猫に『首輪』を付けたほうがいい理由3つ 万が一に備えた必要性から注意点まで

猫に『首輪』を付けたほうがいい理由3つ 万が一に備えた必要性から注意点まで

「大切な愛猫に首輪は必要?」そんな疑問を持つ飼い主のために、首輪が命を守る重要なアイテムになる理由を分かりやすく解説していきます。脱走や災害など、もしもの時に役立つメリットから、嫌がる時の対処法や安全な選び方までまとめました。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫に「首輪」を付けた方がいい3つの理由

赤い首輪の猫

1.迷子になった時の「家猫」の証

外を歩いている猫を見たとき、首輪をしていないと「野良猫かな?」と思われて見過ごされてしまうことがよくあります。

しかし、首輪を付けているだけで、誰が見ても「飼い主がいる家猫」だと認識されます。これにより、近所の人や通りすがりの人が保護してくれたり、保健所や警察に連絡してくれたりするきっかけになるのです。

特に、外の環境に慣れていない家猫が外に出るとパニックになりやすいため、周囲の助けを得やすくしておくことは、再会のために非常に重要な備えとなります。

2.連絡先がわかる安心感

首輪に迷子札や連絡先を書き込んでおくことで、保護した人がすぐに飼い主へ電話をかけることができます。

最近ではマイクロチップの装着も普及していますが、専用の機械で読み取らなければ情報が分かりません。

その点、首輪の連絡先は誰でもその場で確認できるため、発見から帰宅までのスピードが圧倒的に早くなります。「名前」と「電話番号」というシンプルな情報があるだけで、猫が一人ぼっちで不安な夜を過ごす時間を最小限に抑えてあげることができるのです。

QRコードなどで連携をして居場所を認識するタグなどもあります。GPS機能のあるものを付けると、飼い主さん側も探索ができて安心かもしれません。

3.災害時の身元証明

大きな地震や火災など、避難が必要な場面では、猫と一緒に逃げられない状況や、避難先で離ればなれになってしまうケースが考えられます。

大混乱の中では、たとえ保護されても「誰の猫か」を特定するのは困難です。そんな時、首輪が確かな身元証明となります。

また、避難所によっては、他の動物と区別するために首輪の装着が推奨されることもあります。愛猫と離れてしまった時に、再会を諦めないための「唯一の目印」として、首輪は大きな力を発揮してくれるのです。

初心者でも失敗しない!首輪選びのポイント

リボンの首輪をする猫

猫の首輪にはたくさんの種類がありますが、見た目の可愛さだけで選ぶのは少し危険です。猫は高いところに登ったり、狭い場所をくぐり抜けたりするため、体に負担がかからず安全なものを選ぶようにしてください。

特に初めて首輪を買うときは、猫が嫌がってしまわないように、付け心地が良く、万が一の事故を防げる機能を持ったものを選んであげましょう。

飼い主が正しい知識を持って選ぶことが、猫の快適な生活を守ることにつながります。

「セーフティバックル」を選ぼう

猫の首輪選びで最も大切なのが「セーフティバックル」という機能です。これは、首輪がどこかの枝や家具に引っかかってしまったとき、猫が引っ張る力で自動的に外れる仕組みのことです。

もし外れない首輪を使っていると、引っかかったまま動けなくなったり、首が締まってしまったりする恐れがあります。

猫は上下左右に激しく動く動物なので、この安全装置は欠かせません。購入する際は、パッケージに「力が加わると外れる」といった記載があるかどうかを必ず確認してください。

サイズ感は「指2本分」が目安

首輪を付けるとき、どれくらいの強さで締めればいいか迷うかもしれません。理想的なサイズは、首輪と首の間に「人間の指が2本すっと入るくらい」の隙間がある状態です。

これよりゆるすぎると、猫が猿ぐつわのように口に引っかけてしまったり、前足が入ってしまって怪我をしたりする原因になります。

逆にきつすぎると、喉が圧迫されて苦しくなったり、皮膚が荒れてしまったりします。子猫の場合は成長が早いので、こまめに指を入れてサイズをチェックしてあげましょう。

素材は柔らかいものを

猫の皮膚はとてもデリケートです。硬い革製や重たい装飾がついたものは、猫にとって大きなストレスになります。

初めての首輪には、軽くて柔らかいコットン(布)素材や、肌当たりの優しいシュシュタイプがおすすめです。

重さも重要で、できるだけ軽いものを選んであげると、猫も着けていることを忘れやすくなります。

また、裏地がチクチクしないか、縫い目が当たって痛くないかなど、飼い主が実際に触って確かめてから選んであげると、猫も安心して受け入れてくれるはずです。

猫に首輪を付けないことで起こるデメリット

首輪をする子猫

迷子になったときに見つけ出すのが難しい

猫が突然いなくなってしまったとき、首輪をしていないと、探すのがとても大変になります。保健所や警察に届け出を出す際、猫の特徴を伝えますが、「毛の色」や「大きさ」だけでは、他の猫と区別がつきにくいからです。

特に似たような毛色の猫が近所にいる場合、自分の猫だと証明する決め手がなくなってしまいます。

首輪(迷子札)をしていれば、そこに書かれた連絡先が何よりの証拠になりますが、何もない状態だと、再会できるまでに見当違いの場所を何度も探すことになり、大切な時間を失ってしまうかもしれません。

愛猫と早く再会するためには、一目で自分の猫だとわかる「しるし」が欠かせないのです。

「野良猫」として扱われてしまう恐れ

首輪をしていない猫が外にいると、周囲の人からは「飼い主がいない野良猫」だと思われてしまうことも。これが原因で、思いもよらないトラブルに巻き込まれることがあります。

例えば、親切な人が野良猫だと思ってそのまま家で飼い始めてしまったり、遠くの保護団体に引き取られてしまったりすることがあります。

また、野良猫として保健所に連れて行かれた場合、飼い主が名乗り出るのが遅れると、最悪の事態になりかねません。

首輪さえしていれば、「この猫には帰る場所がある」と周囲に伝えることができ、保護されたときもすぐに飼い主へ連絡が届きます。

外見だけで飼い猫だと判断してもらうのは難しいため、首輪は猫の身分証明書として非常に重要です。首輪とマイクロチップの装着の両方をしておくと安心です。

災害時に離ればなれになるリスク

地震や火災などの災害は、いつ起こるかわかりません。パニックになった猫が外へ逃げ出したり、避難所で離ればなれになったりする可能性があります。

そのような混乱した状況では、マイクロチップを装着していても、専用の読み取り機械がすぐに用意できない場合も多いです。

首輪をしていないと、大勢のペットが避難している中で「自分の猫です」と主張することが難しくなります。

また、避難所によっては「飼い主が不明な動物」として別の場所へ移されてしまうこともあります。迷子札付きの首輪をしていれば、誰が見てもすぐに飼い主の情報がわかり、混乱の中でも優先的に連絡をもらえる可能性が高まります。

非常時こそ、言葉を話せない猫に代わって、首輪が飼い主との絆をつなぎとめる命綱になるのです。

まとめ

青い首輪の猫

首輪は、マイクロチップと併せて迷子や災害といった予期せぬトラブルから猫を守るための、飼い主ができる大切な備えです。

嫌がる場合は無理をせず、安全な素材や機能にこだわりながら、少しずつ慣らしてあげましょう。

万が一の時に「あの時付けておけばよかった」と後悔しないよう、猫の個性に合わせた最高の一本を選んであげてくださいね。

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