1.顔や体が大きいオス猫

猫の世界では、ケンカが強い猫がモテます。というのも、メスにとって繁殖の目的のひとつには、強い子供を残すという目的があるためと考えられています。そのため、顔や体が大きく、骨格がしっかりしていて、力と体力のある猫がモテるのです。
ある調査によると、猫のケンカでは、約7割の確率で体重の重い猫が勝ったのだそうです。つまり、体が大きいほどケンカに強い傾向となり、メス猫にモテるというわけです。
また、顔が大きいことで相手を威圧できたり、ケンカの際に致命傷になりにくいといったメリットもあり、これもメスを巡る争いでは有利になるという説もあります。
顔や体の大きさには、性ホルモンが影響すると言われており、去勢手術をしていない猫の方が顔や体が大きい傾向です。
2.紳士的な性格のオス猫

どうやら、猫の世界でも人間と同じく、性格の善し悪しがモテ度に影響するらしいのです。
基本的には、ケンカの強いオス猫に人気が集まりますが、メス猫に対して強引だったり、しつこかったりすると嫌われてしまうこともあります。どちらかというと、穏やかで、ほかの猫の気持ちを尊重できる紳士的な性格の猫のほうがモテる傾向となります。
また、紳士的な性格の猫は落ち着いていることが多く、ほかの猫とも上手に付き合っていけるのでトラブルが起きにくいと考えられるでしょう。そのため多頭飼いがしやすいと言えるかもしれません。
3.子育て経験豊富なメス猫

実は猫の世界では若いメス猫よりも、子育て経験が豊富なベテランママが人気なのです。子育て経験が豊富だと、子猫の生存率が高くなりそう、強い子を育てられそう、とオス猫が考えるからなのだとか。子孫繁栄のための戦略と考えると当然のことかもしれませんね。
また、子育て経験が豊富ということは、年齢も高めでさまざまな経験を積んでいると考えられます。精神的にも落ち着いているでしょうから、ほかの猫にも好かれやすいのかもしれませんね。
4.フェロモン量の多いメス猫

猫同士の人気には、フェロモンの影響も無視できません。特にメス猫は、発情期に分泌するフェロモンによって、オス猫を引き寄せる力が強くなります。フェロモン量の多い猫は自然とほかの猫から注目されるため、人気者になりやすいのです。
発情期のフェロモンは、顔のまわり、肉球、乳房、尿などから放出されます。
また、フェロモンは猫同士のコミュニケーションにおいても重要で、情報交換のツールでもあります。スリスリで擦りつけたり、おしっこで放出したりして、ほかの猫にアピールをするのです。
まとめ

猫の世界でも人間の世界と同じように、モテる猫とモテない猫がいます。モテる猫にはオス猫、メス猫ともにいくつかの共通する特徴があります。
オス猫では、顔や体が大きくケンカが強い、落ち着いていて紳士的な性格の猫がモテるとされています。強い子孫を残すためには重要な要素と言えるでしょう。
一方メス猫は、子育て経験が豊富でフェロモンの量が多いほうがモテる傾向です。オス猫を惹きつける魅力と、立派に子供を育て上げる能力が求められているのです。
いずれにしても、異性を惹きつける魅力と子孫繁栄に有利な猫がモテるというのは間違いなさそうですね。