1.口周りをきれいにする

猫が食事の後に鼻や口をペロペロと舐めていることがよくあります。食事で口周りについた汚れを取るためです。猫は狩りをする動物です。食事のにおいがついていては獲物に気づかれてしまうため、食後は念入りに毛づくろいをします。特においしいごはんを食べた後には、鼻や口をなめる時間がいつもよりも長くなることがあります。
2.気持ちを落ち着かせている

ほとんど表情を変えず、冷静でいるように見えている猫ですが、気持ちが落ち着いていない場合があります。猫は気持ちを落ち着かせようとしたり、切り替えようとしたりするときに「転位行動」と呼ばれる行動をします。そのひとつが「鼻を舐める」です。転位行動とは、不安、ストレス、葛藤、動揺などを感じたときに、まったく関係ないことをして気持ちを落ち着かせる行動です。猫が鼻や口などを舐めているときはかなり緊張していると言われています。
お客さんがきたときや動物病院に行ったときの緊張や不安、ジャンプに失敗した、トイレが掃除されていなくて困った、飼い主さんに叱られた、などのときに鼻を舐めることがあります。猫が鼻を舐めて困っている様子のときは、何に困っているのか確認してあげましょう。叱ったときであれば、それ以上叱るとストレスが大きくなったり、飼い主さんとの関係が悪くなったりするので注意が必要です。
猫が緊張や不安を感じたとき、鼻を舐める以外に、耳を後ろに向けて怖い表情になる、隠れる、肉球に汗をかくなどのサインを出しています。他のサインも見逃さないようにして、猫をフォローしてあげましょう。
3.鼻から情報を得るため

猫の鼻は、におい、温度、獲物の動きなどを感じ取るセンサーの役割をもっています。寝ているときや空気が乾燥しているとき以外は、猫の鼻は鼻先から分泌される汗と皮脂で濡れています。濡れていることでにおいの粒子をキャッチしやすくなるといったセンサーとしての役割を発揮しているのです。鼻の湿り気が足りないときには鼻を舐めて湿らせたり、鼻を舐めることでにおいのセンサーをリセットしてにおいをしっかり感じ取ったりしています。
まとめ

猫が鼻を舐めるのは、口や鼻をきれいにする、気持ちを切り替えたり落ち着かせたりする、情報を得るための準備などの意味があります。可愛い仕草ですが、緊張しているサインでもあるのです。愛猫の鼻を舐める仕草を観察すると、どのようなときに緊張しているのかわかるかもしれません。