子猫のお世話は大変だ!ある日突然猫ママになった私の奮闘記

子猫のお世話は大変だ!ある日突然猫ママになった私の奮闘記

新米動物看護師として勤務していた動物病院に、連れてこられた子猫達との出会いから母になる為の奮闘を記します。猫を飼おうか迷っている人はもちろん、明日突然運命の猫と出会ってしまうかもしれないあなたの参考になれば幸いです。

動物病院で保護された子猫

4月から動物病院で働き始めて、やっと一日の流れに慣れてきた5月中旬に彼らはやって来ました。「ミャーミャー」と子猫独特の高い声が待合室から聞こえてきて、“あ、また子猫が来たな。”とすぐに分かりました。

1匹の子猫と目があった

というのも春は猫の出産シーズンなので、保護された子猫達が次々と動物病院へやって来るのです。“今回は何匹かな。”と思いながらダンボールを覗くと、そこには生後1カ月ほどの子猫が4匹。

私はいつもの様に、1匹ずつ体重や体温を測り全身チェックを始めました。検査をしている時にそのうちの2匹と何気なく目が合ったんです。信じられないでしょうが、本当にビビッときたんです。

“この子達を育てたい”と思いました。

子猫を自宅に連れて帰る

考える前に気持ちが動いていました。出逢うべくして出会った縁としか言いようが無い、まさに運命的なものを感じました。そして連れてこられた方に「私が里親になってもいいですか?」と尋ねました。

驚かれていましたが快諾してくださり、「まだ1匹も引取先が決まっていないので、何匹でもどうぞ!」と。私は2匹引き取りたかったのですが、まだまだ新米で自分の余裕に自信が持てずに迷いに迷って、その日1匹だけ引き取りました。

まさか自分がこんなに無計画に動物を飼い始めるなんて思ってもいませんでしたが、止められませんでした。休憩中に車を走らせ、最低限の物品を購入しシャンプーをして一緒に帰宅しました。

子猫を飼える自信

飼い方や離乳食については知識があったので、飼える自信がありました。

今考えると《飼う》という考えが甘かったなと思います。相手は子猫です。育て方次第でどんな猫にだってなります。1匹の子猫を自分が育てる意味を、この子のお母さんになる事を分かっていませんでした。

子猫との奮闘の始まりと恩師の言葉

その日から自分の時間がなくなりました。子猫は私から離れると不安で常に鳴き続け、仕事から帰ると身体のどこかに子猫がくっついていて、常に相手をしなくてはなりませんでした。

可愛くて仕方ありませんでしたが、自分の時間が全く無くなった事へのストレスで笑顔が減っていきました。そこで恩師に相談すると「騙されたと思ってもう1匹迎えてみて」と言われて、迷いに迷ったもう1匹を我が家に迎えました。

すると今まで通り私に甘えてはくるものの基本的に2匹で遊んだり、くっついて寝たりと精神的にとても安定しました。

子猫の精神不安

隠れる猫

それでも生後1カ月の月齢で1人で留守番させていた事が、この子の将来にずっと響いてしまっています。本来なら四六時中母猫や兄弟といる月齢の時に、無理矢理1人にしてしまい、その時に感じた不安やストレスが情緒の不安定さに繋がっています。

未だに寂しい思いをさせてしまうと、布を食べてしまう問題行動を起こします。後に来た子は、ずっと兄弟と一緒に過ごしていたのでストレスに強いです。精神的な安定度合いがまるで違います。

みるみる成長する我が子猫達

並んでる子猫

2匹になってからは、イタズラや喧嘩など毎日何かしらの事件を起こしてくれながら、すくすく育っていきました。

一人暮らしなのに何人住んでるんだ?という程の騒がしさでしたが、怒ったり笑ったりする毎日には愛おしさしかなく、暴れてスヤスヤ寝てる姿を見ると自分の存在意義や仕事のモチベーションがどんどん上がっていきました。

愛する存在の強さを実感する度に、この子達の親になれて幸せだなと思います。

当たり前の家族

寝てる写真

今ではすっかり本当の家族です。迎えた時は私だけでしたが、結婚しパパという存在ができ、ママに怒られた後はパパに甘えにいったりして2人の愛情に包まれながら、まったり過ごしています。

最後に

向き合ってる写真

命に全責任を負うということは、覚悟が必要です。本当に最期まで責任を負えるのかじっくり考えるべきです。でも、もし運命的な出会いをしてしまったら考える前に答えが出ているかもしれません。その時は一緒に生きていく為の未来を考えてみて下さい。

  • 迎える為にしなくてはならないこと
  • 今のその子のベストな環境
  • 迎える事で変わる未来

分からなければ、まずはプロに聞いてみるのもいいです。迎える為に何をすればいいのかを全力で調べたり、考えたりしてみて下さい。そして全てを知って整えてから、お家に連れて来てあげてください。あなたと猫との第一歩が幸せな日々から始まります様に。

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