猫は飼い主のどんなところを尊敬する?
![窓際で遊ぶ美女と猫](https://cdn.p-nest.co.jp/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/9/b5eda3ce95fbd0b905a136e856dcc0f8.jpg)
まず猫が飼い主を尊敬するかどうかについてですが、厳密にいうと「不明」です。
基本的に猫は犬のように上下関係を重視する動物ではありません。しかしそれでも、飼い主に対する信頼や愛情を表現する行動を見せます。
猫と飼い主の関係はあくまでも対等。その上で猫が飼い主を仲間と認識している場合、その信頼は尊敬とも言える感情に近いものとなるでしょう。
たとえば猫が敬う存在といえば母猫ですが、同じように飼い主が安心感や信頼を覚えるような存在であれば、尊敬の対象となるのかもしれません。つまり猫はご飯をあげたり、一緒に遊んだりといった、飼い主の「母猫のような存在そのもの」に、尊敬の念を抱いているのではないでしょうか。
猫は、人間のように複雑な感情を持っていません。ただ猫が見せる行動の裏には、猫なりの尊敬を表現しているとも考えられます。
猫が飼い主さんを『尊敬している』ときの態度5選
![鳴くキジトラ白](https://cdn.p-nest.co.jp/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/8/b7c9cf9413b075619c1f16169a2e2395.jpg)
1.ゆっくりとした瞬きとアイコンタクト
野生動物である猫にとって、目を閉じることは非常に危険な行為。周囲の状況が把握できず、外敵の襲撃に対して無防備になってしまうためです。
そのため目を閉じられる相手というのは、信頼できる存在として認識している証拠となります。飼い主を尊敬し、安心して過ごせる関係性を築いていることを示しているのでしょう。
2.しっぽを立てた挨拶とスリスリ
猫が尻尾を上に立ててスリスリするのも、尊敬の気持ちが隠れた挨拶といえます。とくに尻尾の先が少し曲がっている(クエスチョンマークのような形)時は、より強い親愛の気持ちを表現しています。
ほかにも鼻を近づけたりするのも挨拶の一種。自分から挨拶をしてくるということは、少なからず飼い主に尊敬の気持ちを持っていると思っていいでしょう。
3.お腹を見せる信頼行動
飼い主の前でお腹を見せて寝転がる行動は、猫からの尊敬とも言えます。というのもお腹は猫の最も弱い部分であり、外敵から必死に守る部位です。野生では、お腹を見せることは致命的な危険につながりかねないので、母猫や兄弟、仲間の猫以外の前では見せません。
つまりそのお腹を露出するということは、飼い主に対して強い信頼を置いているということ。母猫への敬いの気持ちと同じようなものを飼い主にも抱いていて、飼い主と過ごす時間が最も安心できる時間だと認識している証でもあります。
4.プレゼントを持ってくる行動
猫が獲物やおもちゃを飼い主に持ってくるのも、尊敬の意味が込められている行動のひとつです。
猫の世界では、母猫が子猫に狩りを教える際に獲物を持ち帰ります。そのため飼い主にプレゼントを持ってくる行動は、飼い主を「子猫」だと思ったり、もしくは「母猫」だと思い、狩りの成果を報告しているつもりなのかもしれません。
猫が「家族に抱くような尊敬の気持ちを、飼い主にも抱いている」という気持ちのあらわれとも考えられますね。
5.後追い行動と呼びかけへの反応
飼い主の後をついて回る行動は、尊敬の気持ちのひとつです。これは依存心だけでなく、信頼する飼い主にどこまでもついていきたい気持ちといえるでしょう。
また飼い主の声に耳を立てて反応する行動も、尊敬のサインです。猫は基本的にメリットのない呼びかけには無関心を装いますが、飼い主を尊敬している場合、とくにメリットがなくても返事をしてくれます。
母猫に呼ばれて自然と返事をするのと同じように、尊敬する飼い主の呼びかけには当たり前に返事をしているだけなのかもしれませんね。
まとめ
![幸せそうに猫を抱く猫](https://cdn.p-nest.co.jp/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/0/38cfa9f936ba125bb0acac2620432eb8.jpg)
猫が飼い主を尊敬しているとき、その態度はさまざまな形であらわれます。それが必ずしも「尊敬」の気持ちとは言い切れませんが、いずれにせよポジティブな気持ちが隠れているのです。
猫から尊重されるような飼い主になるには、まず猫の個性と意思を尊重すること。お互いを理解できる関係性を築けたら、猫との充実した暮らしを実現できるでしょう。