1.室温
猫の体は人間と違い、汗腺が少ないため体温調節が苦手です。
そのため、ほぼ一年中エアコンを使用して猫にとって過ごしやすい温度を維持する必要があります。
猫にとって快適な室温は21℃~28℃だと言われていますが、毛の長さや体質、室内の環境、その日の天気などによって変わってくるので、常に快適な状態にしておくのは難しいかもしれません。
室温が合わないと、猫は快適な場所を求めて部屋の中を動き回ったり、隅の方で丸くなったりして我慢することがあるようです。寒すぎる・暑すぎるといった状態が長く続くと体調不良の原因になるので注意してください。
季節や天候に合わせて、猫が過ごしやすいように細かく調節するようにしましょう。
2.過度なスキンシップ
幼い頃から飼い主と過ごしている猫であれば、スキンシップを好む甘えん坊な性格の子も少なくありません。
しかし、逃げないからと言って触り続けたり抱っこしたりすると、猫は我慢して耐えている可能性もあります。
猫は不快な気分になってくると、しっぽを振る、手や足を突っ張るなどの「イヤイヤサイン」を出してくることが多いです。また、激しくなると噛んできたり爪を立てたりすることもあるので、怪我をする可能性もあります。
猫が嫌がらない範囲で、細かい仕草や表情を確認しながらスキンシップを楽しむようにしましょう。
3.強い香り
猫は嗅覚が優れているため、私たちが気付かないうちに不快なニオイを我慢させているかもしれません。
タバコや香水、柔軟剤やハンドクリームなど、私たちにとって「良い匂い」とされているものは、猫にとって不快な香りであることが多いです。
また、ニオイの成分が猫に触れることで被毛に付着し、それを舐めてしまうことで体調を崩してしまう危険もあります。
猫がいる環境でのタバコは控え、柔軟剤やハンドクリームはなるべく無香料のものを使用するようにしましょう。
4.フードが合わない
猫は食にこだわりのある子も多く、与えられたフードが気に入らないということが良くあります。しかし、なかには「お腹が空いているから我慢して食べている」という子もいるようです。
なかなか食べてくれないからと、フードの種類を頻繁に変えてしまうのは逆効果です。飽きているようなら「ふりかけ」を使用したり、温めたりして食べてくれるか工夫してみましょう。
また、フードを切り替えるときは以前のフードに新しいフードを少しずつ混ぜて切り替えるようにしてください。急に新しいフードを出すと、警戒して口をつけない子もいるので、慣れる時間を作ることができなくなります。
なお、食べないからと言って安易に食べやすいウエットフードやおやつを与えてしまうと、食べなければ美味しいものが出てくると学習させてしまいます。
猫の健康を守るためにも、必ず「総合栄養食」を規定量食べさせるように工夫していきましょう。
5.同居猫との不仲
多頭飼いをしている場合、同居猫との相性が悪く我慢をしていることもあるようです。これは猫に限らず犬や他の動物、人間の子供など、同居している生き物との相性が悪い場合はどうしても避けられません。
我慢しがちなことと言えば、お気に入りの寝床をとられた、ご飯の横取り、共有のトイレなどに不満を抱えやすいと言われています。
我が家にも2匹の猫がいますが、自由奔放な下の子に、上の子が振り回されている光景をよく見かけます。おとなしい性格や臆病な性格の子だと、騒がず我慢してしまうこと多いので注意が必要です。
猫が遠慮や我慢をしている様子を見かけたら、生活空間を分けたり、餌やトイレの場所を変える・数を増やすといった対策をとるようにしてください。
我が家では餌の横取りを防ぐためにケージを活用しています。物理的に空間を分けることができない場合は、ケージやキャリーなどを上手く活用するようにしましょう。
まとめ
猫は我慢強い動物なので、不調があっても隠そうとする習性があります。そのため、日頃から猫のストレスになるようなことは減らしていかなければなりません。
我慢してしまうような状況が長く続くと、ストレスにより体調を崩してしまうだけでなく、猫との信頼関係を損なう危険性もあるので気を付けましょう。
大切な愛猫が快適に過ごせるように、我慢させない環境作りを徹底していきましょうね。