1.鳴るのが予測できないから

猫は突発的な音を警戒してしまうという習性を持っています。インターホンは鳴る時間が決まっているわけではありませんので、猫にとって『予測できない音』『警戒すべき音』となってしまっても仕方ないでしょう。
さらに突然鳴ったインターホンの音に驚いたことのある猫は、その経験を恐怖体験として記憶してしまうこともあるのだそうです。
人にとってインターホンはただの『来客を知らせるサイン』でしかありませんが、猫にとっては『突然鳴って自分を驚かせる意味不明なもの』という印象なのかも知れませんね。
2.来客を連想してしまうから

猫にとって知らない人間はもっとも警戒すべき対象の1つと言えるでしょう。そんな知らない人間が飼い主さんや自分の住んでいる家にくる時は大抵インターホンを押しますよね。
そのため『インターホン=知らない人』という図式が猫の中で出来上がってしまっている可能性が高いようです。
もちろん初対面の人でもフレンドリーに接することのできる猫であればそういった意味でインターホンを警戒することはないのかも知れませんが、筆者宅の猫のように来客があるたびお出迎えしようとする子もいますので、うっかり脱走させてしまわないよう気を付けることが大切です。
3.大きな音が苦手だから

猫は聴覚が発達しているため、大きな音を苦手に思っている子も多いのだといいます。
そのため家のどこにいても聞こえるようにインターホンの音量を上げているお宅では、特に猫が警戒してしまうこともあるのかも知れません。
またインターホンが鳴ったあとに飼い主さんやご家族が慌てて玄関まで走ったりする音も併せて苦手としている子が一定数いるのだそうです。
もちろん全ての猫に当てはまるわけではありませんが、急いでいてもなるべく大きな音を立てないよう気を付ける配慮が必要な場合も出てくるでしょう。
インターホンに慣れてもらうためには

苦手なものに慣れてもらうのはとても難しいことですが、猫に『インターホンが鳴っても危険はない』と教えてあげることは可能です。
猫がいつでも隠れられる場所を作り、来客にはその部屋に近づかないようにしてもらうことも対策になりますし、家族と協力してインターホンを鳴らしたあとにおやつをあげて『嫌なものではない』と印象づけることもできるでしょう。
飼い主さん自身がインターホンが鳴った時でも落ち着いて行動できるように心がける必要性もありますが、そんな対策をしてもどうしても苦手意識を持ってしまう猫の場合、いっそのことインターホンが鳴らないようにしてしまうという思い切った対策をしても良いのかも知れませんね。
まとめ

インターホンが鳴ると慌てて隠れてしまう猫は多いようですが、筆者宅では放置すると逆にインターホンが鳴った瞬間猫がわざわざ来客をお出迎えしに行ってしまうため、今回の記事を執筆する際に様々な事例を調べてみました。
確かに大きな音が苦手な子にとってインターホンの音は苦手でしょうし、それが何の前触れもなく『突発的に』鳴るのですから余計に怖がってしまっても仕方のないことなのかも知れません。
知らない人が苦手な子にとってはそもそもインターホンが鳴ること自体より、そのあとにくる『お客さん』のほうが恐怖の対象になってしまうこともあるでしょう。
猫の性格も様々ですからその子によって対策は変える必要がありますが、できるだけインターホンが鳴っても安心して過ごせる環境を整えてあげるようにすることが大切でしょう。