1.歯周病の予防になる

猫も人間と同じく、歯周病になるリスクがあります。特に中高齢にさしかかったから多くの猫が歯周病になるとされており、その数は70%または80%とも言われています。
歯周病は歯茎に炎症を引き起こし、進行すると歯が抜け落ちてしまうこともある病気です。また、歯茎の腫れや口臭、食欲不振など、生活の質を大きく下げる原因にもなります。
毎日の口内ケアをおこなうことで、歯周病の原因となる歯垢や歯石を付着させないようにし、歯周病の予防に努めましょう。
2.歯石が付着やすい

猫は人間と比べて歯石が付着しやすいと言われています。人間の場合は、歯垢が歯石になるまでに2〜3週間かかりますが、猫は個体差がありますが1週間ほどで歯石になるとされています。
歯石になるとブラッシングをしただけでは、取り除くことができません。きれいにするには全身麻酔での処置が必要になります。
また歯石は、細菌の温床となり、歯周病を引き起こす大きな要因です。猫は痛みや不快感を表に出しにくいため、飼い主が気づいたときにはかなり進行していることもあります。
そのため毎日の歯みがきが大切なのです。歯石が付着しないようにするには、日々の歯みがきをする必要があるでしょう。
3.心臓病をはじめとする病気の予防になる

意外に思うかもしれませんが、猫の口内環境は全身の健康に大きく影響します。特に歯周病によって発生する細菌が血液に乗って全身に広がると、心臓病や腎臓病など、命に関わる病気のリスクを高めることが知られています。
口の中だけの問題と思って甘く考えていると、後悔することにもなりかねません。
だからこそ、口内ケアは口臭や歯石の付着の予防だけではなく、全身の健康を守るためにも重要な習慣だといえます。とくに年齢を重ねた猫ほど、より注意が必要です。
猫の口腔ケアの方法

猫の口腔ケアにはいくつかの方法がありますが、基本は「歯みがき」が中心です。猫専用の歯ブラシや歯みがきシートを使い、無理のない範囲で慣れさせていきましょう。最初は口元に触れることから始めて、少しずつ歯みがきに慣れてもらうのがコツです。
また歯みがきが難しい場合には、口腔ケア用のおやつや水に混ぜるタイプ、舐めるだけで効果が期待できるジェルなどのデンタルケア製品も有効です。
口腔内の細菌バランスを整えるサプリメントなども有意義とされています。
デンタルケアとして、ヒヅメなどの固いおやつを与える飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、歯が折れるなどのトラブルが増加しており、リスクを避ける意味でもおすすめできません。
まとめ

猫の口腔ケアは、健康な毎日を送るために欠かせない習慣です。歯垢や歯石の蓄積を抑え、歯周病を防ぐだけでなく、重大な全身疾患の予防にもつながります。
猫は痛みや違和感があっても隠す動物なので、気づかないうちに重症化していることも珍しくありません。そのため日頃の口内ケアが重要になるのです。
猫の歯みがきは難しいと言われていますが、口内ケアにはさまざまな方法があります。ブラッシングができないからと放置せずに獣医師に相談し、愛猫にあった方法を見つけましょう。