猫には大迷惑な『飼い主の勘違い行為』4選 構わず続けていたら、愛猫に嫌われるかも!?

猫には大迷惑な『飼い主の勘違い行為』4選 構わず続けていたら、愛猫に嫌われるかも!?

猫を愛する飼い主さんは、日常のなかで「もっと愛情を伝えたい」「仲良くなりたい」と思って行動します。しかしその思いが強すぎると、猫に迷惑になってしまうことも…。そこで今回は、多くの飼い主さんが無意識にやってしまいがちな「勘違い行為」4つと、なぜそれが猫にとって迷惑なのか解説いたします。

猫には大迷惑な『飼い主の勘違い行為』4選

飼い主に指差しされる飼い猫

1.「家族だから」と人間の食べ物を与える行為

猫を家族の一員として大切に思う気持ちはステキなことです。しかし!人間の食べ物を猫に与えるのは非常に危険なのでやめましょう。

肉食の猫と雑食の人間では代謝の仕組みが異なり、人間にとっては無害な食材でも、猫にとっては毒となるものがあるからです。

たとえばネギ類やニンニクは猫の赤血球を破壊し、貧血を引き起こしたり、またチョコレートに含まれるカフェインやテオブロミンは中毒症状を引き起こす原因となります。

猫は人間よりも体が小さい動物なので、少量でも油断は禁物です。

大切な家族においしいものをおすそ分けしたい…という気持ちはわかりますが、猫には猫専用のフードを与え、「猫の健康を守る」飼い主の責任も忘れてはいけません。

2.「大好きだから」と無理にスキンシップをとる行為

猫は気まぐれで、スキンシップのタイミングや頻度にも個体差があります。

それなのに飼い主が「かわいいから」といって、長時間撫で続けたり、抱っこを強要したりすると、ストレスを感じるケースが珍しくありません。

猫が自ら寄ってきて甘えてきた時は、喜んでスキンシップを受け入れてくれるパターンは多いものの、それでも限度があります。

そのため猫が「やめて」のサインをしてきたら、スキンシップを強要するのは控えましょう!

猫の「やめて」サインとは、たとえばしっぽをパタパタと振ったり、耳を伏せたりする仕草があります。

こうしたサインを見逃さないように、猫の気持ちに寄り添った接し方を心がけるのが、信頼関係を築くうえで重要なのです。

3.「ニオイを消してあげたい」と香り付き製品を使う行為

飼い主に指差しされる飼い猫

猫は人間よりもはるかに嗅覚が敏感です。

飼い主が「部屋のニオイを消したい」「トイレの臭いを抑えたい」と思って香り付きの消臭剤や猫砂を使用すると、猫にとって強烈な刺激となり、ストレスになるリスクが…。

猫は自然な排泄物や体臭のニオイで健康を害しませんが、化学的な香料には注意が必要です。

なかでもアロマオイル、エッセンシャルオイルは絶対にNG!肉食の猫はアロマに含まれる植物由来の成分をうまく分解できず、中毒症状を引き起こしかねません。

そのため猫の安全性や快適さを考えるなら、なるべく洗剤や消臭剤も無香料の製品を選び、こまめな掃除や換気で清潔な環境を保つようにしましょう。

4.「寒いかな?」と服を着させる行為

猫に洋服を着せる行為は、飼い主にとっては「可愛い」「防寒になる」といった良かれと思う行為かもしれませんが、猫にとっては大きなストレスになることが多いのです。

というのも猫は1日の3~5割を毛づくろいに費やす生き物で、猫にとって毛づくろいは体を清潔に保つ行為以上の重要な意味を持っています。

たとえば体温調節や血行促進、そして精神的なリラックス効果をもたらす、猫には欠かせない大切な行為です。

しかし飼い主さんが良かれと思って、あるいは可愛らしい姿が見たいという理由で洋服を着せる行為は、これを妨げてしまいます。

猫にとって大切な大切な毛づくろいが、強制的にできなくなってしまうのです。ストレスも溜まることでしょう。

猫に洋服は基本的に必要なく、手術の後に一時的に術後服を着せることはあっても、日常的に洋服を着せるのは望ましくありません。

もし、どうしてもコスプレをさせたいのであれば、記念撮影をしたらすぐに脱がしてあげましょう。

まとめ

猫を抱きしめるアジア人の女性

猫との暮らしにおいて、飼い主の思いやりが裏目に出てしまうことは珍しくありません。

しかし猫は繊細で、自分のペースを大切にする動物です。今回紹介した4つの勘違い行為も、いずれも猫の習性や心理を無視した勘違い行動といえます。

そのため猫にとって何が快適で、何がストレスになるのかを考えながら接するのを忘れてはいけません。愛猫との幸せな暮らしは、飼い主の猫への理解が鍵となります。

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