猫を『警戒』させる飼い主のダメ行動6選 身構えているサインや信頼を取り戻す方法も解説

猫を『警戒』させる飼い主のダメ行動6選 身構えているサインや信頼を取り戻す方法も解説

猫は繊細で警戒心の強い動物です。人間が悪気なくした行動が、実は猫を不安にさせていることも…。この記事では、猫を警戒させる飼い主の「ダメ行動」6つと、猫が身構えているときに見せるサイン、低下した信頼を取り戻すための方法を解説します。愛猫との関係を深めたい方は必見です。

猫を警戒させる飼い主のダメ行動6選

警戒してイカ耳になっている猫

1.急に触る、大きな声で呼ぶ

猫は自分のペースを大切にする生き物です。いきなり触ったり、猫が驚くような大声で呼ぶと身の危険を感じて逃げてしまいます。スキンシップをする場合は、猫の様子を見ながらゆっくりと静かに近づくのが信頼を築くための第一歩です。

2.無理やり抱っこする、逃げるのを止める

無理やりの抱っこやお手入れ以外の時に拘束をするなど、猫の自由を奪ってしまう行動は逃げ場を失う恐怖を与えてしまいます。人間にとっては愛情表現だとしても、猫にとっては大きなストレスになるのです。

嫌がるそぶりを見せたらすぐ離すようにし、自分から近づいてくれるまで待ちましょう。

3.強い香水・柔軟剤・タバコなど、猫の嗅覚を刺激するにおいの使用

猫の嗅覚は人間の数十倍も鋭く、強い人工的な香りは大きな負担となるほか、精油などは中毒を引き起こしてしまう場合もあります。タバコや香水、芳香剤など猫が苦手とするにおいは避けるように心がけることで、猫は安心してそばにいられるようになるでしょう。

4.スマホやカメラをしつこく向ける

猫がふいに見せる可愛い瞬間を撮りたい気持ちはわかりますが、カメラを向けられるのを嫌う子は多いものです。レンズが目のように見えてしまい、「見られている」「狙われている」と感じて警戒することがあります。撮るときは短時間で、逃げ道を確保した状態にするのが無難です。

5.怒鳴る、脅かす

いたずらされたからと怒鳴ったり、音を立てて脅かすのは逆効果です。猫は怒られても「何が悪かったか」を理解できません。ただ怖い記憶だけが残ってしまい、飼い主との距離が広がります。叱るときは現行犯で、「こら!」「ダメ!」など短い言葉で収めるようにすると良いでしょう。

6.猫のペースを無視する

「せっかくだから撫でたい」「もっと仲良くなりたい」と思う気持ちが強すぎて、猫が発しているサインを無視していませんか。猫はマイペースで、撫でられたい時もそうでない時もあります。猫が甘えてきたら相手をするなど、相手のペースを尊重することが信頼の鍵です。

猫が身構えているサイン

姿勢を低くする猫

猫は言葉を話せない代わりに全身を使って警戒心を示します。耳が後ろに倒れる、しっぽが膨らむ、背中を丸めるといった変化は典型的なサインです。

また、瞳孔が開いている、身体を低くして動きを止める仕草なども「緊張状態」で身構えてしまっていることを表します。こうしたサインが見られるときは、適度に距離を保って静かに見守るのが鉄則。

無理に触ろうとせず、猫が自ら落ち着くのを待つことで「この人は近くにいても安全なんだ」と感じてもらえます。猫に安心してもらうには、放っておく勇気も大切なのです。

信頼を取り戻す方法

そっぽを向く猫

猫に警戒されてしまったとしても、時間をかけることで信頼を取り戻すことはできます。辛いかもしれませんが、まずは「しばらく距離を置く」ことから始めましょう。猫が安心できる空間で過ごせるよう、静かな時間を確保してしつこく構わないことが第一歩です。

次に、少し高めのトーンで穏やかに話しかけたり、おやつを手渡すのではなく、猫の近くに置いてあげたりすることで適切な距離を保ち、「この人は安全だ」と再認識させます。

慣れてきたら、猫が近づいてきた時に一緒に遊んだり、撫でるなどのスキンシップを少しずつはかっていきましょう。猫が見せるサインをしっかり汲み取るのがポイントです。

決して焦らず、日々の小さな積み重ねをしていくのが信頼を取り戻す鍵。猫のタイミングを尊重する姿勢が何よりの愛情表現になります。

まとめ

撫でられてうれしそうな猫

猫は繊細な心を持つ生き物で、自分のペースを何よりも大切にします。人間からすれば些細な行動だとしても、猫にとっては「怖い」「不快」と感じてしまう場合があるのです。

急に触る・怒鳴る・香りを強くするなどのNG行為は避け、猫の表情や動きをよく観察しつつ、ペースを合わせていくことが信頼関係の基本となります。

猫が「そばにいたい」と思える飼い主になるためには、優しさよりも“尊重”が欠かせません。少し放っておくくらいの方が猫は快適に過ごせるもの。ゆっくりと距離を縮めながら安心できる空気を作っていきましょう。

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