猫がいびきをかく主な原因7つ

猫がいびきをかく原因はさまざまで、深い眠りや寝姿勢など日常的な要因もあれば、鼻炎や腫瘍といった治療が必要なケースもあります。
ここでは主な7つの原因を紹介します。
1. 深い睡眠
猫は人間よりも気道が比較的コンパクトで、睡眠中に大きく振動しにくいものの、深い睡眠中には喉や舌の筋肉がゆるんで、気道がすこし狭くなります。
そのため空気が通過するたびに組織が振動していびきになるのです。
リラックスしてぐっすりと熟睡しているときに起こりやすく、姿勢を変えただけでも自然に消えることが多く、心配のない生理的ないびきです。
2. 寝ている姿勢
猫の身体は柔らかく、ときにヘンな姿勢で寝ていることがあります。
首が曲がる、顎と胸が近づく、仰向けになるなどの姿勢で寝ていると、いびきをかきやすくグーグーと聞こえてくるかもしれません。
この場合も、たいていは寝ている姿勢を変えたときにいびきも止まりますが、いびきの音がやたらと大きいときや、呼吸が苦しそうなときには体勢を変えてあげましょう。
3. 短頭種の特徴
ペルシャやエキゾチックショートヘアなど鼻ぺちゃの猫種は、鼻腔や気道も狭く、空気が通る際に抵抗が生じやすく、いびきをかきやすい特徴があります。
正常な状態でも呼吸音が大きくなりやすく、ズーズー、ブーブーといったいびき音が聞こえることもあります。
先天的な体の特徴によるものですが、安静時もいびき音が大きい、口呼吸、呼吸困難などがあれば治療対象になります。
4. 太りすぎ
太りすぎて首周りに脂肪がつくと、気管が外から押しつぶされた状態になり、狭くなった管を空気が通るとき、壁が振動していびき音が発生します。
太る習慣がついてしまっていると、猫の肥満はすぐに解消することが難しいことから、肥満によるいびきは徐々に強くなる傾向があります。
肥満はいびきだけでなく、関節や内臓に負担をかける要因にもなるので、体重管理は徹底するようにしましょう。
5. 鼻炎や副鼻腔炎
炎症によって鼻の粘膜が腫れたり、鼻水などの分泌物が増えたりすると、鼻腔が狭くなり空気の通りが悪くなります。その結果、呼吸時に音が発生し、ブーブーといったいびきに聞こえることがあります。
アレルギーや歯根周囲の炎症が原因で鼻炎になることもあり、くしゃみや鼻水を伴うことも多く、慢性化しやすい傾向があります。根本的治療が必要です。
6. 猫風邪などの感染症
ウイルスや細菌による上気道感染は、大量の鼻水や鼻粘膜の腫れを引き起こして鼻腔を狭くします。
猫は基本的に鼻でしか呼吸しないため、呼吸時の空気の流れが阻害されてズーズー、ズコズコという鼻づまり特有のいびきが発生します。
急にいびきが始まり、くしゃみや鼻水、元気がない、食欲低下などが見られる場合は、感染症が疑われます。
7. ポリープや腫瘍
気道にポリープや腫瘍ができると、ガーガーといった低く粗いいびきの音が続きます。物理的に空気の流れを邪魔するため、起きているとき・安静時でも呼吸に合わせて音がすることがあります。
ポリープ、または腫瘍が片方の鼻にできることが多いことから、アレルギーなど他の原因と区別する手掛かりになります。徐々に悪化する傾向があるため、獣医師の診察が必須です。
猫がいびきをかいているときの対処法

猫のいびきに気づいたら、まず音の大きさや頻度、呼吸の様子を観察してください。眠りが深いときや不自然な姿勢が原因であれば、体勢を変えてあげるだけで止まることがほとんどで、基本的に心配いりません。
ただし、何日もいびきが続く場合には、獣医師への相談を検討しましょう。特に以下のような場合は早めに受診してください。
- くしゃみや鼻水などほかの症状を伴う
- 起きているときも呼吸音がする
- 呼吸が苦しそう、または口呼吸
- いびきの音が左右で違う、または徐々に悪化する
- 太りすぎで、食事管理をしても改善しない
自宅では以下のケアで症状を和らげてあげましょう。
- 加湿器で湿度50〜60%を維持
- 鼻周りの鼻水は湿らせたコットンで拭き取る
- 十分な水分摂取を促す
これらのケアは、日頃から続けてあげると愛猫の負担を和らげることができます。
まとめ

猫のいびきは正常な場合も多く、いびきをかいて寝ているからといって、必ずしも病気とは限らないのでいびきをかいていても、すぐに心配しすぎなくても大丈夫です。
ただ、「なんかいつもと違うな」と感じたときの飼い主さんの気づきは、とても大切です。寝ている体勢を変えてもいびきが続いたり、起きているときにもずっと音がしたりする場合は、異常のサインかもしれません。
日頃から音の変化や呼吸の様子も気にかけて、愛猫が元気に過ごせるよう、気になることは早めに動物病院に相談しましょう。