︎1.見た目で危険なもの

赤やピンクの嘔吐
赤やピンク色の嘔吐物が出た場合、消化管や食道からの出血が疑われます。その中でも真っ赤な血のような見た目の時は比較的出血してから時間が短い状態のため、胃や食道からの出血が疑われます。
黒っぽい嘔吐
黒っぽい嘔吐物が出た場合も消化管からの出血が疑われます。
血液は時間が経過すると酸化することで赤色から黒色に変化します。よって黒っぽい嘔吐が出た場合には、出血から既に時間が経っている証拠で、慢性的に出血が起きている可能性があります。
緑色の嘔吐
緑色の嘔吐は胆汁という消化酵素の色です。
極度の空腹などでも緑色の嘔吐が出ることがありますが、中には膵炎や腸閉塞など危険な病気が隠れている可能性もあります。
茶色で匂いのきつい嘔吐
茶色でうんちの様な匂いのする嘔吐をした場合、腸閉塞の可能性があります。
毛玉や異物を飲み込んだ事により腸が詰まってしまい、行き場を失った腸の内容物が逆流して出てきてしまっています。
腸閉塞は命に関わる危険な状態のため早急に動物病院を受診しましょう。
︎2.嘔吐の仕方で危険なもの

前触れなく吐く
通常嘔吐は、吐く前に腹筋の収縮運動がおきますが、何の前触れもなく突然食べ物や水を吐き出すことを吐出と言います。吐出は胃に入る前の食道の段階で吐き出されるため、未消化のフードなどが勢いよく出てきます。
巨大食道症という食道が拡張することで胃に上手くフードを運べなくなる病気で見られやすいです。
食べた直後に吐く
フードを早食いした際などに食後すぐに未消化の嘔吐が見られることがあります。嘔吐が1回だけで続かないのであれば、早食いが原因かもしれませんが、食後すぐに吐いてしまうことが連続して起こる場合には、腸閉塞や巨大食道症の可能性があります。
大量に吐く
異物の誤食による中毒や急性胃腸炎など原因は様々ですが、大量に吐いた場合には、体の水分が失われてしまうため脱水になります。
加えて、吐き気のある時には水を飲む量も減ってしまいます。
大量に吐いた際には点滴などで、体から失われた水分を補う処置を動物病院でしてもらいましょう。
︎3.頻度や回数で危険なもの

繰り返し吐く
たまに未消化のフードを吐いたり毛玉を吐いたりするくらいであれば、その後食欲や元気があれば様子を見ても問題ありませんが、繰り返し吐く場合には何かしらの病気が隠れている可能性があります。
猫に多い急性腎不全や慢性腎臓病も繰り返す嘔吐が見られる代表的な疾患のひとつです。
一日に何回も吐く
一日に何度も吐く場合、急性の胃腸炎や異物の誤食による中毒、腸閉塞などが考えられます。
一日に何度も吐くと体力が奪われ脱水も進んでしまうため、様子を見ずに動物病院を受診しましょう。
︎4.経過で危険なもの

便が出ない
嘔吐を繰り返ししている猫が、丸一日便が出ない場合には要注意です。
腸閉塞や重度の便秘などにより、便が排出できないために、逆流して嘔吐が起きている可能性があります。
他の症状がある
嘔吐以外にも、食欲不振、元気消失、大量のよだれ、震えなど他にも症状が併発している場合には病気が隠れている可能性が高いです。
特に、猫は原因は何であれ、丸一日以上食事を口にしないと、肝リピドーシスという命に関わる病気に繋がってしまうことがあります。よって、食欲不振を伴う嘔吐の場合には特に早めに動物病院へ行きましょう。
︎まとめ

今回ご紹介した危険な嘔吐の兆候が1つでも見られた場合には、様子を見ずに動物病院を受診することが大切です。
動物病院を受診する際には、嘔吐物を持って行くか、難しければ嘔吐物の写真を撮り獣医師に見せる様にしましょう。
また、嘔吐のほかに下痢などの症状がある場合には便も持参しましょう。
中毒や腸閉塞など嘔吐の原因によっては緊急的に処置をしなければ命に関わる場合もあるため、猫が嘔吐した時には、その後の猫の様子をしっかりと観察する事が大切です。