猫の感動話1.「飼い主のことが心配で出てきた猫」
猫の心霊のお話かと思いきや、飼い主さんを心配する猫の感動のお話です。
主人公のAさんは、子供のころに弱った子猫を保護し、両親にお願いして家族として迎え入れました。子猫は元気になり、Aさんが小学校から帰ってくるとき、猫が途中まで迎えに来てくれるほど仲良しになりました。しっぽをパタンパタンと振る姿が印象的だったそうです。
ところが、Aさんが泊りがけで学校の行事へ行っている間に、猫は車にひかれて亡くなってしまったのです。Aさんはとても悲しみ「もう猫は飼わない」と決めました。
大人になったAさんは、仕事がうまくいかず悩み、帰りのバスを降りると泣き出してしまいました。そんな日々を送っていると、ある日の帰り道、白い猫がAさんの前に現れました。
白い猫はAさんと距離を保ちながら、Aさんのいつもの帰り道を歩きます。白い猫はときどき振り返ってAさんを確認しています。ですが、白い猫は、Aさんの家に向かう最後の曲がり角を曲がるといなくなってしまうのです。
白い猫と一緒に帰る日々が続いたとき、Aさんは白い猫がしっぽをパタンと動かすしぐさを見て思い出したのです。子供のころに飼っていた猫を。
Aさんは飼っていた猫の名前を呼びました。
すると、目の前にいる白い猫はニャーと返事をしたのです。
Aさんは「心配して出てきてくれたんだね。ありがとう。大丈夫だから、安心して」と泣きながら白い猫につぶやきました。
自宅までの最後の曲がり角を曲がり、Aさんは気になって振り返ると、小さな白い影が消えていくところでした。その場所は、Aさんが飼っていた猫が車にひかれて亡くなった場所だったのです。
それ以来、白い猫はAさんの前に姿を見せることはありませんでした。Aさんはつらいときは心配して出てきてくれた猫の姿を思い出しているそうです。
お互いに思い合っていたからこそ、起きた感動の出来事ではないでしょうか。
猫の感動話2.「猫アレルギーの娘と子猫」
Bさんの娘は喘息持ちで、アレルギーテストをしたところ、猫アレルギーに強く反応していました。そのため、猫がいるBさんの実家に行くと、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が出てしまうため、すぐに帰っていました。さらに、猫を飼っているお友達と遊ぶだけでもアレルギー症状が出てしまうため、お友達をおうちに招くこともできない状態でした。
Bさんの娘が高学年になったころ、Bさんは子猫を保護しました。その子猫は健康状態が悪く、ケガもしていたため、治療が済んだら里親さんを探すつもりで自宅でへ連れて帰りました。もちろんBさんの娘は猫アレルギーなので、猫と接触できなように部屋を分けたのですが、Bさんの娘はマスクと手袋をつけて子猫のお世話を手伝ってくれたのです。
子猫の健康状態もケガも良くなり、里親を探そうと話したときに、Bさんの娘は反対したのです。子猫もBさんの娘にピッタリくっついていました。なんと、いつの間にかBさんの娘と子猫は一緒に寝るようになっていたのだそうです。そうです、猫アレルギーではなくなっていたのです。
Bさんの娘は今では喘息もなく、体も丈夫になりスポーツのチームに入るほどです。Bさんは「子猫は娘を守るためにうちに来たのでは?」と思ったそうです。
猫アレルギーでありながら、ケガをした子猫のお世話を頑張る娘さんの行動や、お世話をされて娘さんになつく子猫、そして猫アレルギーではなくなり体も丈夫になった娘さんなど、感動&ほっこりする話ですね。
猫の感動話3.「犬に育てられた猫」
生後約3週間の子猫「ロージー」は、目もあけられないひどい状況で保護されました。健康状態が悪く「助からない」と誰もが思うほどでした。
しかし、この子猫のお世話を出産の経験のないメスのハスキー犬「リロ」が始めたのです。リロが子猫の体を優しくなめてあげると、今まで何も食べれなかった子猫は、母乳は出ないリロのおっぱいを吸うようになり、これがきっかけで衰弱から回復することができました。
元気になった子猫は、お世話をしてくれたハスキー犬リロを含め3匹のハスキー犬と暮らしていますが、どうやら自分のことを「犬」だと思って生活しているようなのです。
その後、猫ロージーとハスキー犬たちのご主人は、子猫を9匹保護したのですが、なんと、ロージーが子猫たちのお世話をし始めたのです。もちろんリロもです。
ロージーは自分をお世話してくれたロージーの気持ちを受け取っていたのかもしれませんね。犬と猫、種類は違いますが、助けたいという思いが感じられる実際にあった感動のお話でした。
猫の感動話4.「最愛の愛犬をなくした猫」
犬のチャーリーと猫のスカウトはとても仲の良い関係です。
猫のスカウトが子猫のころは、犬のチャーリーのそばにいないと眠れなかったそうです。2匹は寝る時もご飯を食べるときもいつも一緒でした。
しかし、犬のチャーリーはガンを患い亡くなってしまったのです。猫のスカウトは悲しみに打ちひしがれていたため、2匹のご主人は猫のスカウトに犬のチャーリーの映像をタブレットを使って見せてあげました。
するとスカウトはタブレットのそばで丸くなって寝たのです。まるでチャーリーに寄り添うように。
犬と猫、動物の種類は違いますが、信頼し合っていたパートナーを失う切ないお話でした。スカウトがチャーリーの映像に寄り添う姿は感動しますよね。
感動する猫の映画
感動する猫の映画「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」
ホームレスのストリートミュージシャンと野良猫の感動の実話を映画化したものです。主人公ジェームスは夢も目標も住む家さえもなく、ドラッグに手を出してしまいます。そんなジェームスのもとに、ケガをした野良猫ボブが迷い込みます。
ボブと出会ったジェームズが、色々な困難に立ち向かい人生をやり直す感動のストーリーです。映画に出演している猫は、本物のボブなんですよ。
感動する猫の映画「猫なんかよんでもこない。」
実話をもとにした感動漫画の映画化です。ボクシングに集中するため、兄の家に居候する主人公。そこへ、兄が拾ってきた子猫が2匹。猫が苦手な主人公が猫と暮らしていくお話です。「猫とともに成長する主人公の姿に感動」「猫の演技がかわいい」「猫を飼っているから共感する部分がある」など、猫好きさん注目の作品です。
感動する猫の映画「世界から猫が消えたなら」
「キャベツ巻き」という猫に関するワードが人気となった作品です。愛猫キャベツと暮らす主人公は、脳腫瘍によって余命宣告をされてしまいます。すると目の前に悪魔が現れ「世界から一つものを消すことで一日命を与える」と主人公に言います。ものを消すと、それに関わる大切な思い出も消えてしまうのです。猫が主人公の映画ではありませんが、大切なものについて考えさせられる感動の作品です。
まとめ
猫に関する感動のお話をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。猫からすれば「なんで感動するんだ?」なんて思っているのかもしれませんが、猫との生活の中には、不思議だけど感動する出来事が起こることがあります。また、猫が登場する映画もたくさんあります。猫の感動話や映画などを知ることで猫の見方が少し変わるかもしれませんね。