外出好きの愛猫は、地域で大人気

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英国サマセット州フロームでは、多くの人々が「茶トラ猫のFrodo」(13歳)を知っています。その社交的でおおらかな性格で街を歩き回り、お店やパブなどに出入りして、地域やSNSでは大人気になっているからです。
子供向けの絵本に登場したり、慈善団体が発行するクリスマスカードのモデルにもなりました。街の「2025年ベスト猫」にも選ばれたほどです。
飼い主のAnna Davisさんによると、「家に閉じ込めると、まるで人間の赤ちゃんのように泣き叫んで、外に出たがる」といいます。
「わたしはSNSに投稿される写真を見て、Frodoがどこにいるのかわかるのです」
Frodoは日中は映画館やお店に行くのが好きで、夜になると酒場から酒場へ「パブ巡り」をしている姿がよく写真に撮られています。
毎日訪れるウェストウェイ地区では、「この猫を描いた壁画を描いてほしい」という要望も出ているほどです。
街で偶然出会った飼い主さんを「無視」

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Annaさんは愛猫がいつからこれほど多くのファンを獲得したのか、はっきりとは覚えていません。でもおそらくコロナ禍の時期に本格的に人気者になったのだと考えています。
「以前住んでいたトローブリッジで、ロックダウン中にFrodoがスーパーマーケットのテスコに通い始めました。やがて人々から『テスコの猫』と呼ばれるようになったのです。その後フロームに引っ越し、テスコに行けなくなったFrodoが落ち込むかな、と心配したのですが、かえって大胆に街を出歩くようになりましたね」とAnnaさん。
引っ越し当初はこの猫を室内飼いにしようとしたそうですが、「社会生活を失ってひどく取り乱したため」、自由に外出させることにしたのだそうです。
「Frodoは喫茶店や映画館、レストランなど、まちのあらゆる場所に出かけていきます。お店で生演奏があったときも、ちゃっかり入店したようですが、そのときは追い出されてしまいました」
「わたしが街で偶然Frodoに出会っても、無視するんですよ。外出中はマイペースに過ごし、飼い主家族とは一線を画しているようです」と笑うAnnaさんです。
しかし数週間も自宅に戻ってこないこともあり、「社交的すぎて心配になる」ともいいます。
「わたしがFrodoを迎えに行って連れ戻しても、餌を食べたあと、すぐにまた外出してしまうのです。でもみんなこの猫のことを知っているし、SNSの投稿写真で居場所もわかるので、大丈夫だと自分に言い聞かせています」
多くの人々に喜びを与えてくれる猫

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「飼い主としては、Frodoを誇らしくも思っています。こんなにたくさんの人に喜びを与えているなんて、本当にすてきなことです。『13歳の高齢猫が自分の好きなことをして時間を過ごし、最終的には家に帰ってくる』…その事実を、最近になってようやく受け入れることができるようになりました」とAnnaさん
この猫のお気に入りのチャリティ・ショップ店長Helen Mccullochさんは、次のように話してくれました。
「お客さんはみんな『Frodoはどこにいるのか』と聞きます。人気者なのです。毎朝、開店前に外で待っていて、わたしがカフェに行くときは一緒についてきます。コーヒーを飲み終え店に戻ると、Frodoもカウンターや事務所の椅子に座って、そのまま何時間も過ごすのです」
「この猫がいるととても落ち着きます。ここで働くボランティアの中には神経発達障害のある人もいますが、Frodoは敏感にそれを感じ取って、みんなと絆を深めます。本当にすばらしい猫ですよ」
地域で深く愛されるFrodo。その人気は、ここしばらく衰えそうもありませんね。