猫にまつわる『よくあるうわさ話・迷信』5選 なかにはホントのこともある?

猫にまつわる『よくあるうわさ話・迷信』5選 なかにはホントのこともある?

猫を飼うと、猫にまつわるうわさ話や迷信がたくさんあることに気づきます。たくさんある中から今回は5つをご紹介します。うわさ話や迷信の由来を調べると、本当の話もありました。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

かぎしっぽは幸運を呼ぶ

しっぽが曲がっている子猫

猫のかぎしっぽとは、先端が折れ曲がっているしっぽのことです。かぎしっぽになるのは遺伝的なものとされています。

日本では昔、しっぽが長くてまっすぐな猫は猫又という妖怪になると言われていたため、しっぽが短い猫や折れ曲がったかぎしっぽの猫が愛されていました。

かぎしっぽは、曲がったしっぽが幸せをひっかけてくる、鍵のような形のしっぽが幸せの扉を開ける、と言われています。猫と飼い主さんの幸せを願うすてきな迷信ではないでしょうか。

猫は霊が見える

見つめている茶トラ猫

猫が突然何もないところを見つめることがあります。そんな猫の様子を見て、驚いたり怖くなったりする飼い主さんもいるでしょう。

猫が霊を見ているのかを科学的に調べることはできませんが、猫が何かを感じ取っているのは間違いないです。猫は聴力が優れていて、人間の2~5倍あるとされています。人間が聞き取ることができない高い周波数を聞き取ることが可能です。

筋肉によって耳の向きを変えることもできます。顔は前を向いているのに、耳を後ろに向けて後ろの音を聞き取ることもできるのです。一点を見つめているときは、屋根裏にいる動物や虫が発する音、家の周りにいる猫の鳴き声や生活音などを聞き取ろうとしているのでしょう。

猫は一生に一度人間の言葉を話す

鳴いている猫

猫が人間の言葉を話すことはないと分かっていても、猫が話しているのを聞いたことがあるという飼い主さんは多いのではないでしょうか。

猫は「ニャー」以外の鳴き声で鳴くことがあり、その音が「ごはん」「うまい」「ママ」など人間の言葉のように聞こえているだけと言われています。

しかし、猫は人間の言葉の意味をある程度理解できるとも言われています。猫が言葉を話していなくても、飼い主さんとコミュニケーションを取ろうとしてくれているのかもしれません。もしかしたら音の聞こえ方を真似して発しようとしているのかもしれませんね。

猫は水が入ったペットボトルを怖がる

ボトルと猫

水を入れたペットボトルを置いておくと猫が近寄らないと言われていますが、これは迷信なのだそう。アメリカの雑誌に「水入りのビンは犬を遠ざける」という情報が掲載されましたが、これには根拠がなかったそうです。

実際に水入りペットボトルを置くと、臆病な性格の猫は警戒する可能性はありますが、怖がって近づかないのは最初のうちで、慣れてしまうとまったく効果がなくなります。美観を損ない、収れん火災の危険もあるので、猫よけの目的のためにペットボトルは置かない方がよさそうです。

猫がイカを食べると腰を抜かす

イカの刺身

生のイカの内臓にはチアミナーゼという酵素が含まれていて、チアミナーゼはビタミンB1を壊す作用があります。

猫が生のイカを食べてビタミンB1欠乏症になると、よだれ、食欲低下、ふらつくなどの症状が現れるため「腰を抜かす」という言い伝えができたと考えられています。二枚貝やタコにもチアミナーゼが含まれているので、猫に与えないようにしましょう。

まとめ

首を傾げる猫

猫にまつわるうわさ話や迷信はたくさんあり、素敵な話や、夢のある話、実際には起こらない話もあります。

しかし、由来など詳しく知るとなるほどと思うこともあります。ご紹介したもの以外の猫にまつわるうわさ話や迷信も調べてみてはいかがでしょう。

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