猫同士が『急に不仲になった』ときに考えられる理由4つ 関係修復のコツや正しい対処法

猫同士が『急に不仲になった』ときに考えられる理由4つ 関係修復のコツや正しい対処法

猫同士の関係性にまさかのヒビ!?『急に不仲になった』と感じたら思い返してほしい要因と、関係修復のためにできることを徹底解説いたします!!

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫同士が急に不仲になったら?考えられる原因4つ

ギクシャクする猫

これまで良好な関係を保っていた猫たちが、突然ギクシャクした関係になってしまったら。率直に心配になりますよね。そして、飼い主さんとしては"また以前のように仲良くしてほしい"と願うはずです。

実は、こういうときこそ焦りは禁物。理由もわからずに、ただ仲を取り持とうとするとかえって拗れが生じてしまうことがあるのです。

ということで今回は、『猫同士が急に不仲になったとき』可能性として考えられる4つの要因と、関係修復のコツを紹介いたします。

1.成長に伴う性格の変化

2匹で並ぶ子猫

例えば2匹の子猫を同時に迎えた場合、幼少期は仲良く遊んでくれることが多いでしょう。これは社会化期と呼ばれる時期の影響で、何の先入観も持たずに相手を受け入れられるからなのです。

しかしそんな2匹も成長するにつれて、それぞれの個性が出てきます。その結果、遊び方や日々の過ごし方が徐々に合わなくなることも珍しくありません。

このケースではまず、干渉しすぎないことが大切です。猫同士の場合は共に触れ合う機会が減ったとしても、同じ空間の中で共存できていれば仲良しと言えるのです。飼い主さん的にはちょっぴり寂しい気がするかもしれませんが、猫の性質を尊重してあげてください。

また、お互いに安心できる環境を整えてあげることも良好な関係を保つ手助けになります。例えば、隠れられる場所や辺りを見渡せる高い場所を十分に設ける、トイレや水飲み場は頭数以上準備してこまめに掃除をする、などです。このような配慮をしつつ温かく見守ってあげましょう。

ただあまりにも強く拒否される場合は、お互い怪我しないためにも、落ち着くまでしばらく距離を置けるよう部屋を分けるなどの工夫をしてみても良いかもしれません。

2.環境の変化に伴う戸惑い

猫の引越し

模様替えや引越しを機に猫同士が不仲になってしまうこともあります。その理由の多くは不安感と縄張りです。

環境が変わり、これまでの縄張りがなくなってしまった場合は、また一から築き上げる必要があります。その過程で縄張りの取り合いが生じたり、思うように確保できないといったトラブルが発生しやすいのです。

まず模様替えのケースでは、可能な限り猫の生活空間には手を出さないであげてください。猫の縄張りをベースにほんの少しだけ変化を加えるようにすると問題が起こりにくくなります。

引越しの場合は猫の愛用品をそのまま持ち込み、荷解きの際は優先して愛猫のスペースを作ってあげると良いでしょう。できればお部屋のレイアウトも似たような状態を意識し、それぞれのお気に入りの場所に行けるようにサポートしてあげてください。

3.体調が悪い

ぐったりする猫

猫は本能的に体調が悪いとどこかに隠れ、じっと耐えて待つ習性があります。また、他の猫にも極力悟られないようにしたいので、自ずと同居猫と距離を取るようになります。

片方の猫が執拗に近づくことに対して(心配なため)威嚇をして突き放す様子があれば、気が立っている猫の体調が悪い可能性があります。

食欲の有無や排泄の状態など、普段と比べておかしな点がないか見てあげてください。何らかの不調が原因だった場合は、体調が回復すれば以前のような良好な関係に戻れることが多いです。

気になることがあれば、かかりつけの動物病院に相談してみてください。

4.動物病院のにおいがする

カラーを巻く猫

猫はにおいに敏感な動物です。同居猫の誰かが動物病院に行くと、帰宅後に威嚇をしたり、距離を取りたがることがあります。

こればかりは仕方ありません。猫にとって動物病院は嫌なことをされる場所。そんな所のにおいがすれば警戒するに決まっています。

でもご安心ください。しばらくすれば動物病院のにおいも消毒液のにおいも消えてしまいます。通常のにおいに戻れば警戒も薄れるため、温かく見守ってあげましょう。

ただあまりにも拒否される側の猫が気の毒になるので、『○○ちゃん頑張ってきたんだからシャーしないであげて』と優しく伝えてみてください。

まとめ

睨み合う猫

これまで仲が良いと思っていた猫同士の関係性がガラッと変わってしまったら、人間である飼い主さんは一大事だと感じてしまうでしょう。

でも案外、猫はクールな動物なので猫なりの距離感を大切にしているだけというケースが少なくありません。

人間側が要因を作っている場合は別として、基本的には猫同士にお任せする姿勢を持つことが大切です。特に成長過程で個性が出てきた場合は、過干渉が不仲に拍車をかけてしまう恐れがあります。

もしもご家庭で猫の不仲説が浮上した場合は焦らずに、『何がきっかけとなったのか』『原因に関与していないか』などの分析を行ってみてください。

その中で、気が立っている背景に怪我や病気がありそうな場合は早急に対処してあげてください。今回の内容が、皆様の猫ライフに少しでも役立てれば嬉しいです。

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