1.素っ気ない

猫が今までと違い、素っ気ない態度を見せるようになったら、それは反抗期の始まりかもしれません。
猫はもともとツンデレな性格が多いため分かりにくいかもしれませんが、それまで甘えん坊だった猫がひとりを好むようになったり、遊びに誘っても反応が薄かったりします。
素っ気なくされたら寂しくなってしまいますが、しばらく見守ってあげましょう。無理に構おうとすると、ますます距離を取ってしまうこともあります。
2.威嚇する

反抗期を迎えた猫の中には、突然攻撃的な態度をとる子もいます。威嚇された飼い主さんはショックを受けるかもしれませんが、これは自立への第一歩でもあります。縄張り意識が強くなり、自分のスペースを守ろうとする行動のひとつです。
特に子猫の場合、まだ社会性が未発達なため、周囲すべてに対して攻撃的になってしまうこともあります。こうした時期は、やがて落ち着いてくるので、過剰に反応せず静かに見守るのがベストです。
ただし、強く叱ったり怖がらせたりすると、飼い主さんに不信感を抱いてしまう恐れがあるので注意しましょう。
3.イタズラする

夜中に走り回ったり、家具で爪をといだり、カーテンによじ登ったりといったイタズラが目立つようになったら、反抗期のサインかもしれません。
とはいえ、猫のイタズラは遊びの延長や、本能的な行動でもあります。怒る前に、「退屈していないか」「ストレスを溜めていないか」など、猫の気持ちを考えてみましょう。
落とされたくない物は片付ける、爪とぎは専用のものを用意するなど、先回りした対策も大切です。
猫の反抗期の対処法

猫の生後6ヶ月~1歳ごろには、性成熟を迎えることもあり、行動が大きく変わる子もいます。
この時期になると、スプレー行為や発情に伴う大きな鳴き声などが見られることがあります。繁殖を考えていない場合は、不妊手術を検討するのも選択肢のひとつです。
また、生後2~4週の「社会化期」に人間との触れ合いが少なかった猫は、成長後に警戒心の強まりなどから反抗的に見えるような行動が出やすいと言われています。
さらに、1歳~3歳の若い猫にも、“自我”が強くなるような時期があり、気分屋になったり、反抗的に見える態度をとることがあります。
問題行動が増えると、つい怒ってしまいたくなりますが、大きな声で叱ったり叩いたりすると、猫に恐怖心を与え、関係が悪化してしまう恐れも。
むしろ、スキンシップの不足や運動不足など、日常生活の中に原因があることも少なくありません。
まずは一緒に遊ぶ時間を増やす、環境を見直すなど、猫の不満を解消する工夫をしてみましょう。
まとめ

今回は猫の反抗期についてご紹介しました。ご紹介したような行動は、必ずしも“反抗期”だけが原因とは限らず、ストレスや環境の変化によるものの場合もあります。
猫の変化を「反抗期だから仕方ない」と決めつけず、まずはその背景にある原因を探ってあげることが大切です。猫との信頼関係を築くためにも、焦らず、やさしく見守る姿勢を忘れないようにしましょう。