猫が不安を感じること
生活する中で、人も不安になることはあります。
地震などを経験すると、いつ起こるかわからない災害に不安を感じなければいけません。
人間のように、猫も不安になることがあるようです。それでは、猫が不安に感じることを見ていきましょう。
1 自分に愛情がないと不安を感じる
大好きな飼い主さんが自分に愛情を見せてくれないと、不安を感じる猫がいるようです。
飼い主さんのことが好きすぎて、自分だけを見てほしいと言う「やきもち」のような感情です。
猫がそんな感情ある訳ない!と思いますが、猫もやきもちを妬く感情を持っています。猫も、育て方ひとつで色んな表情を見せるようですね。
2 大きな物音で不安を感じる
突然のチャイム音、突然の大きな物音に不安を感じるのです。猫は不安になり、必死に逃げ場を探し、腰を低くして逃げようとします。リラックスして安心していた気持ちが、一変して不安な気持ちに変わります。猫によっては、不安を感じると、元に戻るまで時間がかかる猫もいます。
3 知らない環境や人に不安を感じる
知らない場所や知らない人には緊張から不安な気持ちを感じてしまいます。
引っ越しによる環境の変化、知らない人が家に来ること等が、猫にとっては安心できないのです。自分のテリトリーを感じられず知らない環境となり、不安になるようです。
4 飼い主さんの様子に不安を感じる
「飼い主さんがいつもと違うな」「機嫌が悪いな」なんて事は、猫にもわかるようです。いつもと違う雰囲気の飼い主さんに不安を感じてしまいます。
いつも近くで、飼い主さんを見ている猫は敏感に感じとれるようです。そわそわしたり、落ち着きがない行動を取ったりすれば、猫も同じように不安を感じるのです。
5 外に連れ出されることに不安を感じる
猫の嫌いな場所は病院です。キャリーバッグを持ったら「嫌なことが起こる!」と猫は不安を感じるのです。
猫は、嫌なことが起こる前の記憶を察知してしまいます。ご飯を食べた後に病院に行った、寝ているときに起こされて病院に行った等の行動を記憶するので、ご飯を食べてすぐに隠れるなどの行動をとるのです。嫌な記憶があると、恐怖心から不安を感じるようです。
猫が不安を感じる行動
不安を感じると過剰に鳴く
猫は飼い主さんに訴えるようによく鳴くのです。飼い主さんの前に来て、顔を見て鳴く、大きな声で鳴く、ウロウロして鳴くと言う行動をします。
不安を感じると過剰なグルーミングをする
グルーミングは気持ちを落ち着かせようとするときにもする仕草です。
しかし不安からストレスになり、自傷行為と思うようなグルーミングをしてしまうのです。
毛が抜けるくらいにグルーミングしたり、グルーミングし過ぎて部分的にハゲができてしまったりすることもあります。
不安を感じると食欲がなくなる
猫も精神的にストレスを感じる生き物です。食欲も落ちてしまうほど、不安を感じているということです。また、喉を通らずに食べても吐いてしまう場合もあります。
不安を感じると落ちつかなくなる
大きな物音、知らない環境、飼い主さんの変化等により、不安を感じてしまうと落ちつかなくなるのです。不安から、そわそわした落ち着きのない行動が見られます。落ち着かないと睡眠がとれなかったり、粗相をしたりしてしまうこともあります。
不安を感じると凶暴になる
ふだんは穏やかで噛むこともない猫が、不安を感じると破壊行動を起こしたり、噛み付いたり等の行動をとることがあります。猫の性格が豹変したからではなく、恐怖心で怖くてパニックになってしまっているようです。
ダンボールを噛みちぎったり、飼い主さんの足や腕に、飛び付き引っ掻いたりしてしまうこともあるのです。猫が不安を感じると、どうして良いかわからずに暴れてしまう行動が見られます。
まとめ
猫が不安を感じるのは、敏感な感情があるからです。
安心を感じていても、時には不安になることもあります。猫は不安を抱えながら生きてはいませんが、嫌なことが起こると記憶されていれば警戒してしまいます。
感情豊かな猫に、不安を感じさせないような生活を送っていけるようにしたいです。
50代以上 女性 紅蓮