『2匹同時』に迎えるメリット・デメリット

猫を迎える際、多頭飼育を見据えているので2匹同時に迎えるのはどうかと検討している方もいらっしゃるはず。でも実際に迎えるとなると様々な思いが入り交じり、不安になるのではないでしょうか。
そんな皆様の参考になればと思い、今回は猫を『2匹同時に迎える』メリットとデメリットを6つ
忖度なしに紹介いたします。
1.気持ちが安定し馴染みやすくなる
血縁関係にあるきょうだい猫の場合、1匹よりも2匹同時に迎え入れられたほうが気持ちが安定しやすくなります。
特に繊細な猫の場合は楽観的な猫が一緒にいたほうが心強く、安心して過ごすことができるでしょう。また誘われるがままに家の中を探索したり、冒険することになるため、ご家庭にも馴染みやすくなります。
ちなみにこれは、実のきょうだいに限った話ではありません。同じシェルターで育った仲良しの猫同士にも同様のメリットがあります。
猫は環境の変化を嫌う動物なので、"できれば一緒に"という条件を掲げている猫を見かけた際は『猫たちにとって幸せなことなんだ』と捉えてあげてください。
2.縄張り争いが起こりにくい

猫にとって避けられないのが縄張りの確立です。お迎え時期がバラバラになると、どうしても先住猫と縄張りを巡る争いが起こりやすくなってしまいます。
逆に2匹同時であれば、お互いにゼロの状態からスタートできるので、各々の性格に合った縄張りが確保しやすくなります。
日々の暮らしの中で少々の小競り合いはあるかもしれませんが、"元々あった縄張り"を奪い合うよりもストレスがかかりにくいという意味ではメリットが大きいでしょう。
3.対等な関係が築きやすい
猫同士に形成される関係性においてもまた、お迎え時期が同時になるほうがメリットが大きいといえるでしょう。
縄張りの確立と同様、出発点が同じであればその分、対等な関係が築きやすくなります。先住猫と後輩猫の板挟みになりにくいという意味ではおそらく、飼い主さんも育てやすいはずです。
4.『社会化期』なら尚"相性良し"

2匹同時に迎える際にもう1つ、意識してほしいことがあります。それは『社会化期』です。
猫は生後2週目〜3ヶ月頃の月齢が最もピュアな時期であり、先入観なく他者を受け入れることができるといわれています。
つまりこの時期に同時に迎えられた猫同士であれば、これまでの交流の有無を問わず親しくなりやすいというわけです。
特に別の猫種をそれぞれ一緒に迎えたい、出身は違うけれど迎えたい猫がいるという場合は、この特別な時期に味方してもらうと育てやすいでしょう。
5.経済的な負担が大きい
意外にも猫側にとってのメリットが大きい2匹同時のお迎えですが、その分費用がかさみます。
食費や日用品の消耗品費はもちろんのこと、ワクチン代や不妊手術の費用も2匹分工面しなければなりません。
おそらくここが最大のデメリットとなるでしょう。余程の余裕がない限りは、どこかで節約しなければならなくなります。旅行やプチ贅沢にかけていた費用を、猫のお世話代に回さなければならない覚悟が必要になるでしょう。
6.感染症を共有しやすい

さらにもう1つ深刻なのが、感染症の共有です。片方の猫が風邪をひくと、もう片方の猫も風邪をひく恐れがあります。また猫コロナウイルスに関しては、我々が菌の運び屋になる恐れがあるので要注意です。
日頃から衛生面を意識し、食器を共有させない・排泄物は速やかに撤去する・室内を清潔に保つなどの配慮が必要になります。
片方の猫が体調を崩した場合は同居猫がいる旨を動物病院に伝え、指示があれば隔離するようにしてください。状況次第ではトイレの共有もできなくなるでしょう。
したがって、病気の際の注意点が増えることもまた、飼い主さん側の負担になるかと思います。経済的な負担に次ぐ、もしくはそれ以上のデメリットがここにあるかもしれません。
まとめ

筆者は中学生の頃から常に多頭飼育の環境の中で育ちました。当時はまだ子どもだったので意識したことはありませんでしたが、経済的な負担は大きかったと思います。
大人になった現在も2匹の猫の多頭飼育が続いており、改めて食事や医療費の負担はもちろんのこと、健康管理の重要性などを噛み締めています。
そんな経験も踏まえ、今回は2匹同時に迎えるメリットとデメリットをどこにも忖度することなく紹介させていただきました。
正直なところ、人間側にかかる負荷は大きいです。月齢が近いことでいうと、おそらく介護が必要になる時期も重なる可能性が出てきます。大変なことが多いとは思いますが、猫側にとってのメリットは大きいでしょう。
以上の点を参考に、現在検討中の方は今一度シミュレーションをしてみてください。一緒に暮らすご家族がいれば、皆さんでよく話し合うことが大切です。