猫が命を落とす「年齢別の3大死因」

1.子猫期:感染症(猫風邪・FIP)・不慮の事故・低血糖と脱水
子猫は免疫力が非常に低く、成猫なら鼻水だけで済むような「猫風邪」が悪化して命を落とすことがあります。
また、近年まで不治の病とされていた「猫伝染性腹膜炎(FIP)」は、一度発症すると進行が速く、子猫の命を奪う大きな原因のひとつです。
また、子猫期は特に好奇心が旺盛なため、紐の誤飲や転落といった「室内事故」も目立ちます。
さらに、子猫は体に栄養を蓄えられないため、数回の食事抜きや下痢による「低血糖・脱水」が原因で、あっという間に衰弱して亡くなるケースも多いのが特徴です。
2.成猫期:下部尿路疾患・心筋症・ウイルス感染
1歳から7歳頃の成猫で特に怖いのが、おしっこが詰まる「尿道閉塞」を伴う下部尿路疾患です。特にオスの猫に多く、おしっこが24時間以上出ないと毒素が回って死に至ることもあります。
また、見た目が元気でも心臓の壁が厚くなる「肥大型心筋症」という病気が隠れていることがあり、突然死の原因になることも少なくありません。
外に出る猫の場合は、他の猫との喧嘩によって猫エイズや猫白血病に感染し、数年後に命を落とすリスクが格段に高まります。
3.シニア期:慢性腎臓病・がん・糖尿病
7歳を過ぎると、内臓の機能低下による病気が増えます。中でも「慢性腎臓病」は猫の宿命とも言われ、一度壊れた腎臓は元に戻らないため、最終的に命を落とす主要な原因となります。
また、「がん(腫瘍)」はシニア猫の死因トップクラスであり、リンパ腫や乳腺腫瘍など多岐にわたります。
さらに、食事管理が不十分だと「糖尿病」を発症し、全身の合併症を引き起こして亡くなるケースも増えるため、生活習慣の管理がより一層重要になる時期です。
「年齢別」愛猫の命を守るための具体的な予防策

猫の健康を守るためには、それぞれの成長段階に合わせた対策が必要です。
まず子猫期は、体調の変化に敏感になることが大切です。下痢や嘔吐はすぐに脱水を招くため、早めに受診しましょう。感染症を防ぐワクチン接種と、誤飲や転落を防ぐための「部屋の片付け」が、命を守ることに直結する対策になります。
次に成猫期は、毎日のトイレチェックが欠かせません。おしっこの固まりが小さかったり、何度もトイレに行ったりする場合は、すぐに病院へ連れて行きましょう。
また、心筋症などの早期発見のために、すぐに疲れてしまう、呼吸が荒いといった小さな変化を見逃さないことが重要です。感染症リスクを避けるため、完全室内飼育を徹底することも忘れないでください。
そしてシニア期は、病気の「早期発見」に全力を注ぎましょう。特に腎臓病は、水を飲む量が増えた段階で気づければ、食事療法で進行を遅らせることができます。
老化だと決めつけず、全身を撫でて「しこり」がないか確認し、半年に一度は健康診断を受けさせてあげましょう。
飼い主にできる「命を守る習慣」

猫は体の不調を隠す動物です。そのため、飼い主が「いつもと違う」という違和感に気づけるかどうかが、愛猫の生死を分けます。食欲の有無、歩き方の違和感、目ヤニの量など、日々の何気ない観察を大切にしましょう。
また、体調が悪くなってから病院を探すのではなく、普段から予防接種などで通える「かかりつけ医」を作っておくことも重要です。信頼できる医師がいれば、些細な変化でも気軽に相談でき、愛猫に最適なケアを早く始めることができます。
まとめ

猫の寿命は飼い主の知識と行動で大きく変わります。年齢ごとに注意すべき病気は異なりますが、共通して大切なのは「日々の観察」と「早めの受診」です。
言葉を話せない猫に代わって、飼い主が体の変化をいち早く察知し、適切な対策をとりましょう。今日からの接し方ひとつで、愛猫と過ごせる時間はもっと長く、温かいものになりますよ。