猫の集会とは
猫に興味を持っていて、調べてみてもはっきりしない猫の行動の一つに猫の集会があります。
猫の集会は知っている人も多くいますが、どうしてそのような行動をするのか、説明できる人は多くはいません。猫が多く住む地域では目にする機会が多い猫の集会ですが、どのような行動を言うのでしょうか。
猫は集まって何をしているのか
猫の集会とは一つの場所に猫が数匹から十数匹と集まり、そこで何時間もじっとしている状況を言います。集まっているのにコミュニケーションを全く行わない猫もいて、相手と一定の距離感を保ちながら、その場所で寝ていたり毛繕いなど各々が好きなことを行っています。
そこで時間がある程度経過すると、何事もなかったかのように解散して終了になります。
猫の集会に参加する猫の種類は
猫の性別、年齢は全く関係がなく、メンバーも入れ替えが頻繁に起きています。猫の集会は自由参加が原則なので、ケンカをした相手などでなければ、どんな猫が来ても追い返したりはしません。
集会を行う時間は
猫の集会は昼間や夜間にはあまり行わず、夕方から夜にかけて行っています。
また季節は夏の終わりから秋にかけてが多く、暑かったり寒かったりすると、集会をしている光景を見ることは難しくなるでしょう。猫は暑いのも寒いのも苦手な動物なので、自分の苦手とする環境下では無理に行おうとはしないというわけです。
猫が集会を行う理由
猫がどうして集会をするのか、実ははっきりとした答えは出ていません。しかし猫の専門家がその生態を基本にして考えたところ、いくつかの理由が考えられています。
1.メンバーの確認や新入りの顔見せ
猫には相手を匂いなどで認識できるため、猫の集会ではいつものメンバーがいるのか、新たに参加した猫はいないかを見ています。
率先してコミュニケーションを取るわけではありませんが、体が弱かったり高齢な猫、または幼い猫が参加していたのに来なくなると、気になるのか様子を確認する場合もあります。
2.パートナー探し
猫は一度パートナーになると、飼い猫でずっと同居しているような場合を除き、そのまま継続していくことはあまりありません。
猫は春と秋にパートナー探しを行っていて、猫の集会は性別に関係なく集まってくるため、パートナーを探している猫にとっては最適な場になっています。
3.情報交換
猫はどうやって相手と意志疎通を図っているのか解明はできていませんが、猫の集会は餌場や出産・育児に関する情報交換を行っていると考えられています。
野良猫にとって最大の問題は餌の確保であり、どこにいけば入手できる可能性が高いのかという情報はとても貴重です。またメスにとっては出産や育児の情報が大切になり、経験の浅いメスには先輩から聞きたいことはいくらでもあるでしょう。
4.夕涼み
猫が集会を行う場所は、環境的に風通しが良くて涼しい場所が多くなっています。
猫にとって居心地のいい場所に大きな違いはないので、自然に同じところに集まるということです。猫が集会を行う場所は見通しがよくて隠れるところが少ない場合が多く、本来であればそのような場所に何時間もいることはありません。
しかし猫の集会では複数の猫がいるため、不思議な連帯感があって単独でいるよりも安心できます。
5.仲間と一緒に居たい
猫は単独行動を好みますが、じつはしっかり社会性があるのです。猫は、鼻と鼻を合わせて挨拶をしたりしてコミュニケーションをとっています。
自分の仲間を目の前で感じられる猫の集会は、猫にとっては大切な生活習慣です。だからこそ、積極的に相手との触れあいを求めていなくても、その空間に一緒にいられるだけで幸せになっているのでしょう。
まとめ
猫の集会は日本特有な行動ではなく、海外の猫も同じことを行っています。
そのため猫の習性であるのですが、やはりどうして一ヶ所に何時間も集まっているのか、正確な理由は不明のままです。しかし猫はミステリアスなところも魅力なので、どうして猫が集会を行うのか、自分なりの考えを巡らすのも楽しいでしょう。