世界中で語り継がれる『猫の神様』3選 人々が猫を崇拝してきた理由も解説

世界中で語り継がれる『猫の神様』3選 人々が猫を崇拝してきた理由も解説

世界には、猫を神そのものとして崇拝した文化もあれば、神に近い存在として特別視してきた地域もあります。この記事では、そんな猫の神様のなかから、エジプト・タイ・日本の事例を3つピックアップしていきます。猫好きなら知っておきたい、世界の信仰心や文化に触れてみませんか?

1.【エジプト】猫の女神「バステト」

バステト像と猫

エジプトほど、古来から猫と深いつながりがある国はないでしょう。

古代エジプト時代には、猫を描いた彫像や壁画が数多く作られ、猫をミイラにして埋葬する風習まであったそうです。

猫への信仰心は強まり、ついには「バステト」と呼ばれる女神と結びつくようになりました。

バステトには「ラーの目」という別名もあります。

ラーとはエジプト神話に登場する太陽神のことで「猫の瞳には、ラーが宿っている」と考えられていた説もあります。

家庭や女性、出産などを守る女神とされ、現代では「癒しの女神」として親しまれる存在です。

害獣駆除として人々を助ける働きぶりと、神秘的な雰囲気をあわせ持っていたことが、猫を神として崇める理由になったのでしょう。

2.【日本】全国各地に点在する「猫神」

神社の前にたたずむ猫

猫を祀った神社やお寺が、日本には数多く存在しています。

特に、かつて養蚕や農業が盛んだった地域に祀られていることが多い印象です。

その背景には、蚕や農作物を狙うねずみを退治してくれた猫を「守り神」のように大切にしてきた歴史があります。

筆者が以前取材した宮城県の丸森町では、およそ80基ほどの猫碑が確認されていると聞きました。

石には猫が刻まれていたり、くぼみで猫をかたどっていたりと、かたちは実にさまざま。

今では町おこしとして「猫神祭」も開催されており、町のシンボルとして欠かせない存在となっています。

特定のものだけが「猫神」と定義されているわけではなく、徳島県にある王子神社や鹿児島県の猫神社など、各地で独自の猫信仰が見られます。

3.【タイ】タイ原産の猫種「コラット」「カオマニー」

カオマニー

タイでは、特定の猫種が「神に近い存在」として扱われてきた歴史があります。

代表的なのが「コラット」や「カオマニー」。

どちらもタイが原産の希少な猫種で、国の歴史や文化と深く結びついています。

コラットは「シ・サワット(幸運を呼ぶ猫)」として人々に親しまれてきました。

一方のカオマニーは、「白い宝石」を意味する名を持つ猫。

その美しさから深い寵愛を受けるあまり、かつては王室以外で飼うことを禁じられていた時代もあったのだとか。

現代においても、猫は縁起のよいものとされています。

2025年には、タイ原産の猫がタイのシンボルとして正式に位置づけられ、時代が変わってもなお、猫が文化的に特別な存在であることが伺えます。

まとめ

王冠をかぶった猫

人々が猫を崇拝してきた歴史は、現代でも世界中で語り継がれています。

古代エジプトで女神として崇められたバステト、蚕や農作物を害獣から守る存在として大切にされてきた日本の猫神、国のシンボルとして公式認定されたタイ原産の猫たち。

猫が持つ見た目の美しさはもちろん、害獣を狩る高い身体能力も、人々が敬うようになった理由なのでしょう。

時代や国が違っても、猫は人々の暮らしを支え、そばで寄り添ってきました。

そして飼い主さんにとっては、ともに暮らす愛猫こそが、何より尊い神様のような存在に違いありません。

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