もしかして『育猫ノイローゼ』かも…猫暮らしがつらくなってしまう理由3つと対処法

もしかして『育猫ノイローゼ』かも…猫暮らしがつらくなってしまう理由3つと対処法

人間の子育てでよく耳にする育児ノイローゼですが、猫のお世話でも「育猫ノイローゼ」という言葉があるのを知っていますか?この記事では、育猫ノイローゼを引き起こす理由と、それぞれの対処法を3つご紹介します。心当たりがある人や、これから猫を飼うことを検討している人は、必見です。

「育猫ノイローゼ」とは?

疲れ切った女性

「育猫ノイローゼ」とは、猫との暮らしを苦痛に感じている状態のことです。

初めて猫を飼う人や「きちんとやらなければ」と考える完璧主義な人の場合、育猫ノイローゼを起こしやすい傾向がありますが、誰にでも起こり得る問題です。

あれほど大好きだった猫のはずなのに、そのつらさが限界に達すると、猫を手放したいとさえ考えてしまうかもしれません。しつけの難しさに疲れ、猫に手を上げてしまうなんていう事態になっては、取り返しがつきません。

いったい何が育猫ノイローゼを引き起こし、どう対処すればよいのでしょうか?

1.お世話の負担が大きい

猫の嘔吐物を掃除する人

猫の体質や性格によって、お世話の負担は大きく変わります。例えば、吐き戻しや粗相癖がある場合、毎回、汚物を掃除する必要があるでしょう。

床の上やトイレであれば、まだ掃除をしやすいのですが、カーペットやカーテンなどであれば大がかりな対応が求められます。もし賃貸にお住まいであれば、修繕費の心配も重なり、大きなストレスとなるに違いありません。

しかし、フードを変えたり、トイレの場所を変えたりすることによって、それらの行動を改善できるケースもあるため、冷静に原因を探ることが大切です。

問題が長期戦となる場合は、インテリアの材質を変えたり、ビニールで覆ったりして、お世話の負担を軽減するのもよいでしょう。

2.周囲のサポートが少ない

話し合いをする男女

よくあるのが、特定の人だけに猫のお世話が偏ってしまうことです。

猫を迎え入れると決めた以上は、家族全員が同じ意識を持って対応する必要があります。「自分さえ我慢すれば解決する」と犠牲になり続けるのではなく、お世話の分担について、一度真剣に話し合いをしましょう。

平日はパートナーが遅くまで残業をしている場合でも、自分が平日のお世話を担当し、休日にパートナーにお願いすることで、負担を軽減することができます。お世話の不慣れによるトラブルが起きないよう、正しいやり方も共有できるとよいでしょう。

また、これから猫との暮らしを考えているのであれば、家族の1人でも納得していない状況で飼うことはリスクとなるため、慎重に検討してください。

3.猫に期待しすぎている

1点を見つめる猫

実は、猫との暮らしが初めてでなくとも、猫へ期待しすぎてしまうことがあります。例えば、以前飼っていた猫が甘えん坊だった場合、「猫は人懐っこい」と思い込むかもしれませんが、猫の性格は三者三様であり、全く同じ個体は存在しません。

実際に筆者も、実家の猫が誰にでも人懐っこかったため、新たに迎えた2匹にも同じように期待しましたが、飼い主は受け入れてくれても、来客を苦手とする性格は変わりませんでした。

次第に、無理に変える必要はないと気づかされ、今では「飼い主にだけ甘えてくれる特別感」として楽しんでいます。

少し時間はかかっても、個性としてポジティブに受け止めてみてはいかがでしょうか?

まとめ

女性に抱えられた猫

猫は癒しの存在とはいえ、大がかりなお世話や、自分にだけストレスが集中する状態が続けば、大きなストレスとなります。そのため、お世話は家族全員で分担し、猫が起こしている問題行動は放置せずに、原因を探りましょう。

また、猫への過度な期待は、飼い主さんだけではなく、猫につらい思いや無理をさせることにつながります。改善すべきなのか、無理に改善する必要がないのかを見極めながら、少しずつ折り合いをつけてください。

完璧を求めすぎず、猫と飼い主さんのお互いが幸せでいられる道を目指して、一歩ずつ歩んでいきましょう。

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