大統領や首相も猫にメロメロ?歴史に名を残す政治家たちが愛した猫たち

大統領や首相も猫にメロメロ?歴史に名を残す政治家たちが愛した猫たち

かつての英国首相チャーチルは猫好きでした。公式夕食会でも愛猫にサーモンの切れ端を与える姿が目撃されています。一方、米大統領だったクリントンは、知事時代から飼っている愛猫を「手ごわい交渉相手」と表現しています。

チャーチルの「勇敢な猫」

ユニオンジャック模様の箱から顔を出す猫

画像はイメージです

第2次世界大戦時代の英国首相ウィンストン・チャーチルは、大の猫好きでした。彼は何匹も猫を飼っていましたが、「Nelson」という灰色猫はとくに有名です。

首相の別荘で行われた夕食会での出来事を、アメリカの従軍記者Quentin Reynoldsは次のように記しています。

「チャーチルは『Nelsonは見たことがないほど勇敢な猫で、海軍本部から巨大な犬を追い立てたほどなのだ。だからこの猫に、偉大なネルソン提督にちなんで名前をつけたのだよ』と話していました。彼は夫人が見ていないすきに、この猫にサーモンの切り身をこっそりとあげていましたね」

この猫は閣議中も首相のそばに座っていたといううわさもあります。チャーチルは同僚に「Nelsonは自分よりも戦争のために尽力している」と語ったこともあるそうです。

猫が大好きだったリンカーン大統領

アメリカ国旗を背にかけた猫

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一方、海を越えた米国でホワイトハウスに初めて猫を持ち込んだのは、19世紀のエイブラハム・リンカーン大統領でした。

彼は当時の国務長官から「Tabby」と「Dixie」という名前の子猫をもらい、かわいがっていました。とくに「Dixieは閣僚のだれよりも賢くて、わたしに口ごたえしない」と述べています。正式な晩餐会でもテーブルから食べ物を与えていたようです。

リンカーン大統領は別の野良猫も保護していたほど猫好きでした。彼のストレス解消法は「猫」だったようで、一緒に遊び、何時間でも猫の話をしていたといいます。

クリントンの愛猫は、大の犬嫌い

犬を威嚇する猫

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猫の「Socks」は、1991年にクリントン家に引き取られた白黒の野良猫です。白い靴下をはいたような姿からその名前がつきました。

当時ビル・クリントンはアーカンソー州の知事でした。11歳だった娘のChelseaがピアノのレッスンから帰ってくる途中、この猫が腕の中に走り込んできたのでした。そのまま家族になったSocksは、のちにクリントンが大統領に就任すると一緒にホワイトハウスへ移りました。

ワシントンでこの猫は甘やかされてのんびりとした生活を楽しみ、ホワイトハウスの子供むけWebサイトのホストにまでなったほど人気でした。

ところがその後、ラブラドールレトリバー犬の「Buddy」がやってきました。Socksは当初からこの犬のことが大嫌いで、とても仲が悪かったといいます。

大統領は当時「SocksとBuddyは、わたしのいうことをまったく聞きません。パレスチナ人やイスラエル人と交渉するほうが、ずっと楽です」と話しています。

大統領の任期が終わると、Socksは秘書の自宅に預けられました。Buddyとたいへん仲が悪かったからです。その後Socksはがん闘病の末、2009年2月20日に19歳で亡くなっています。

出典:
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