愛猫を『最高に幸せにできる飼い主』に共通する4つの特徴 こんな飼い主の猫はきっと幸せ♡

愛猫を『最高に幸せにできる飼い主』に共通する4つの特徴 こんな飼い主の猫はきっと幸せ♡

愛猫に「このおうちのコでよかった!」と心から思ってもらうためには、飼い主さんの存在は絶対に欠かせません。猫を幸せにするには、単なる猫好きというだけでなく、本当の意味で猫に対する深い理解と愛情が必要となるからです。そこで今回は、猫を最高に幸せにできる飼い主の特に重要な特徴をご紹介します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.猫の「猫らしさ」を尊重する

タワーで爪とぎする猫

猫にとっての最高の飼い主とは、猫を人間や犬など他の動物の基準で考えず、猫特有の性質や習性をそのまま受け入れる人です。

猫は本来、単独で行動する動物なので、飼い猫であっても一人の時間や自分だけの空間を大切にする猫が多いでしょう。ひとりでいる時間にはそっとしておき、甘えてきた時にはしっかり応えるなど、猫のペースを尊重することも大切です。

また、猫の習性を尊重することも重要です。特に爪とぎや匂い付けのスリスリは、猫にとって本能的な行動です。猫の行動が問題行動となるのは、人間の接し方に原因がある場合が多いため、叱って直そうとするのではなく、欲求を満たせる環境を整えてあげることが必要です。

2.「安全で刺激のある環境」を提供する

おもちゃに食らいつく猫

保護猫など過酷な屋外での暮らしをした猫には、できる限りの安全と安心を提供したいと思ってしまいます。しかし、猫にとっての幸せは、ただ安全なだけでなく、心身ともに満たされる環境があってこそ。猫の幸せを考えられる飼い主は、猫の本能を刺激するような環境も忘れずに提供するのです。

それは決して難しいことではなく、キャットタワーや家具の配置を工夫して、部屋の中で上下運動ができるようにしたり、高い場所でくつろげるようにします。

また、狩猟本能に配慮して、狩りをシミュレーションして遊ぶ時間や、安心して隠れられる場所を用意することで心と体の満足度を高めます。

3.小さな異変を見逃さない

キャリーに入れられた猫

猫は不調があっても、どうしても本能的に隠してしまいます。幸せは健康であることが大前提ですから、猫を幸せにできる人は、日々の観察と適切な健康管理を欠かすことがありません。

毎日チェックしたい項目には、食欲や飲水量、排泄物の状態、毛づや、遊びへの関心などがありますが、猫のことを考えられる飼い主は、それらの様子からいつもと違うサインを発見するのです。

しかし、異変を早めに発見しても、自宅で異常かどうかを判断するのは難しい問題。そのため、かかりつけの動物病院を持つことはとても大切です。

あまり難しく考えず、わからないことは専門家に聞いてみるつもりで、診断を受けておくと良いでしょう。

4.猫の気持ちを理解できる

警戒する猫

猫は言葉を使う代わりに、身体の部位を使ったボディランゲージで相手へ気持ちを伝えます。そのため、猫との意思疎通には、猫の表現を正しく理解することが必要です。

たとえば、尻尾の場合、嬉しいときにはピンと立てたり、怒りを感じているときには、床にバンバン叩きつけたりします。さらに、警戒心が強いときは耳を後ろに倒し、背中を丸め、毛を逆立てます。

家で暮らし慣れていると、怒りや恐怖などはあまり見られないかもしれませんが、お迎えしたばかりの頃や来客時などは、比較的警戒しがちです。そんなとき、猫を幸せにできる飼い主なら、落ち着ける場所へサッと移動させるなど猫の不安を解消することができるのです。

猫にとって「いや」というサインをいち早く察知して、負担を軽減できることで、猫との信頼関係がより築きやすくなる場合があります。

まとめ

飼い主とラブラブな猫

猫を本当に幸せにするためには、単に食事やトイレのお世話をしたり、かわいがったりするだけでなく、猫の性質や習性を尊重して寄り添うことが大切です。

たとえ家族のように暮らしていても、猫の本能的な行動や感じ方は人間とは異なります。安全で穏やかな環境も大切ですが、その中でも猫らしさを発揮できる刺激を取り入れつつ、小さな変化も見逃さないきめ細やかなケアが必要です。

飼い主が猫の気持ちを理解し、心地よく過ごせる環境作りと信頼関係を築くことで、愛猫は日々の暮らしの中で確かな幸せを感じることができるでしょう。

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