野良猫を上手に撮影するポイント

少しずつ近づく
野良猫を見つけても、近づくとすぐに逃げてしまうことがほとんどです。近づいても、あと少しというところで、さっと隠れてしまいます。ただ、一瞬で立ち去るわけでなく、少し逃げては振り返ってこちらをうかがっているようなこともありますので、追わずにその場で待ってみましょう。
猫の方から近くに来てくれたらチャンスです。野良猫に近づく時は、猫と目を合わせないように、ゆっくり近づきます。近づいては立ち止まり、あるいは数歩下がって再び近づくなど、焦らずに時間をかけて距離を縮めていきます。どうしても近くへ寄れない時は、望遠レンズを使うのもおすすめです。
目線を下げる
塀の上などではなく、地面に猫がいる場合、かがんで背を低くして、場合によっては地面に這いつくばるような恰好で、猫にカメラを向けます。低く見せることで猫の警戒心を解くことができますし、アングル的にも猫の目線に合わせた方がかわいく撮れます。
おもちゃを使う
猫じゃらしなど、おもちゃを使うと、興味を持って寄ってきてくれることもありますし、面白い写真が撮れることがあります。ただし、おもちゃを使うのは短時間にしておきましょう。
野良猫を撮影する際に気をつけること

エサをあげない
エサを置いておけば、猫がエサにつられてやってくることもありますが、猫が食べ残したエサは、傷んだり虫がわいたり不衛生になります。その地域の方たちの迷惑になることがありますので、エサやりは控えましょう。
無理に追わない
逃げる猫を無理に追いかけるのはやめましょう。近くへ寄れなくても、近距離からアップで撮るだけが、良い写真ではありません。遠くからでも、風景となじんでいる自然体の猫が撮れることがあります。
フラッシュは使わない
光で怖がらせてしまいますので、フラッシュは使わないようにします。
カメラを持って出かけよう

猫写真を撮るには、背景をぼかすことのできる一眼レフがおすすめですが、小さくて扱いやすいコンパクトデジカメや、使い慣れたスマホでも十分かわいい写真を撮ることはできます。むしろ大きい一眼レフカメラを構えているより、コンパクトデジカメやスマホの方が、猫に警戒されないで済むでしょう。
猫は、街中や公園、離島などでよく見かけます。猫が集まることで有名な場所なら、猫の方から近づいてきてくれますよ。猫は夜行性なので昼間は寝ていることが多く、昼寝の写真しか撮れないことも。寝ている姿もかわいいですが、やはり起きている猫を撮りたいものです。野良猫の写真を撮りに行くなら、早朝が適しています。
まとめ

警戒心の強い野良猫は、なかなかシャッターチャンスを与えてくれません。でも、ちょっとしたコツをつかんでしまえば、案外かわいく撮れるものです。大切なのは、猫たちを怖がらせないこと、焦らないことです。自由気ままな猫たちに合わせて、のんびりとシャッターチャンスを待ちましょう。そして、素敵な写真を撮って下さいね。