猫は『初めて会った人』にどんな反応をする?よく見られる行動3選 どう応えたら仲良くなれる?

猫は『初めて会った人』にどんな反応をする?よく見られる行動3選 どう応えたら仲良くなれる?

人間にも人見知りがあるように、猫にも初対面の人を敬遠しがちな子がいます。そんな猫たちは初顔合わせの場でどんな行動に出るのでしょうか?今回は3つのパターンを例に挙げつつ、解説します。今後、愛猫を迎え入れるときの参考にしてみてください。

1.逃げる(隠れる)

物陰に隠れる猫

猫は基本的に警戒心が強い動物です。初対面の人に会うと、身の安全を確保するため、とりあえず、手頃な場所へ逃げたり、隠れたりします。たとえば、道端で遭遇した猫がすぐに車の下や死角に隠れるのも、見知らぬ人間を信用できないからです。

また、縄張り意識が高いのも猫の特徴で、初めての訪問者に対しては、場を荒らす「侵入者」とみなし、最大限の注意を払います。これもまた野生本能の名残であり、ある意味、おおらかに受け止めるしかありません。

では、人見知りな猫へアプローチするにはどうすれば良いのでしょうか?

最も大切なのは、「じっくり待つこと」です。怯えているのに、むやみに接近すれば、ますます怖がらせるだけで、決して心を開いてくれることはありません。

逆に、あえて「猫が苦手な人(本当は超大好き)」を演じ、目を合わせることなく、クールな距離感を保ち続けていると、猫は「案外、悪い人ではなさそうだ…」と安心してくれ、やがて興味を持って歩み寄ってくれることもあります。

もし身近に「猫が苦手な人」がいたら、今度、徹底した無関心ぶりとリアルな距離感をじっくり観察し、自分の演技に取り入れてみてください。みなさんの演技力次第では、すぐに人気者になれるかもしれません。

2.様子見する

カーテンの陰でじっと見つめる猫

初顔合わせのとき、逃げないものの、キャットタワーや物陰から、一定の距離を保って、猫が様子をうかがっているケースもあります。

猫の心理状態を解釈すると、この場面は「安全かどうか、信頼できるかどうか」を念入りに見定めている真っ最中です。万が一、不用意に接近してこようものなら、いつでも逃げ出すつもりである一方、どんな人物なのか、それなりに関心も抱いています。

辛抱強く待ちながら、しばらくして、猫がキャットタワーや物陰から出てきてくれたら、あなたの存在になじんでくれた証拠です。驚かせないように、ゆっくり近づいて(目を凝視しない)、そっと指先や手の甲を差し出してみてください。

匂いを熱心に嗅いでくれたら、「脈あり!」のサインです。

その際には、穏やかなトーンで名前を呼んだり、「かわいいね」などとやさしく声をかけると、より安心感を持ってもらえます。おやつを適宜、使ってみるのも良いでしょう。

たとえば、迎え入れたばかりの保護猫に撫でるのを許してもらえたら、今までの「傍観者」から「家族の一員」へと一歩踏み出したことになります。

以降、常に愛猫の立場に寄り添いながら関わり続けると、信頼感も増し、より深い仲へと発展するはずです。

3.どんなストレンジャーもウエルカム!

立ち上がって人に甘える猫

猫のなかには、人であれ、猫であれ、初見だろうが、大胆に人懐っこくふるまえる子もいます。

そんな猫は、たとえば、知り合いから一時的に預かった猫に対しても、おうちに来た瞬間、早く遊びに誘いたくてウズウズします。相手も同じように、好奇心全開の猫だった場合、まるで昔からの友達のように、仲良く遊び回ります。

人懐っこい子になるかどうかは、実は、子猫期の過ごし方が非常に重要です。「子猫の社会化期」と呼ばれる生後2~9週齢の間に、飼い主さんだけでなく、さまざまな人や動物に慣れておくと、成猫になってからも、見知らぬ他者と円滑に友好関係を築けます。

みなさんがこれから子猫を飼う予定があるなら、無理強いしない程度に、「子猫の社会化期」の間、複数の人や動物との交流を心がけてみてください。のちに、誰とでもすぐに仲良くなれる「スーパー社交猫」に成長するかもしれません。

ただ、あまりにも社交的過ぎると、エアコン修理に来た業者さんにさえ、愛猫がデレデレ状態に陥ってしまう可能性もあります。関係性のこじれを防ぐためにも、飼い主さんは過剰なヤキモチには十分注意しましょう。

まとめ

白い引き出しの中に隠れる猫

多くの場合、猫は人見知りが基本で、安易に近づいてしまうと、飛んで逃げられてしまいます。一方で、持ち前の人懐っこさゆえに、初対面であっても、何の問題もなく打ち解ける猫もいます。人もそれぞれ、猫もそれぞれといったところでしょうか。

おうちに初めて愛猫を迎え入れる際は、飼い主さんもいろいろと不安に感じるはずです。そんなとき、今回、解説した内容が、みなさんの助けになれば、これほどうれしいことはありません。

ゆっくり時間をかけて、少しずつ愛猫と仲良くなってみてください。そのプロセスもまた猫飼いの醍醐味です。

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