猫同士が密かに守っている『暗黙の了解』4選 無用な争いを避け、共存するための猫たちの知恵

猫同士が密かに守っている『暗黙の了解』4選 無用な争いを避け、共存するための猫たちの知恵

人付き合いにマナーがあるように、猫同士にも「暗黙の了解」といえる決まりごとがあります。今回は、猫界に存在するルールを4つご紹介していきます。これを読むと、自由気ままな彼らのイメージも変わってくるかもしれません。

1.視線を外す

別の方向を向く2匹の猫

実は猫の世界では「視線を合わせる=敵意の表れ」となるため、基本的に見つめ合いを避ける傾向があります。

このため、目をそらしたり、周辺に視線を送ったりして「争う気はないよ」ということを静かに意思表示します。

ただし、親しい猫同士や飼い主さんに対しては例外も。

信頼している相手には、ゆっくりとまばたきをして「大好きだよ」という気持ちを送ります。

もし愛猫からまばたきをされたら、同じように返してあげてください。

また「ごはんが食べたい」「甘えたい」といった何らかの要求があるときには、飼い主さんを凝視してくることもあります。

シーンに応じて、猫の気持ちを正しく汲み取ってあげましょう。

2.鉢合わせを避ける

匂いを確認する猫

猫にマーキングの習性があるのは、多くの人がご存知のことでしょう。

爪を研いだり、身体をこすりつけたりするのは、自分の匂いをつけるためです。

実は匂いは「いつここに他の猫がいたのか」「最近通ったばかりなのか」などを知る、大切な手がかりとなります。

これは、あらゆる情報を嗅覚で感知できる、猫ならではの能力です。

猫たちは、縄張りのなかでも共有エリアでは、お互いの存在を察知してタイミングをずらして、なるべく鉢合わせを防いでいます。

万が一鉢合わせした場合は、知らんぷりに徹するのがマナー。

このような行動には、単独行動をする猫ならではの、生きる知恵が詰まっています。

3.ケンカの勝敗が決まれば潔く終える

ケンカする2匹の猫

ここまでの内容からも分かるように、猫は無用な争いを避けるために、日頃からさまざまな気配りをしています。

それでも完全に防ぎきることはできず、縄張りや意中のメス猫を巡り、ケンカが勃発することがあります。

威嚇やにらみ合いまでで終わることもありますが、収拾がつかない場合は、本格的な取っ組み合いがスタート。

どちらかがお腹を見せたり、その場を立ち去ったりすると、勝敗が決まります。

勝敗が決まった時点で、相手に追加で攻撃をしかけないというのが、猫たちの暗黙の了解です。

猫の潔さに、なんだか惚れ惚れしませんか?

4.挨拶のお作法を守る

鼻を近づけて挨拶する2匹の猫

猫の挨拶にも、興味深いお作法があるようです。

まずはお互いの鼻をくっつけ合って、匂いを通じて情報交換をし、それが終わったらお尻の匂いを嗅ぎ合います。

あっさり嗅がせるとは限らず、くるくると回って、お互いに駆け引きするのだとか。

それほど猫にとっても、お尻は繊細な場所ということなのかもしれません。

先にお尻の匂いを嗅ぐのは「立場が強い方の猫」という傾向のようですが、なかにはお作法を守らずすぐにお尻の匂いを嗅ごうとし、他の猫に怒られてしまうこともあるようです。

ちなみに、私たち人間が初対面の猫と仲良くなるためには、鼻の代わりに「人差し指」を使って挨拶するのがおすすめです。

まとめ

猫と人との挨拶

猫は、自由奔放と見せかけて、実は密かに多くのルールを守って暮らしています。

目を合わせない、すれ違いを避けるなど、無用な争いを避けるための独自のマナーを大切にしているのです。

平和を保ち、共存するための猫たちの知恵には、私たち人間にも学ぶところがあるでしょう。

猫との初対面でも、こうした猫流のルールを理解して接すれば、よい関係を築けるに違いありません。

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