成猫と出会う方法「里親募集」
ペットショップで見かけるのは、そのほとんどが生後1年に満たない子猫たちが多いかと思います。大人になった猫たちはあまり見かけることがないでしょう。それでは、大人の猫(成猫)をお迎えしたい場合、どういった場所に行けば出会うことができるのか、まずはその出会いの場をご紹介します。
猫の里親になれる「譲渡会」とは
様々な事情により居場所や家族を失った猫たちを保護している方から、猫を譲ってもらうためのイベントです。そのほとんど場合、地域のボランティア団体などが主催しており、そのボランティア団体が保護している猫、またはボランティア団体に関係する個人の保護主さんたちが各々家族を探している猫を連れて譲渡会に参加しています。
譲り受ける側は直接猫たちと触れ合ったり、現飼い主でもある保護主さんから様々な話を聞くことができるのが利点です。この譲渡会にはもちろん子猫も多く参加しますが、すでに大人になった猫も数多く参加しています。
譲渡会だけじゃない!「保護猫カフェ」から里親へ
上記の譲渡会を猫カフェ形式にして、日程を限定せず常時にオープンする形式にしたのが「保護猫カフェ」です。こちらは猫カフェと似た形で保護猫たちと触れ合えるようになっており、何度も通ったりリラックスしてゆっくり考えたりしながら、相性の良い猫との出会いを探すことができるのが利点といえるのではないでしょうか。
里親募集している各地域のボランティア団体・施設
みなさんの地域には、猫の保護施設はありませんか?保護施設には、新しい家族・里親を探している猫たちが数多く待っています。保護猫カフェほどオープンな形ではないかもしれませんが、連絡すれば見学することができ、スタッフの方からの詳しい説明などを受けながら猫との出会いを探すことができます。もちろん気に入った子がいれば譲り受けることができるので、直接行かれる範囲にこういった施設等ある場合にはまず連絡してみましょう。
成猫の里親になることの良いところ
何もかもが無邪気で小さな子猫は、無条件に可愛らしいもの。ですがその反面、性格面も体調面もまだまだデリケートで、ある程度成長するまでなかなか気が抜けないものです。それに対してすでに大人になった猫は性格もほぼ定まっており、クセや好みも決まっていることが多いので、里親として家族にお迎えする際に相性を検討しやすいのが利点のひとつと言えるでしょう。また体調面も子猫に比べて落ち着いているので、新しい環境にさえ慣れてしまえば問題のないことがほとんどです。
里親から迎えた成猫でもちゃんと慣れてくれる
子猫から飼わないと家族に慣れてくれないのでは?とおっしゃる方が時々いますが、まったくそんなことはありません。新しい環境に慣れるまでの時間が必要なのは、子猫も成猫も同じこと。少しの間見守ってあげることさえできれば、よほどのことがない限り、家族の一員として環境にも人間にも慣れて可愛らしい姿を見せてくれますよ。
先住犬や先住猫がいる場合
すでに先住犬や先住猫がいる環境に新しい猫をお迎えする場合には、筆者は成猫をお迎えすることをお勧めします。子猫はどうしても手がかかってしまい、元気いっぱいで大変行動的な時期です。そうすると先住犬・猫にとっては、子猫の存在がどうしてもストレスになってしまいがち。
また先住犬・猫との相性を見るためにも、これからどんな性格の子に育つかわからない子猫よりは、既に性格が定まっている成猫は相性が見やすいので、そういった面でもお勧めです。ちなみに筆者は先住犬がいる環境で、これまで成猫を2匹お迎えしています。上記の理由で敢えて成猫をお迎えしてきましたが、大きなトラブルもなく過ごすことができています。
子猫にはない成猫の可愛らしさ
子猫には子猫らしい可愛らしさがあるのと同様に、個性豊かな成猫には個性豊かな可愛らしさがあるのも特徴といえるのではないでしょうか。先述の通り、成猫は見た目も性格も既に個性がはっきりしている子がほとんどなので、明らかに他の子にはない仕草やリアクションがあったりもします。
最初はなかなかそういった面を見ることができないかもしれませんが、新しい家族として慣れてくると、徐々にそういった個性を発揮してくれる子もいるので、飼い主としてはその経過もまた楽しい時間のひとつかもしれませんね。
里親募集までの成猫の過去
成猫たちは生まれたばかりの子猫と違い、様々な過去を持っています。生後すぐに保護された子や大人になってから保護された子、病気やケガで瀕死の状態で保護された子など、私たちの知らない間、厳しい環境を生き抜くために様々な経験をしてきています。そんな中で負ってしまったケガの跡や罹患してしまった病気の経歴など、気になる場合もあるかもしれません。
ですがそういったケガや病気は保護主さんやボランティア団体の方々が手厚く治療し、現段階では治療の必要がない、または問題がなくなっている状態で新しい家族を探している場合がほとんどです。(万が一何かある場合には、里親募集時に必ず事前にその詳しい内容が提示されます。)飼育する上では決してマイナス要素ではありません。ですのでそういった経歴や痕跡も個性のひとつと捉えて見守ってあげてくださいね。
まとめ
成猫の里親になることに関してお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?新しく猫をお迎えする=子猫をお迎えする、ではなく、他にもたくさんの選択肢があるということを知っていただけたのではないでしょうか。またこれを機に、新たな里親を待っているたくさんの成猫たちにも目を向けていただけたら幸いです。
30代 女性 もにゅ
少しでも殺処分などになる猫を減らすことは、大切だと思います。
ウチには動物シェルターから譲り受けた子がいますが、連れて帰った時は子猫でした。
確かに成猫よりも子猫の方が、お世話に手間がかかりますね。
元気で好奇心いっぱいなので、遊ぶ時間も結構取らないと可哀想ですし。
また、家の中で事故に合う可能性も、成猫の方が低いように感じます。
家を開けることが多い方には、成猫の方が向いているかもしれません。
きちんとしつけがされている成猫であれば、飼うのは楽な気がします。
ただ大人の先住猫などがいる場合には、相性に気をつけないと家庭内不和を生み出す原因になりかねないかな、と思います。
性格ができあがっているからこその対立も、なきにしもあらずではないでしょうか?
女性 匿名
選択肢のひとつだというのは認めますが、安易な気持ちで成猫を迎えると投げ出したくなるのでは無いでしょうか。
40代 女性 匿名
40代 女性 かずみ
何度も通いまして、相性が合いその猫ちゃんのことが一日中忘れられなくて、猫カフェにいきスタッフさんにその気持ちを伝えました。
すると、審査もありましたが、晴れてうちの猫ちゃんになってくれました。
嬉しくてたまりませんでした。あとから飼った猫ちゃんは保護猫ちゃんでしたが、仲がよくすぐに夫婦猫になりました!可愛い子猫ちゃんがうまれ、高齢になったいまでも仲良くて感心しています。愛情深い猫ちゃんたちなのです。