春先は仔猫の季節!?
全国の動物病院あるあるかもしれませんが春先は仔猫がよく連れてこられます。
状況は様々で
「庭で野良猫が産んでいった」
「いつのまにか物置にいた」
極め付けは「道に落ちていた」
など多種多様です。
仔猫の大合唱が聴こえると春だなぁと感じます笑
昨年春、そんな仔猫たちの中の1頭に一目惚れをしてしまいました。
出会い
ある日、連れて来られた4匹の仔猫。
まだ目も開いておらずニャーニャーと鳴いていました。
その中でも一際小さい三毛猫に心惹かれていたのですが、うちには既に2頭の先住猫がいたのでこれ以上は厳しいなぁと諦めていました。
病院でも里親さん募集をしていた甲斐あってか1匹、また1匹と飼い主さんが決まり最終的に残ったのはあの三毛ちゃん、、
謎の焦りに駆られて気が付けば連れて帰っていました。
連れて帰ってからの日々
連れて帰ったはいいもののまだまだ仔猫、気をつけないといけないことがたくさんあります。
仔猫で気を付けないといけないことを要点別にまとめてみました。
体温調節
仔猫は生後2週間ぐらいまでは震えることが出来ないので自分で産熱することができません。
本来ですと母猫と兄弟猫たちがくっついて保温するのですがうちだとそうはいきません。
ですのでブランケットや湯たんぽをいれ暑過ぎず寒過ぎずの調整と
よちよち歩きですぐ脱走するので常に監視する日々を過ごしました。
授乳
仔猫は生後約4週間ぐらいまでは授乳する必要があります。
母猫がいる場合は起きたらミルクを飲んでまた寝るのサイクルで成長していくのですが、人の手で育てる場合はそう簡単にいきません。
離乳するまでは2〜3時間に一回ミルクをあげなければ、、
ということで離乳までは毎日一緒に通勤し診察の合間にミルクをあげていました。
普通の仔猫だと哺乳瓶を使うと自分からチューチュー吸ってくれるのですが、あめちゃんは哺乳瓶から飲むのが恐ろしく下手だったのでとても苦労した思い出が笑
順調に成長しているかも毎日体重で確認し、基本的に1日10〜15gずつ増えていないと栄養が足りていないもしくはなんらかの病気が隠れている目安になります。
また猫ちゃんの出生児体重はだいたい90〜110gで、生まれた段階で75gを下回っていると生存は難しいとされています。
排泄
排尿、排便に関しても自力でできるまで生後約3〜4週間かかります。
ですのでそれまでは毎食後、湿らせたティッシュなどでお尻をトントンと刺激して排泄させてあげます。
たまにおしっこは出るのにウンチが出ないコがいるのですがぬるま湯でトントンしてあげると出やすいですよ!
そして猫ちゃんは教えなくてもいつのまにかトイレですることを覚えてくれます。
初めてトイレでしてくれた時はすごく嬉しかったのを今でも覚えています。
あめちゃんがうちにきて
うちには先住猫が2頭いたのですが実はそのコたちも元保護猫だったんです。
ボランティアで預かりだけしていたのですが、一緒に暮らしているうちに情が移ってしまい飼うことになりました笑
そんなところに新しくあめちゃんがうちに来て仲良くできるかなと不安が募るばかり、、
案の定、最初は手のひらサイズの仔猫にシャーシャー威嚇。
しかし、同じ保護猫としてのシンパシーを感じたのか次第に長男坊が毛繕いなどお世話をしてくれるようになりそれにつられて次男坊も一緒に遊んだりしてくれる様になりました。
今では3頭一緒に仲良くくっついて寝てることもしばしばでその光景を見るたびに引き取ってよかったなぁと感じます。
1歳を超えて
その後、ワクチン接種、避妊手術などの0歳の行事を超えて今ではいい感じにふてぶてしく育ちました。
これからも3頭、病気なく元気で過ごしていって欲しいですね!
まとめ
動物病院での偶然の出会いからうちに馴染むまで、
長い様であっという間でした。
特に仔猫はお世話が大変ですが、目が開いていない頃からの成長を一緒に過ごすのもなかなかできない貴重な体験でしたし、今となってはお世話の苦労なんて関係ないぐらいかけがえのないものだと思います。
保護猫を引き取って家族が増えるって素敵なことですよね!
でも4頭目はなかなかに厳しいのでこれ以上の偶然の出会いはないことを祈りたいです笑