1.無理に触らない

まず大切なのは、無理に猫を触らないこと。警戒心が強い猫は、人との接触そのものを「予想外な出来事」として捉えることが多め。特に過去にひどい目に遭った経験がある猫ほど、人に対して強い不安を抱きやすいです。人が良かれと思って差し出した手も、猫の視点では逃げ場を奪う動きに映ることがあります。
無理に触ろうとすると、逃げる、威嚇する、固まるといった反応をされがち。「この人は危険」と学習されてしまいます。
まずは同じ空間にいながらも干渉しない時間を十分に確保し、猫が自分の判断で距離を調整できる状況を作ることが不可欠。猫が近くに来ても下手に触らず、落ち着いて過ごす姿勢を見せ続けることで、「近くにいても何も起こらない」という安心感が積み重なっていくはずです。
2.静かでゆっくり行動を心がける

続いて挙げられるのは、静かでゆっくり行動を心がけること。猫は動体視力と聴覚が非常に優れており、人間が気にも留めない動きや音を敏感に察知します。警戒心が強い猫ほど、過剰に反応しやすく、慌ただしい動きは逃走につながりがちです。例を挙げると、立ち上がる際に勢いよく体を起こす、振り向きざまに腕を大きく動かすといった行為は、猫によっては恐怖の対象です。
意識したいのは、動きのスピードを落とし、大きな音をあまり立てないことを習慣づけること。継続することで次第に猫は人の動きに慣れていきやすいです。
3.猫と目を合わせない

意外かもしれませんが、猫と目を合わせることもあまり好ましくありません。実は猫同士のコミュニケーションにおいて、視線は非常に強い意味を持ちます。じっと見つめる行為は、猫にとって敵意と受け取られやすく、警戒心の強い猫ほどストレスを感じやすくなります。
距離が近い状態で視線が合うと、猫は逃げるか、身構えるかの二択に追い込まれがち。無意識に猫を観察しているつもりでも、猫側は常に監視されている感覚に陥ってしまいます。
対策としては意識的に視線を外しつつ、ゆっくりとまばたきをすることが効果的。猫に対して遠回しに「敵対の意思はない」というメッセージを伝えられます。
4.避難できる隠れ場所を作っておく

警戒心の強い猫にとって、隠れ場所は精神的な安全基地も兼ねています。逃げ場が確保されていない環境では、猫は常に周囲を警戒し続ける必要があり、リラックスすることができないのです。
重要なのは、隠れ場所が複数あり、猫自身が自由に選べる状態にしておくこと。特に高さのある場所と床に近い場所それぞれに用意しておくと、猫は状況に応じてベストな避難先を選べるので、住みやすくなります。
ちなみに、隠れている猫を覗き込んだりする行為は逆効果になりがち。完全に干渉されない空間を用意してあげましょう。
まとめ

警戒心が強い猫と仲良くなるためには、「何をするか」以上に「何をしないか」が重要になります。信頼は時間と飼い主の行動で育まれるものであり、焦りは禁物。猫の気持ちを尊重し続けた先に、心を開いてくれる可能性があります。
今回の記事を参考に、警戒心が強い猫と仲良くなれるか試してみてください。