猫を『シャンプー』するときの絶対NG行為4つ 誤った方法が思わぬトラブルに?

猫を『シャンプー』するときの絶対NG行為4つ 誤った方法が思わぬトラブルに?

猫の体は非常にデリケートです。人間と同じ感覚で体を洗うと、思わぬ健康トラブルにつながることもあります。汚れやニオイが気になる場合は、適切にケアしてあげる必要がありますが、猫は自分で毛づくろいをするため、頻繁にシャンプーする必要はありません。ここでは猫をシャンプーする際に避けるべき5つのNG行為について詳しく解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.人間用のシャンプーで洗う

スポンジで洗われている猫

人間用のシャンプーで猫を洗うのは絶対NG!「え?そうなの?」と驚く人もいるかもしれませんが、猫にとって人間用のシャンプーは洗浄力や刺激が強すぎるのです。

人間の肌は弱酸性ですが、猫の皮膚は中性に近く、しかも皮膚の層が非常に薄くできています。そのため、人間用のシャンプーを使うと必要な皮脂まで奪われ、乾燥や皮膚炎を招くおそれがあります。

さらに、人間用シャンプーは香りが強すぎたり、猫にとって好ましくない成分が含まれていたりすることもあります。また、犬用のシャンプーもpHが異なるためNGです。猫を洗う場合は、猫専用または猫対応のペット用シャンプーを選びましょう。

2.頻繁に洗う

洗い桶の中で洗われている猫

猫を清潔に保ちたいからといって、毎週のように頻繁にシャンプーをするのは逆効果です。猫は自分でグルーミングをおこなうことで被毛を清潔に保つ能力を持っており、本来は一生シャンプーをしなくても健康を維持できます。

過度なシャンプーは、皮膚を守るために必要な脂分まで洗い流してしまい、フケや痒みの原因となるだけでなく、猫に多大なストレスを与えることにもなりかねません。

シャンプーの頻度は、室内飼いの短毛種であれば半年に1回、または汚れが目立つときだけで十分です。ドライシャンプーなどのふき取りタイプのケアだけでも充分でしょう。長毛種も、1〜2ヶ月に1回程度が上限と考えましょう。嫌がる場合は無理をしないよう心がけることをおすすめします。

日頃のケアはブラッシングを基本にし、汚れが気になる部分だけを濡れタオルで拭き取る程度で大丈夫です。

3.自然乾燥をする

濡れている猫

シャンプー後に被毛を濡れたまま放置し、自然乾燥させるのは絶対にNGです。

猫の被毛は人間ほど脂分が多くなく、水をはじきにくい性質があります。そのため、表面が乾いて見えても内側に水分が残りやすく、生乾きの状態になりがちです。濡れた状態が長く続くと、細菌が増えやすくなり、皮膚炎やニオイの原因につながります。

さらに、体が冷えることで、高齢の猫や体力の落ちている猫には大きな負担になる場合もあります。

ドライヤーが苦手な猫は多いものの、シャンプー後は放置せずに、吸水性の高いタオルで水分をしっかり拭き取り、短時間で乾かすようにしましょう。

4.嫌がっている猫を無理に洗う

お湯をかけられて鳴いている猫

激しく嫌がって暴れる猫を、力ずくで押さえつけて洗うのは絶対にNGです。無理に押さえつけると怪我につながる恐れがあるだけでなく、飼い主さんとの信頼関係を大きく損なう原因にもなります。

一度「シャンプー=怖いもの」と覚えてしまうと、その後のケアが難しくなり、水を見るだけでパニックを起こすようになることもあります。強く拒否する様子が見られる場合は、無理をせず、その時点で中止してください。

シャンプーを嫌がる猫には、少しずつ水に慣らす練習をするほか、ドライシャンプーやシャンプータオルを使用する方法もあります。猫の様子を見ながら、負担の少ない方法を選びましょう。

まとめ

タオルに包まっている猫

良かれと思ってシャンプーをしても、やり方を間違えると猫の体調を崩したり、強い苦手意識を残してしまうことがあります。猫の性格や様子を見ながら、できるだけストレスの少ない方法を選ぶことが大切です。

シャンプーの際には、人間用の製品を使わない、頻繁に洗わない、しっかり乾かす、そして無理をさせない。こうしたポイントを意識することで猫の負担を軽減できます。

正しい知識を持ち、愛猫のペースに寄り添ったケアを心がけましょう。

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