1.「トイレ本体」や「トイレ周り」をこまめに掃除する

排泄物をこまめに掃除することは、消臭対策の基本。最低でも「毎日2回」掃除する時間をつくり、周辺の砂の飛び散りや、フチにかかった汚れも拭き取るようにしましょう。このひと手間だけでも、ニオイの発生源を防ぎやすくなります。
さらに、日頃の掃除だけでは行き届かない部分があるため、トイレ本体も月に1回程度丸洗いすることをおすすめします。その際、ニオイの蓄積した猫砂も、新しい砂に交換してあげてください。
とはいえ、全て新しくしてしまうと、自分のトイレだと認識できずに不安を感じる猫もいるため、今までの砂も部分的に残した方がよい場合もあります。
2.「猫砂」や「トイレタイプ」を見直す

消臭力を高めるには、猫砂の見直しも効果的です。
猫砂には、鉱物・おから・シリカゲルなどのさまざまな種類がありますが、なかでも「シリカゲル」の消臭力が高いとされています。その反面「固まらない」タイプの猫砂であるため、使い方によっては扱いにくいこともあり、よく検討する必要があります。
トイレタイプを見直すのもおすすめです。たとえばシステムトイレは、砂とシートの組み合わせによって消臭効果を高めながら、掃除の負担も減らせます。
どのような選択をするにしても、猫の好みを優先して考えながら、心地よいトイレ環境を整えていきましょう。
3.「設置場所」を調整する

猫のトイレを「人目につきにくい場所に置きたい」と考える飼い主さんが多いですが、実は思わぬ落とし穴があることをご存知ですか?
たとえば、設置場所にクローゼットを選ぶ人もいますが、クローゼット内にニオイが染みついてしまう可能性があります。
猫が静かで落ち着けることにプラスして「換気」に配慮できる設置場所を選んであげてください。具体的には、窓があり風通しのよい場所や、換気扇が近くにある「洗面所」などに設置するとよいでしょう。
換気のつもりが猫が脱走してしまったという事態が起きないよう、窓を開ける際には、脱走対策も忘れずに行ってください。
4.「消臭アイテム」を活用する

どうしても残るニオイには「消臭剤」や「空気清浄機」などのアイテムを活用しましょう。
手軽に購入できる消臭剤ですが、猫の健康に害を与える「アロマオイル」の成分は避け、ペット用で販売されている安全なものを選んでください。
空気清浄機は、初期費用やお手入れが大変な面はあるものの、消臭効果に優れています。イヤなニオイだけではなく、猫の毛も吸い取ってくれるタイプなら、掃除の手間も減って便利でしょう。
一方で、機械から大きな音がすると、猫が神経質になる可能性があります。騒音が少ないモデルを選び、猫が安心して過ごせるよう配慮しましょう。
まとめ

猫のトイレの消臭対策には、日頃のひと手間や環境の見直しが欠かせません。こまめなお掃除でニオイの発生源を取り除きつつ、猫砂やトイレタイプも必要に応じて見直しましょう。
完全に無臭にすることは難しいため、換気がしやすい場所にトイレを設置し、消臭アイテムを活用するのが効果的です。
猫の好みを最優先に考えながら、快適な環境をつくっていきましょう。