猫の『足裏の毛』は伸びたままではいけない?整えるべき理由やお手入れのポイント

猫の『足裏の毛』は伸びたままではいけない?整えるべき理由やお手入れのポイント

愛猫の足裏が、毛でボサボサになっている…ということはないでしょうか?今回は、足裏の毛の適切な処理について解説します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

足裏の毛の役割

猫の肉球

そもそも、猫の肉球の間の毛(タフト)は、なんのためにあるのでしょうか。

まず、肉球には「クッション」や「体温調節」などの役割があります。高いところから飛び降りることが多い猫の足裏を、フニフニの肉球が守ってくれるというわけです。衝撃を和らげるだけでなく、滑り止めとしても役立っています。また、猫の体は人間のように汗をかくことができませんが、代わりに肉球で汗をかいて体温調節をすることができます。他にも、足音を消したり、顔を洗うときに役立ったりもします。

肉球の隙間から生える毛は、大切な肉球をサポートする役目があるのです。肉球と地面が接するときにも、毛が間に入ることで、衝撃や熱さ・冷たさから守ってくれるのです。

整えた方がいい理由

下から見た猫

猫の足裏の毛は、自然界で暮らすために大切なものです。一方、家の中で過ごす猫にとっては、あまりメリットがないといえます。

第一に、家の床は熱くなったり冷たくなったりすることがほとんどありません。肉球を保護する必要がないため、足裏の毛は必ずしも必要とはならないのです。家がフローリングの場合、毛が伸びているせいで滑ってしまうこともあります。

また、あまりにも毛が伸びていると、ホコリや猫砂がくっついてしまうことも。部屋中に汚れを広げてしまうどころか、そのまま毛づくろいをして汚れを食べてしまう可能性もあります。

とくに長毛種は足裏の毛が伸びやすく、ジメジメとした環境下では雑菌が繁殖する危険性もあります。不衛生な状態が続くと、皮膚炎を発症することもあるでしょう。

安全面や衛生面の理由から、猫の足裏の毛は、なるべく短く切ることがおすすめです。

足裏の毛を切る方法

カット中の猫

猫の足裏の毛を切るには、トリミング用のバリカン(部分用)が役立ちます。ハサミでも切れますが、肉球を傷つけてしまう危険性があるため、慣れていない方はバリカンを使うのがおすすめです。

カットするのは、猫が足を床に付けているとき、肉球からはみ出ている部分になります。まずは、猫の体を固定して安全を確保します。足を後ろ側へ優しく持ち上げ(前足の場合は前方へ)、足を抑えている手で肉球を少し広げます。もう片方の手で、肉球を覆っている毛だけをバリカンで刈りましょう。

ハサミで切る場合も、基本は同じ方法です。ただし、刃先が肉球を傷つけないよう、足裏に対してやや水平に刃を向けるようにします。

猫は足先を触られるのを嫌がり、動いてしまいます。ハサミによる猫の怪我は非常に多いため、慣れていない人はバリカンを使用しましょう。

足裏の毛を切る頻度は、1ヶ月に1回程度です。猫によって伸びる速さは異なるため、爪切りのタイミングで毛の伸び具合もチェックするといいでしょう。

お手入れのポイント

ブラシと爪切り

猫のゴキゲンがいいときに行う

カットをするときは、猫がリラックスしているときを狙ってください。少しでもゴキゲンが悪いと、暴れて双方が怪我をする可能性があります。カットをする日は、朝からなるべく猫を刺激しないようにするのがおすすめです。

バリカンに慣れさせておく

突然バリカンを出して毛を切り始めれば、驚いて逃げたくなるのは当たり前のことです。そこで、普段からバリカンを見せたり、音を聞かせておくことが大切です。バリカンそのものに慣れさせておくことで、いざカットをするときも警戒されずに行えます。

終わったらごほうびを与える

足裏の毛のお手入れは、1回やって終わりではありません。次に行うときに恐怖心を与えないよう、終わったあとはごほうびを与えるといいでしょう。頑張ったあとにおやつが待っていると学習することで、カットへの抵抗感が少し和らぐはずです。

まとめ

長毛種の足裏

猫の足裏の毛は、自然界ではなくてはならないものですが、家の中の暮らしでは怪我や病気の原因になることがあります。定期的に短くカットし、滑ったり蒸れたりといったトラブルを防ぎましょう。

カットを安全に行うためには、普段からコミュニケーションを取っておくことも大切です。スムーズに行えなければ、猫からの信頼を失ってしまうことにもなりかねません。万が一、強い抵抗を示した場合は、無理せず動物病院やトリミングサロンに頼るのがおすすめです。

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