猫の健康トラブルのサインかもしれない「顔の汚れ」3選

1.目ヤニ
猫の目ヤニは、結膜炎、角膜炎、アレルギー、風邪の兆候かもしれません。健康な猫の目ヤニは、少量で乾燥した黒っぽい色をしています。
しかし、目ヤニの量が増えたり、色が黄色や緑色になったり、ドロドロとしたりする場合は、細菌やウイルスによる感染症が疑われます。
また、目頭が常に湿っている場合は、鼻涙管が詰まっている可能性も考えられます。片方の目だけに出ている場合は、その目に何らかの異常があることが多いです。
目の症状を放っておくと視力の低下や、重い病気に発展することもあるので注意しましょう。
2.鼻周りの汚れ
鼻の周りに常に汚れが付着している場合、それは単なるホコリや食べカスではないかもしれません。
特に、くしゃみや鼻水が頻繁に出ている場合は、猫風邪(ヘルペスウイルスやカリシウイルス感染症)や細菌による鼻炎、副鼻腔炎、腫瘍の可能性があります。
猫は、鼻が詰まると口を開けて呼吸したり、食欲不振になることもあるようです。
また、鼻周りの汚れは、鼻の奥に異物が入った場合や、歯周病などの口の中のトラブルが原因で鼻に影響が出ている場合にも見られることがあるので、注意しましょう。
3.あご下や口周りの汚れ
あごの下や口元に黒いブツブツとした汚れが見られる場合、それは「あごニキビ」かもしれません。これは、毛穴に皮脂や汚れが詰まることで起こるもので、症状が悪化すると細菌感染を起こして炎症を起こすこともあります。
また、よだれや食べカスによる汚れが常に付いている場合は、口内炎や歯周病、口の中の腫瘍などが原因で、うまく口を閉じられなかったり、飲み込みにくかったりする可能性があります。
これらの病気は猫に痛みを与え、食欲不振につながることがあるので、気を付けなければいけません。
注意が必要な危険な病気

猫の顔の汚れの中には、命に関わる危険な病気のサインが隠されていることもあります。特に、鼻血が頻繁に出たり、口元が常に汚れていたりする場合には、リンパ腫や扁平上皮癌などの悪性腫瘍の可能性も考慮しなければなりません。
扁平上皮癌は、猫の口の中にできる悪性腫瘍で、初期段階では口内炎や歯周病と見分けがつきにくいことがあります。
しかし、だんだんと口元の汚れが目立つようになり、食欲不振や体重減少、口臭の悪化、上顎にできた場合は、進行すると鼻血などの症状が見られるようになります。早期発見・早期治療が非常に重要です。
まとめ

猫の顔の汚れは、単なる見た目の問題ではなく、健康状態を知らせる大切なサインです。
日頃から猫の顔をよく観察し、いつもと違う汚れや異常に気づいたら、早めに動物病院を受診するようにしてください。小さなサインを見逃さず、愛猫の健康を守りましょう。