障害のある猫と暮らす時知っておきたい5つの事

障害のある猫と暮らす時知っておきたい5つの事

猫にも、障害がある猫がいます。障害があるとどうしても、飼うのをためらわれてしまう現状があります。そんな中でも、たとえ障害を持っていても飼いたい!と思う素晴らしい方がいらっしゃいます。障害を持つ猫さんと一緒に暮らすには、どのような点に気をつければよいのでしょうか?

障害のある猫と暮らすには?

猫用車椅子をつけた猫

障害を持つ猫と暮らす場合、どのようなことに配慮すれば良いのでしょうか?

  • 障害に合った対応をする
  • 緊急時の病院を見つけておく
  • 愛情を注ぐ
  • 必要以上に心配しない
  • 完全室内飼い

1 障害に合った対応をする

一言で障害と言ってもたくさんの種類があり、同じ診断名でもその猫によって障害が異なる場合も。その猫さんに合った対応をすることが大切です。

例えば、猫の目が見えない場合は家の中で怪我をしないよう、危ないものは出しておかないようにする、ぶつかっても大丈夫なように角をタオルなどで覆う、といった具合です。

2 緊急時の病院を見つけておく

聴診器を嗅ぐ子猫

障害がある場合、突然体調が崩れてしまうことも少なくありません。
いざと言うときにすぐ受診できるよう、緊急時に駆け付けられる病院は、必ず見つけておきましょう。

3 愛情を注ぐ

障害があるからと言って、猫らしい可愛らしさは変わりません。むしろ障害があるが故に、より愛らしく穏やかな性格をしている猫も多いです。
十分な愛情を注いで接してあげてください。必ずその愛情は猫に伝わるはずです。

4 必要以上に心配しない

女性に抱っこされている猫

障害があると、どうしてもいろいろなことが心配になってしまいます。でも猫は、障害があろうと実に強く、前向きに生きる動物です。必要以上に心配しすぎないのも愛猫に対する愛情です。

5 完全室内飼い

障害があっても、室内であれば問題なく暮らせることも多いです。
ただ、外に出てしまうとそのハンディから危険な目に遭い、最悪の場合、命を落としてしまう可能性も考えられます。障害がある猫さんは必ず室内だけで飼うようにしましょう。

障害があってもこんなに幸せ!な猫さんの紹介

目を閉じて上を向く猫

障害があっても関係なく、幸せに暮らす猫さんはたくさんいます。そのほんの一部を紹介しましょう。

全盲の猫の場合

ベットでくつろぐ盲目の猫

全盲ということは、全く目が見えないということです。
人間からすると、とても不便に感じてしまいますが、猫の場合、主に聴覚と嗅覚で物事を判断していますので、完全室内飼いであれば全く問題なく暮らせるのだとか。元々猫は、目はあまり良くない動物ですしね。

例えば、飼い主さんが名前を呼んだとき。
しっかりと耳で聞いて飼い主さんのいる方向が分かります。トイレは匂いできちんと場所が分かるのです。
遊ぶこともできますよ!猫じゃらしに鈴を付け、音を立てるようにしていれば、ちゃんと猫じゃらしの場所が分かって遊べるのです。

注意点は、食器やトイレの位置をむやみに変えない、猫にとって、危ないものは出しておかないなどです。全盲の猫さんは獲物に飛びつくことがなく、むしろ性格が温和になるとの話もあります。目が見えなくても、猫さんは室内であれば問題なく暮らすことができるのです。

事故の後遺症がある猫さんの場合

顔に包帯を巻いた猫

ある猫さんは事故に遭い、そのときの後遺症で、くるくる回るようになってしまったそう。元は飼い猫だったのですが、不幸にも、病院に置き去りにされてしまったのです。
病院でも後遺症のために扱いが難しく、あまり構われることなくひっそりと暮らしていたのだとか。

ですが、幸いにも新しい優しい飼い主さんと出会い、幸せな暮らしを手に入れます。
病院にいたときは、もう何もかも諦めたような目つきだったそうですが、今の飼い主さんに出会って元気を取り戻し、生き生きと暮らしています。

脳の障害を持つ猫さんの場合

頭に傷がある猫

生まれつき小脳が十分に発達していない、「小脳低形成症」という障害を持った猫さんがいました。そのため、歩行に支障があったり、体が震えたりしてしまいます。
元の飼い主さんはそんな猫さんを動物シェルターに預けました。

そのシェルターで働くスタッフの一人が、その猫さんの可愛らしさに心を奪われ、一緒に暮らすことになります。

おもちゃで遊ぶのが大好きな猫さん。確かに遊んでいる間に、コテンと転んでしまうことは多いのですが、何度転んでも猫さんは立ち上がり、遊びの続きをします。

優しい飼い主さんの元で自らの持つ障害を物ともせず、元気いっぱい走り回っています。
今の飼い主さんは、前の飼い主さんが、この猫さんのどこに不満があったのか分からない様子。安住の場所を手にいれた猫さん。ずっと幸せに、暮らしてほしいですね!

まとめ

金網越しにこちらを見つめる黒猫

いかがでしたか?障害があろうとも、幸せに暮らす猫さんは、世の中にたくさんいるのです。でもそれは、優しい飼い主さんとの出会いがあったから。障害があるからと、飼うのをためらう気持ちも理解できます。

でももし、助けを必要としている猫さんがいたら、障害を持っていたとしてもできる限りしてあげられることはしてあげたいですね。障害があろうとなかろうと、幸せになる権利は全ての猫にあるのですから。

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