︎1.誤食・誤飲した

誤食・誤飲したものが中毒性のある食べ物や殺鼠剤など毒性の高いものの場合、すぐに動物病院を受診することが大切です。
毒物が胃から腸に流れて完全に吸収されるまで約30分かかり、中毒を起こしている場合には1時間以内に症状が現れることがあります。見つけた時点でなるべく早く動物病院を受診しましょう。
おもちゃや硬いおやつなど固形物が喉に詰まった場合はまずは胸を圧迫し詰まったものを押し出せるか試みましょう。やり方は、猫を横向きに寝かせて脇腹に手を当て、息を吐くタイミングに合わせて約1cm圧迫します。
なお、おもちゃのヒモ類を誤食した場合には、喉や肛門からヒモが見えても無理に引っ張ってはいけません。体内で絡まり、胃や小腸を傷つけてしまう恐れがあります。
いずれにおいてもできる限り早く動物病院を受診しましょう。
︎2.やけど

猫がやけどした時は患部を冷やすのが最優先です。
火傷の範囲が狭い場合には、氷のうや保冷剤をタオルで包み、患部に当てて冷やしながら動物病院に向かいましょう。
やけどの範囲が広い場合には、やけどの範囲を覆えるタオルを冷水に浸して絞り、患部を覆うようにかけます。まめに冷水につけ直しながら動物病院へ向かいましょう。
もし水が苦手でない猫ならば、冷水を患部全体にかけるのも一つの手です。
︎3.出血

軽度の出血の場合には、傷口が化膿するのを避けるために、水で患部を洗い、ガーゼを患部に5分押し当てて止血しながら動物病院へ向かいます。
傷の範囲が広い場合や血が止まらない場合には、ガーゼや清潔なタオルを当てた患部に手のひらを押し当てて、すぐに動物病院へ向かいましょう。
なお、トゲ類での出血は自宅で抜くと傷を広げかねないので、必ず動物病院で抜いてもらうようにしましょう。
︎4.感電

感電してしまった場合、まずは意識と呼吸があるか確認しましょう。意識も呼吸もない場合心臓マッサージや人工呼吸を行いながら大至急動物病院へ行きましょう。
なお、電気コードを噛んだまま意識を失っている場合は猫の体に素手で触ると飼い主さんも感電する恐れがあるため、絶縁体となるゴム手袋などをはめてからプラグを抜くようにしましょう。
意識はあるが口の中や口まわりを火傷した場合では、氷のうや保冷剤をタオルで包み口まわりを10〜15分冷やします。
口の中の火傷の場合は、猫が嫌がらなければ氷を舐めさせて冷やしてもいいです。
いずれにせよできる限り早く動物病院を受診しましょう。
︎5.車に轢かれた

まずは心拍があるか、呼吸しているかを確認します。
心拍は、猫を横にして前肢の付け根よりややお腹寄りに手のひらを当てて確認します。呼吸は、猫を横に寝かせて胸の動きがあるかを確認します。
呼吸も心拍もない場合には心臓マッサージと人工呼吸を行いながら大至急で動物病院に向かいます。
呼吸も心拍もある場合はなるべく猫の体を固定した状態で動物病院に向かいましょう。
骨折の可能性があるので、平らな板の上に猫を寝かせた状態で運びます。板がなく抱っこで運ぶ時にも、なるべく背骨や足を固定して運ぶようにしましょう。
︎6.けいれんした

猫がけいれんを起こしたらまずは猫が落下をするような場所にいないか確認します。
けいれん中の猫は無意識に本気噛みしてしまう事があるため、見守って大丈夫そうであれば基本的にはけいれん中の猫には触らないのが鉄則ですが、どうしても落下が危ない時には注意して移動します。
また、猫の周囲にあるものは猫がケガをしないよう、素早く避けたり片付けます。
同時に、けいれんが治るまで近くで静かに様子を観察しましょう。観察するポイントとしては、けいれんしていた時間、意識があるか、震えているのは全身か体の一部か、治った後の様子などです
可能であれば動画があると診断に役立ちますが難しければ、次からは撮れるように準備しておきましょう。
大声で名前を呼んで体を揺すると余計に症状が現れる事もあるため、基本的に触らず静かに治まるのを待ちましょう。
1分以上してもけいれんが治らない場合には回復を待たずに先に動物病院に連絡を入れます。けいれんの後はできる限り早く動物病院に向かうようにしましょう。
︎まとめ

緊急事態の時のために、動物病院の電話番号を昼間に行く所と夜間に行く所と2つは電話帳に登録しておきましょう。
心肺蘇生法などは、インターネットで検索すると分かりやすく動画で見られるため、全飼い主さんが学んでおく必要があります。
緊急時の切迫した状況で完璧な対応をするのは難しいかもしれませんが、何か少しでも猫のために行動できるよう、健康なうちからシミュレーションをしておく事が大切です。