猫の死骸を道端で発見した時の対処法
道端に猫の死骸があったらどうすればいいの?
動物愛護法による法律の第4章(負傷動物を発見した際の通報措置)第36条に「道路、公園、広場その他の公共の場所において疾病にかかり、若しくは負傷した犬、猫などの動物または犬、猫などの動物の死体を発見した者は所有者が分からない場合は都道府県知事などに通報するように努めなければいけない」と記載されていることから、道路沿いや道端で猫の死骸を見つけたときは連絡をする必要があります。
どこに連絡すればいいのか?
一般の道路や高速道路など、道路沿いや道端に猫の死骸を見つけた場合は国道交通省が管理している「道路緊急ダイヤル」に電話をし連絡をおこないます。猫以外の犬やキツネ、タヌキ、カラス、シカなど野生動物も対象になり、特に動物の種類に規定はないようです。
しかし道路といっても国道や市町村道などがありそれぞれ管理している部署が違います。そのためその部署にも連絡をしなければ猫の死骸を適切に処理してくれないため道路緊急ダイヤルに電話する前に、猫の死骸があった道路は国道なのか県道、市町村道なのか確認する必要があります。
道路緊急ダイヤルは「#9910」で繋がり携帯や固定電話でもかけることができ、受付時間が24時間なので深夜や早朝でも連絡をすることができます。電話の際に猫の死骸がある住所や具体的な場所を伝えなければいけないので、電話をかける前に近くにある目印のものや住所を把握しておくと良いです。
猫の死骸を私有地で発見した時の対処法
もし猫の死骸を私有地で見つけた場合は、その私有地の持ち主が処理をおこなうように定められています。しかし猫の死骸が空き地で見つけた場合は誰が土地を管理しているのか分からないため動物管理センターへ連絡や市役所などの自治体に問い合わせます。
その猫が飼い猫だったり不明猫の可能性があるため首輪などしていないか確認をし、首輪が付いていた場合も動物管理センターに連絡や飼い主さんの連絡先がわかる場合は電話をかけてあげます。なぜならば動物愛護法による法律に関与しており「猫の持ち主(飼い主)は亡くなった動物に対して適切に処理しなければいけない、また飼い猫を捨ててはいけない」と定められているのです。
もし自分の自宅の庭など猫の死骸が発見者の敷地内である場合は土地管理に関与するため、その土地の私有者(発見者)が処理をおこなうように定められています。動物管理センターや保健所に引き取ってもらうこともできますが、最近ではペット用の霊園があるため、そこで埋葬や供養してもらえるように手配する方法もあります。動物霊園へ供養する場合はそれに伴う費用は自己負担となります。
しかし空き地や公園など自分の土地以外で猫の死骸を埋葬してしまうと不法投棄となり、廃棄物処理違反で罰則になってしまうため埋葬する際は自分の庭などの所有地でおこなうことです。その際に適切に埋葬おこなっていないと雨などで猫の死骸が出てしまい、悪臭が発生し近所迷惑や衛生問題が発生するため気をつける必要があります。
猫の死骸を見つけた時の対処法
素手で触ってはいけない
道端や道路などで見つけた猫の死骸のほとんどは野良猫の可能性が非常に高いです。外で生活していたため猫の体にノミやダニがついていたり寄生虫などの感染症を持っていることがあります。その感染症の中には私たち人に感染をおこすものがあるため、安易に素手で触ってしまうと感染してしまうので必ず手袋やマスクを付けます。亡くなってからの時間によりますが猫の死骸は元々体内にあった体液や血液、尿などが出てくるようになり、非常に強い悪臭を発生します。また人と同様に死骸に多くのウジが寄ってくるため長袖、長スボンなどなるべく体の皮膚が露出しない服装を着用します。
処理する際に気をつけること
猫の死骸にはウジやハエなどが多く寄ってきたり、元々感染していたノミやダニの繁殖がしやすいことからまず殺虫剤を使って駆除をおこないます。その後駆除したハエやノミなどの害虫はホウキでできれば全て取り除きます。掃除機で吸い取る方法もありますが終わったあとは紙パックを交換し、ビニール袋で封をして処分します。
猫の死骸から出てきた体液や血液などの腐敗臭が発生することから消臭剤を撒いて匂いを消さなければいけません。また死骸からは細菌などが増殖しやすいため徹底的に消毒をおこない、消臭も含めて繰り返しする必要があります。
まとめ
私が働いている動物病院でよく自分の猫が亡くなりどのように処分や供養すればいいのか分からないという声もあれば、道端や家の庭で猫の死骸を見つけたがどうすればいいのかという問い合わせが多いです。突然のことで戸惑うと思いますがお住まいの動物管理センターや保健所、道路や道端の場合は道路緊急ダイヤルに連絡をし引き取ってもらいましょう。
その際に猫の死骸を処理するときは感染防止を含め必ず手袋やマスク、肌を隠す服装でおこない素手で触らないことです。消毒や消臭も必要ですが使用した手袋や衣類は全て破棄することも忘れてはいけません。処理の際に目に見えない感染物や腐敗臭などの悪臭が伴うので業者の指示に従いながらおこなってください。
30代 男性 黒猫アレルギー
虫が無理なのでやめてほしいです。
10代 女性 みーな
家には猫が二匹いて、そのうちの一匹が吐いたんで汚物の処理する道具を取りに行って帰ったら…もう一匹の飼い猫が吐いた猫の吐いた物を美味しそうに食べていた…