愛猫にしてはいけない『絶対NGなシャンプー方法』4選 皮膚トラブルのもとになるかも?

愛猫にしてはいけない『絶対NGなシャンプー方法』4選 皮膚トラブルのもとになるかも?

猫は毛づくろいをする動物ですが、場合によっては飼い主さんがシャンプーをしなくてはならないこともあるかと思います。そこで、猫をシャンプーするときに絶対にやってはいけないことをいくつかまとめてご紹介します。

SupervisorImage

記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.月に何度も洗う

シャンプーされる猫

大切な愛猫を綺麗に保ちたいと思う飼い主さんは多いことでしょう。

しかし、あまりにも頻繁にシャンプーするのはよくありません。皮膚のバリア機能が壊れて、皮膚トラブルを招いてしまうことがあるからです。

猫は自分で毛づくろいをする習性があるため、健康であれば飼い主さんによるシャンプーは必要ないとされています。

頻繁にシャンプーするよりも、毎日ブラッシングをしたり、住環境を清潔にしてあげるのがおすすめです。

障害や加齢で毛づくろいをしなくなった場合も、短毛種では半年に1回、長毛種では1ヶ月に1回程度で充分でしょう。

ただし、猫の毛質や住環境によっても変わってきます。愛猫の適切なシャンプーの頻度は、トリミングショップや動物病院で相談してみるといいかもしれません。

2.人間用シャンプーを使う

シャンプーされる猫とシャンプーボトル

水嫌いな猫をなんとかお風呂場に連れてきて、勢いで人間用のシャンプーを使ってしまうことがあるかもしれません。

しかしこれは絶対にNG!猫と人間は皮膚のpHが違うため、人間用を使用すると皮膚にダメージを与えてしまうことがあります。

猫を洗うときは、ペットショップやドラッグストアで売られている猫用シャンプーを使いましょう。

猫用シャンプーは人間用よりも低刺激で、香りも抑えられています。また「体臭用」「皮脂用」など、お悩みに合わせて選ぶこともできて便利です。

ちなみに、犬用シャンプーもpHが異なるためおすすめできません。石けんは使えないことはないものの、皮脂を落とし過ぎてしまうというデメリットがあります。

毛が絡まりやすくなり皮膚へのダメージも懸念されるため、緊急時以外は避けた方がいいでしょう。

3.ゴシゴシこすって洗う

シャワーをかけられる猫

体液や排泄物などで汚れてしまった猫を、ゴシゴシと力を込めて洗いたくなることでしょう。

しかし猫の皮膚は非常に薄いため、強い力でこすってはいけません。人間が思う以上に傷つきやすく、怪我をさせてしまう可能性があります。

猫を洗うときは、クルクルとマッサージするようなイメージでシャンプーしましょう。決して爪を立てず、前もって泡立てたシャンプーを手のひらに乗せて、汚れを浮かすように洗います。

また、シャンプーをすすぐ際にも注意が必要です。猫が嫌がるからといって短時間で済ませてしまうと、残ったシャンプー剤が皮膚炎の原因になってしまうことがあります。

猫が暴れてしまう場合は、洗うよりもすすぎに時間をかけるのがおすすめです。

4.自然乾燥で乾かす

ドライヤーされる猫

ドライヤーで乾かされるのが好きな猫はほとんどいないと思います。多くの猫は、なんとかして逃げようと必死になるはずです。しかし、ドライヤーを諦めて自然乾燥させることは厳禁です。

猫の毛は、濡れると乾きにくい性質を持っています。人間と比べて毛に脂肪が少ないため、水を弾かないのです。そのままにすると雑菌が繁殖して、皮膚炎を起こす可能性があります。

ドライヤーをするときは、顔のあたりをタオルで軽く覆って視界と音を遮るのがおすすめ。恐怖心がやわらぎ、お互いストレスなく乾かすことができるでしょう。

まとめ

手桶でくつろぐ子猫

猫のシャンプーのタブーをいくつか紹介しましたが、実際にやってみると猫が暴れてうまくいかないことがほとんどでしょう。

なるべく負担をかけないように、初めはお湯で濡らすことから始めるといいかもしれません。

小さな手桶やペットバスなどに少量のお湯をはって、入ることから慣れさせます。少しずつお湯への恐怖心を取り除いたあと、シャンプーで洗うようにしてみてください。

なお、猫があまりにも嫌がるときは、無理にシャンプーする必要はありません。蒸しタオルやドライシャンプーなどで軽く拭くだけでも、充分に綺麗になるはずです。

スポンサーリンク