早朝の高速列車に猫が!

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冒険好きな猫が、こっそり自宅を抜け出してヨークシャーから高速列車に乗り込み、マンチェスター空港まで向かいました。
この15歳の白黒猫Angelは、2025年10月28日午前3時55分発のTransPennine特急にとび乗ったのです。猫が尻尾を高く上げて堂々とプラットフォームを歩いているのを最初に目撃したのは、Will Saunders車掌でした。そして列車の出発後まもなく、乗客から彼に「猫が列車に乗り込んできた」と連絡があったのです。彼はすぐにその猫を発見しました。
堂々とした態度の猫は、車内を歩くWillさんのあとをずっとついてきて、周囲の乗客を見まわしながら愛嬌を振りまいていたといいます。
空港駅に到着後、無事に保護

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同鉄道会社の広報担当者によると、「Angelは地元ではちょっとした伝説的な存在で、冒険心が旺盛なことで知られています。以前には鉄道の代替バスに乗ったり、地元のパブでくつろいだりしている姿が目撃され、その独立心の強さは評判になっていました。それにしても今回の旅は、これまでと各段にレベルが違います。Angel好奇心は、いまや最高レベルに達しているようです」とのことです。
列車がマンチェスター空港駅に到着するとすぐ、Willさんと同僚たちがAngelを段ボール箱に閉じ込め、駅の事務所に連れて行きました。そして連絡を受けたWillさんのパートナーが持参したキャリーバッグに移され、彼の自宅で一晩を過ごしたのです。
広報担当者は、保護までのようすをこう話しています。
「Angelは自信満々で列車内を歩き回り、乗客に挨拶をし、まるで当社の乗務員であるかのように車掌の後をついて歩き回っていました。列車がマンチェスター空港に到着すると、車掌と同僚たちが最善の注意を払って猫を保護し、安全で快適に過ごせるように配慮しました」
車で自宅まで「送迎」も

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翌朝、Angelの首輪に電話番号が付いていることに気づいて飼い主に連絡したあと、Willさんは車で猫を家まで送っていきました。
彼は次のようにコメントしています。
「私も猫好きで、Angelを空港駅の事務室に預けたまま家に帰ってしまうことはできませんでした。この猫は列車の中でとても穏やかに落ち着いており、まるで何度も乗ったことがあるかのようでした。とにかく無事に飼い主の元へ帰すことができて、ただただホッとしています。だってAngelは家族にとても愛されている猫なのですから」
同社の顧客担当課長Andrew McClementsさんは「当社のチームは、お客様が目的地に到着できるようお手伝いすることに慣れていますが、この猫は間違いなく大変珍しい乗客の一人でした。Angelが無事に帰宅できたことを、とてもうれしく思っております」と述べています。
出典:'Adventurous' cat catches 4am train from Yorkshire to Manchester Airport