猫を不健康にしてしまう『NGな水』があった!4つの特徴と理由

猫を不健康にしてしまう『NGな水』があった!4つの特徴と理由

猫にとって水分補給はとても大切なことですが、実は水の質によっては健康を損なうこともあります。今回は、猫にとって避けるべき水の特徴とその理由を紹介し、愛猫の健康を守るためのポイントをお伝えします。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫を不健康にする「NGな水」4選

陶器の器で水を飲む猫

1.硬水やミネラルが過剰に含まれている水

硬水やミネラルが過剰な水は、猫の健康にとってあまり良くありません。硬水にはカルシウムやマグネシウムが多く含まれており、これが泌尿器系トラブルの原因になることがあります。

また、ミネラルが過剰な水を飲むことで、尿路結石のリスクが高まることもあります。

猫には「軟水」が適しているため、ミネラルバランスの良い水を選ぶことが重要です。ペット用の水を選ぶ際には、成分表示を確認し、猫にとって安全なものを選ぶようにしましょう。

2.古い水や腐敗した水

古い水や腐敗した水は、猫にとって非常に危険です。時間が経つと、水中にバイ菌や藻類が繁殖し、これが猫の健康を害する原因となります。

特に腐敗した水は、消化器系の感染症や下痢を引き起こす可能性が高く、猫の体調を崩す原因となります。

常に新鮮な水を用意し、定期的に水を交換することが大切です。また、飲み水の容器も清潔に保ち、衛生面に気を付けることで、猫の健康を守ることができます。

3.温度が極端な水

温度が極端な水は、猫にとってストレスの原因となることがあります。冷たすぎる水や熱すぎる水は、猫の体に負担をかけ、飲むことを嫌がる場合があります。

特に、暑い季節には冷たい水を好む猫が多いですが、あまりにも冷たい水は体調を崩す原因になることもあります。

逆に、熱い水は口内や消化器系を傷める可能性があります。猫が快適に飲める温度の水を用意することが大切です。一般的には、常温の水が猫にとって飲みやすいとされていますが、好みには個体差があるとされています。愛猫の好みの温度を把握してあげましょう。

4.一度煮沸した水

一度煮沸した水は、猫にとって必ずしも安全とは限りません。煮沸することでバイ菌やウイルスは除去されますが、煮沸後に放置すると再び雑菌が繁殖する可能性があります。

また、煮沸によって水中のミネラル成分が変化することもあり、猫にとって必要な栄養素が不足することがあります。

新鮮な水を与えることが最も重要ですので、煮沸した水を与える場合は、必ず冷ました後にすぐに提供するようにしましょう。

猫が水分補給しやすくなるためのポイント

自動給水器から水を飲む猫

猫が好む水を与えるためのポイントはいくつかあります。以下の点に注意してみてください。

  • 新鮮な水:猫は新鮮な水を好むので、毎日水を交換してあげることが大切です。
  • 水の温度:常温の水が好まれることが多いですが、夏場は冷たい水も喜ばれることがあります。ただし、たくさん氷を入れるのはNGです。愛猫の反応を見ながら調整してみてください。
  • 水の容器:猫は容器の形や材質にも敏感です。ステンレスや陶器の容器を使うと、匂いが移りにくく、清潔感があります。また、広めの口の容器を選ぶと、ひげが当たらず飲みやすいです。
  • 水飲み場の場所:猫は静かな場所で水を飲むのを好むことが多いです。騒がしい場所やトイレの近くは避けて、落ち着いた場所に置いてあげましょう。
  • 水分補給の工夫:ウェットフードを与えることも、水分を補給するための良い方法です。また、猫用の水飲み器や噴水型の給水器を使うと、流れる水に興味を持つ猫も多いのでおすすめですよ。

これらのポイントを参考にして、愛猫が喜ぶ水を用意してあげてくださいね。

まとめ

水を飲む猫の顔

猫はあまり水分を摂らない動物なので、水が好みの状態でないと飲んでくれないこともあります。

そのため、水を愛猫の好みに合わせた状態で用意してあげることは、猫の健康を守るために非常に大切なことなのです。

愛猫に「NGな水」を与えてしまわないように、毎日新鮮な水を飲めるようにしてあげてくださいね。

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