1.寂しい気持ち

飼い主さんときちんと信頼関係ができている猫は、ひとりの時間も大切にできますが、年齢や季節によっては寂しい気持ちになって、か細い声で鳴くことがあります。近くに寄り添いたいという気持ちの表現です。
これは、必ずしもひとりのときに鳴くわけではありません。飼い主さんに気持ちを訴えてくることもありますし、同居猫に向けて鳴くこともあります。
そんなときには、できれば少し時間を取って一緒に過ごしてあげるのがベストです。抱っこが好きな猫ならウトウトするまで抱っこしてあげるのもよいでしょう。留守番が長くなる場合は、暖かい寝床を用意して、十分遊んでエネルギーを発散させてあげると良いでしょう。よく眠れば猫も気分がリフレッシュします。
2.何かを要求している

猫はお腹が減っているときや、ケージや部屋から出たいときなど、具体的に要求があるときにか細い声で鳴くことがあります。
猫は満たされていないことを訴えるときに、弱々しい声で鳴くことがあります。これは「かわいそうな自分」という弱さを見せることで、受け入れてもらいやすくなることを知っているのです。
鳴いている場所や時間帯、状況から何を求めているのか判断してから要求をかなえてあげましょう。
猫は活動量の変化や気温、体調によって食欲が増すこともあるため、食事時間であれば適切な量を与え、そうでない時間であれば少量のおやつかおもちゃを使った遊びで紛らわせます。部屋やケージから出たがっている場合は、安全を確認した上で出してあげましょう。
3.痛い・苦しいなど体調が悪い

猫は本能的に弱みを見せないようにするため、痛みや不快感があっても他者にはわからないように隠しがちです。しかし、痛みが強かったり体調が悪化したりすると、いつもよりも弱々しい声や、苦しそうな声で鳴くことがあります。我慢していても漏れてしまう苦しみであったり、あるいは飼い主へ助けを求めて鳴くこともあります。
体調不良で鳴くときは、腹痛などの消化器性トラブルや膀胱炎や尿路結石など泌尿器系のトラブルのことがあります。特に尿路結石は排尿時に痛みを伴うため、トイレに行くときや排尿時に鳴き声をあげることがあります。
これらは緊急性が高い状態なので、自己判断せずにすぐに動物病院を受診してください。その際は、いつからどのような鳴き方か、他にどんな症状があるか、食事や排泄の状態などを詳しく伝えましょう。
4.加齢による認知症

個体差はありますが、猫も11歳以上の高齢になると徐々に認知機能が低下し、認知症の症状が見られることがあります。不安感や混乱が強くなり「夜鳴き」がはじまることもあります。
夜鳴きは大声で鳴くことが多いものの、飼い主が見えないときや、暗闇で迷ったときなどは自分の状況を理解できず不安から「か細く弱々しい声」で鳴くケースもあります。
もし悲しそうな声で夜鳴きをしているときは、優しく声をかけ、体に触れて安全な場所へ誘導してあげてください。動物病院で相談すれば、認知症の症状を和らげるサプリメントや薬を処方してもらえることもあります。
また、部屋の中の段差をなくし、滑りにくい床材にするなど、高齢猫が安全に過ごせる環境を整えることも大切です。
まとめ

今回は、愛猫が弱々しく悲しい声で鳴くときについて解説しました。
猫の切ない鳴き方は、寂しさや要求を伝える甘えのサインであることも多く、猫の意向に沿うことで、すぐに解決することがほとんどです。ただし、賢い猫は飼い主が構ってあげたくなるような姿を演出して要求を通そうとすることもあるので、状況を見極めることも大切です。
一方、注意したいのは病気が原因になっているときです。尿路結石や膀胱炎など泌尿器系のトラブルで痛みを感じているケースは、すぐにでも動物病院を受診する必要があります。特にトイレの前後で鳴く場合は要注意です。また、高齢猫の場合は認知症の可能性もあります。
猫の鳴き声の変化に気づいたら、冷静に原因を確認して対応しましょう。