災害時、愛猫のための『備え』できていますか?

災害時、愛猫のための『備え』できていますか?

日本は地震や台風など自然災害の多い国です。時には自宅を離れ、避難しなければならない事態も起こります。ここでは災害時のための備えとしてすぐできる事をいくつか提案したいと思います。

猫と飼い主安全の確保

寝転がる猫

猫は俊敏で体も柔らかく、とっさの時危険から身をかわす能力は人間よりはるかに優れています。でも人間のための重くて大きな家具やガラスなどからは逃げきれず怪我をする恐れがあります。最低限、次の備えをしておくことが望ましいでしょう。

家具の固定

高さがあり、重量のある木製の家具などが倒れるととても危険です。人間のためにも猫たちのためにも転倒防止グッズで固定しておきましょう。家具の他にもピアノ、冷蔵庫、大型のテレビ、電子レンジなども工夫して倒れたり台から落ちたりしないように固定しましょう。

ガラスの飛散防止

窓ガラスに飛散防止のシートを貼っておくと割れても床に飛び散るのを防げます。また食器棚のガラス戸や鏡、陶器で出来た置き物なども割れると怪我をする原因になります。上記の飛散防止シートを貼ったり、置き物の下に転倒防止マットを敷くなど工夫してみましょう。

猫のエサ、トイレ砂の備蓄

猫の非常食を買っておく

人間の非常食を用意している家庭は多くても、ペットのエサやトイレ砂を多めに備蓄しているという家庭はあまり多くないようです。非常時はキャットフードを新たに確保するのが難しくなる可能性もあります。

できれば多めにエサを買いだめして非常食として備蓄しておきましょう。トイレ砂は他のもので代用もできますが、余裕があれば備蓄しておくと安心です。

日常的にドライフードのエサを置いておく

普段でも猫の場合は「食いだめ」をすることは少ないので、「カリカリ」などのエサをいつも出しっぱなしにしている家庭も多いのではないでしょうか?

留守の時に地震や台風などで飼い主さんが自宅に戻れなくなった場合など、決まった時間だけにエサを出すという習慣だと猫たちは飼い主さんが帰宅するまで何も食べずに耐えなければなりません。

猫ちゃんの食べ方の個性にもよりますが、出しっぱなしにしても問題がない子ならば飼い主さんが外出する時は少し多めにエサを出して出かければ万が一帰宅できないような事態が起きても少し安心できます。

猫との避難方法を考える

災害時、猫ちゃんを自宅から連れ出さなければならない場合の事も考えておきたいことのひとつです。

猫ちゃんを動物病院に連れて行くとき、ほとんどの場合は猫用のケージに入れていくのではないでしょうか。ただ、「ケージに入れるのは病院に行くときだけ」になっていませんか?

もしそうだとすると、猫ちゃんの側から見ると「ケージ」➡「嫌な場所へ行く乗り物」ということになっているかもしれません。そうするといざという時にケージを見ただけで警戒してしまう可能性があります。

ケージの中の猫

ケージは時々フタを開けて、猫ちゃんのお気に入りの日向ぼっこの場所などに出しておくのもアイディアのひとつです。ふだんからケージは嫌な物ではないということを猫ちゃんに感じてもらうといいでしょう。

猫と飼い主それぞれの状況に合った備えについて考えておく

その他、ご家庭によって猫ちゃんの状況は様々だと思われます。多頭飼いの場合、小さな子猫がいる場合、病気を持った子や老猫がいる場合などです。多頭飼いの場合、避難はとても大変なので災害時も安全で居られる自宅スペースについて考えておくのも良いかもしれません。

子猫がいる場合は子猫用のミルク、病気を持った子や老猫には災害時のお薬などのことを日頃から獣医さんに相談しておくのもいいでしょう。それぞれのご家庭の猫ちゃんのための災害時の対策を状況ごとに考えておくのは重要な事です。

まとめ

もしもの時のためにすぐできること、ぜひ今日から準備を始めてください。万が一の時あわてないためにも日頃からの心構えが大切です。

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