『猫トイレ』にカバーはあり?なし?

猫トイレを購入する際、カバーがあるタイプとないタイプで悩むことはありませんか?実際に使用する猫としては、どちらがよいのでしょう。
ここではまずカバーがあるメリットや、「あり」だと感じていそうな猫の特徴について紹介いたします。
砂が飛び散りにくい
トイレの側面に囲いがあることで、排泄後に砂をかけても飛散しにくいというメリットがあります。これは、掃除をする人間にとってありがたいこと、この上ないですよね。
また、砂で遊んでしまう猫の誤飲を防ぐという安全面の確保、飛散した砂が気になって次の排泄ができなくなる繊細な猫の安心感を作ることにもつながります。
便がこぼれ落ちない
トイレカバーがあるメリットとして、便がこぼれ落ちないということが挙げられます。特に、トイレの隅っこで排便をする習慣のある猫は、無意識にトイレの外に便を落としてしまうことがしばしばあるのではないでしょうか。
ハーフタイプのカバーも含め、側面が囲われていれば便こぼれを防ぐことが可能です。
インテリアの邪魔をしない
最近では、トイレ自体を隠せる木製のカバーも出回っています。
設置するとオシャレな棚のような見た目になるので、生活感を出したくないというご家庭には相性抜群です。
猫側のメリットとしては、レストルームのように密かに排泄ができることでしょう。排泄中は無防備になることから、この空間に守られているという安心感が得られます。
お部屋が臭わない
主にドーム型のカバーや、先ほど紹介した木製のタイプのカバーがあることで、お部屋に臭いが充満することを防ぐことが可能です。
これは、人間側の最大のメリットともいえます。間取りの関係でリビングにトイレを置かざるを得ない場合は、どうしてもトイレ臭と共存することになってしまいます。
猫は純粋な肉食動物であるが故に便臭が強く、尿も『フェリニン』という特殊な成分により悪臭があるという特徴を持っています。
特に来客がある際は何かと気になると思うので、これらの不安を解消してくれる画期的なアイテムといえるでしょう。
カバーは苦手!猫側が被るデメリット

人間側にはメリットが多いカバーですが、猫にとってはデメリットも多く、トイレの我慢につながるケースがあります。
ここからはカバーは苦手。圧倒的に「なし派」だと思われる猫の特徴や、ネックとなる部分を紹介いたします。
臭いがこもりやすい
「トイレのカバーは部屋がにおわない」と紹介しましたが、逆にトイレ内には臭いが充満してしまうというデメリットがあります。
人間にとっての最大のメリットが、実は猫側にとっては最大のデメリットになるというわけです。
というのも猫は元々においに敏感な動物で、こまめに毛繕いをして体臭を消すほどの徹底ぶり。排泄物から出る臭いも同様で、敵に居場所がバレるのではないかと不安になってしまいます。
この不安がトイレの我慢に結びつき、結果的には膀胱炎や尿路結石などの病気を招いてしまう恐れがあります。
よって、折衷案を取るのであれば『ハーフカバー』がおすすめです。臭いを閉じこめることなく砂や便の飛散を防いでくれるので、どちらにとってもメリットが多いでしょう。
排泄時の状況がわからない
完全に個室化してしまうカバー付きのトイレでは、猫の排泄時の様子が見えなくなってしまいます。
些細なことではありますが、トイレに向かう足取りや排泄にかかる時間、砂のかけ方などを把握することは、健康状態を知るうえでとても大切なことなのです。
猫は不調を隠す傾向にあるので、愛猫の排泄時のルーティーンははっきり見えたほうが良いでしょう。
例えば膀胱炎の症状が出始めた猫は、頻繁にトイレに行く割にはほとんど尿が出ておらず、唸り声をあげながら排尿することがあります。この状態にいち早く気づくためには、囲いがないほうが有利ですよね。
苦手な猫と鉢合わせになるリスクがある
猫は耳が良いので頻度は少ないかもしれませんが、囲いがあると苦手な猫と個室内で鉢合わせになるリスクがあります。
これはお互いにとって最悪な状況で、無防備になっている猫にとっては莫大なストレスとなり、侵入した側も驚いてしまいます。
多頭飼育では好みがわかれやすい
多頭飼育のご家庭では、猫によってトイレの好みが分かれる場合があります。
猫の頭数+1個のトイレを用意するのはもちろんのこと、カバーの有無に関しても選択できるようにしてあげることが大切です。
まとめ

皆様の愛猫は、カバーあり派ですか?それともなし派ですか?
今後猫トイレを新調する際は、それぞれのメリットとデメリットを参考に、愛猫との相性を検討してみてください。
デメリットの内容から察するに、恐らく多くの猫の"ホンネ"としてはないほうが良いのかもしれません。どちらにするか悩んだ場合は、取り外して使用できるものを選んでみてください。