パトカーに乗り込んでリラックス

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英国の街ハルステッドには、メインクーン「Cleo」が住んでいます。美しいふわふわの毛皮と社交的な性格をもつCleoは、地元で知らない人がいないほど有名な存在です。
Facebook上のグループ「Cleoの冒険」ページには、この猫がジムのヨガ教室へ参加する様子や地元のサッカーチームの試合を観戦している場面、ビンゴ大会の会場で楽しんでいる写真まで載っています。Cleoは多くの人々に愛されているのです。
驚いたことに、Cleoはパトカーに乗ったこともあります。Macmillan巡査とJohnson巡査がButler通りにある駐車場をパトロールしていたときのことです。この付近では不適切な運転マナーが問題になっていたので、2人は注意深く付近を警戒していました。
すると急に雨が降り出し、そばにCleoがいることに気づいた両巡査は、窓を開けて様子を確認しました。するとCleoはすぐに車内に跳びこみ、後部の荷物スペースに入り込んでゴロンと横になり、気持ちよさそうに眠り始めたのです。
自宅までパトカー送迎も

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そのあとも座席で爪研ぎをしたり、毛づくろいをしたり、巡査たちの膝の上でフミフミをしたりして楽しく過ごしました。2人の制服が、Cleoの毛だらけになってしまったことはいうまでもありません。
しばらく一緒にパトロールをしたあと、巡査はCleoのマイクロチップをスキャンし、自宅を確認して送り届けました。
「Cleoは楽しい乗客でした。とても快適そうで、荷物スペースで少し昼寝をしていましたね。この猫が雨にぬれずに無事に自宅に帰る手助けできてよかったです」とJohnson巡査は話しています。
飼い主のCarly Thomsonさんは「警察がCleoを連れて来たので、ケガをしたのかと思ってびっくりしましたが、パトカーに跳び乗ってきただけだと言われ一安心でした」といいます。
SNSで居場所を確認

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「Cleoはその夜はずっと娘のベッドで眠り、翌朝また冒険に出かけました。この辺りでは有名な存在で、うちの猫というよりハルステッドの町猫ですね」とCarlyさん。
彼女は地元の人たちが目撃したCleoの写真を共有できるように、Facebook ページを作ったのです。ここで愛猫の居場所や無事を確認するといいます。
実は数ヵ月前には、Cleoが誘拐されてシブル・ヘディンガムにあるアパートに軟禁されたことがあります。愛猫が何日も帰ってこなかったためCarlyさんはネットで助けを求めると、町中の人々も協力して写真やポスターをシェアしてくれました。
「そのおかげで、すぐに無事に取り戻すことができたのです」と彼女。
最近、Cleoのお気に入りは自動車整備工場「Factory Lane Autos」に行くことです。ここで整備士の仕事ぶりを熱心に観察するのです。
「ここの前を通りかかると、整備中の車の上に座っているCleoをよく見かけます。わたしは『大丈夫よね?』と確認して、そのまま通り過ぎるのです。この猫はとても社交的で、人間のことが大好きなのです。地元の人々に愛され、幸せそうですよ」というCarlyさんです。