猫に触れると『静電気』が起きるのはなぜ?発生を防ぐ5つの対策術をご紹介

猫に触れると『静電気』が起きるのはなぜ?発生を防ぐ5つの対策術をご紹介

猫好きにとって、愛猫を撫でた瞬間に「パチッ!」とくる静電気は、お互いにびっくりしてしまう切ない悩みですよね。せっかくのスキンシップを怖がらせないために、なぜ静電気が起きるのか、そして今日からできる簡単な対策をわかりやすく解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫に触れると静電気が起きる理由

頭をなでられる猫

静電気は、異なる性質のものがこすれ合ったときに発生します。猫の体でこれが起きやすいのには、3つの大きな理由があります。

猫の毛質と摩擦

猫のふわふわした毛は、非常に細くて密集しています。猫を撫でるという動作は、手と毛をこすり合わせることなので、その摩擦によって毛の表面に電気がどんどん溜まってしまいます。このように、細い毛がたくさんある猫の体は、もともと静電気が発生しやすい特徴を持っているのです。電気が溜まると、空気中のホコリを吸い寄せたり、毛同士が絡まって毛玉ができやすくなったりもします。

乾燥した空気

静電気が発生する一番の原因は「乾燥」です。湿度が低いと、溜まった電気が空気中に逃げることができず、体や毛の表面にどんどん蓄積されてしまいます。特に冬場は空気が乾いているため、パチッとなりやすい条件が揃っています。さらに乾燥は、猫ちゃんの皮膚のバリア機能を弱めて炎症やかゆみを引き起こす原因にもなるため、注意が必要です。

化学繊維との相性

猫が寝ているクッションや、飼い主さんが着ている服がポリエステルやフリースなどの化学繊維だと、さらに静電気が起きやすくなります。これらは、発生した電気を外へ逃がすのが苦手で、毛の表面に電気を閉じ込めて溜め込みやすい性質を持っているからです。

静電気発生を防ぐ対策術

加湿器と猫

1.部屋の湿度を上げる

加湿器を使ったり、濡れたタオルを部屋に干したりして、湿度を50パーセントから60パーセント程度に保つのが理想的です。空気が適度に潤うと、溜まった電気は水分を伝って自然に逃げやすくなります。

2.撫でる前に手を湿らせる

カサカサに乾いた手で撫でると、静電気が起きやすくなります。猫に触れる前に、軽く手を洗って湿らせたり、乾燥しないようにケアをしたりするだけで、発生を劇的に抑えることができます。もしクリームでケアする場合は、猫ちゃんへの影響が少ないものを選ぶとより安心です。

3.ブラッシングに一工夫する

ブラッシングは猫のケアに欠かせませんが、乾燥した状態で行うと静電気が発生します。ペット用のブラッシングスプレーを使ったり、蒸しタオルで体を拭いてから梳かしてあげると安心です。

4.布製品の素材を見直す

猫がよく使う毛布や、飼い主さんの部屋着を、綿や麻などの天然素材に変えてみましょう。天然素材は吸湿性が高く、電気を通しやすい性質があるため、不快なパチッとなる現象を上手に減らすことができます。

5.「いきなり指先」で触れない

指先は静電気が集中しやすい場所です。触れるときは、まず手のひら全体で猫の体にそっと触れるように意識してみてください。面積を広くして触れることで、静電気が分散されやすくなります。

まとめ

毛がふわふわの猫

静電気対策をしっかり行えば、空気が乾燥する冬でも安心して猫との時間を楽しめます。猫も「撫でられる=痛い」という嫌なイメージを持たずに済むので、お互いの絆を深めるためにもぜひ日々の生活に取り入れてみてください。

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