ネコのヒゲにはそれぞれ名前がある!
正式には洞毛(どうもう)、または血洞毛(けつどうもう)と呼ばれ、生えている場所によって、呼び名が変わります。
- 目の上から生えているヒゲ=上毛
- 方骨のあたりから生えているヒゲ=頬骨毛
- マズルから生えているヒゲ=上唇毛
- あごに生えているヒゲ=下唇毛
- ほっぺたから生えているヒゲ=口角毛
- 顎の下から生えているヒゲ=頭下毛
- 前足の裏側(親指上付近)のヒゲ=手根毛
こんなに呼び方が沢山あるなんて驚きですね!また、ネコのヒゲの根本には沢山の神経が集中し、微細な振動でも感じ取れる仕組みになっています。さまざまな役割を果たしているヒゲについて、詳しく見ていきましょう!
猫のヒゲの役割
目の保護
ネコは間近にあるものを見ることができないため、ヒゲによって刺激を感じ取り反射的にまぶたを閉じて目を保護できるようになっています。
自分が通れる幅かを確認
狭い場所を通れるか確認する際、ネコのヒゲは非常に役立ちます。隙間に顔を先に入れてヒゲがどのくらい壁に当たるかを確認し、当たり具合によって通れる・通れないを判断しています。
暗闇でもスイスイ歩ける
障害物に近づいた際に発生する気流を感知し、自分からどれくらい離れた場所に障害物があるのかを感じられるようです。そのため、暗闇でもぶつからずに歩くことができます。
ヒゲから読み解くネコの感情
下向きのとき
ネコのヒゲが下向きになっているときは、【リラックス】している状態のようです。我が家のネコも普段はこの状態が多いかもしれません。
上向きのとき
ネコのヒゲが上向きのときは、【嬉しい・楽しい】ときです。機嫌がよかったり、褒めてもらったときにはヒゲが上向きになります。ゴロゴロと喉を鳴らしているときも、この状態になることがあります。
前向きに広がっているとき
全体的にヒゲが前傾になり、ぼわっと広がっているときは【警戒・興味】があるときです。新しいオモチャなどに興味を示しているときや、来客があり警戒しているときなどに見られます。
猫のヒゲがたくさん抜ける・・・これって病気?
ストレス
ストレスが原因となり、ヒゲが大量に抜けることがあるようです。この場合、ネコの体内では白血球が減少するため、病院で血液検査を受けてみましょう。
白血球数が1500以下の場合は要注意!ストレスが原因、もしくはその他の重篤な病気が隠れているかもしれません。猫エイズやニキビダニ症などでもヒゲが大量に抜ける症状が現れるため、異変に気付いたらすぐに病院へ連れて行ってあげましょう。
大切な猫のひげ…絶対にやめてほしいこと
ヒゲを切ったり、引っ張ったりすること
ご紹介したようにネコのヒゲは様々な役割をもっています。もし切ってしまうと平衡感覚を失ってフラフラしたり、行動意欲を無くしてしまうこともあるのだとか・・・
人間で言えば、目や鼻、耳などの特別な感覚を失ったようなものでしょう。ヒゲは約半年のスパンで生え変わるため、抜けたり、折れ曲がってしまうことは何の問題もありません。ただ故意に引っぱったり、切ったりすることは絶対にしないでくださいね。
まとめ
いかがでしたか?ネコのヒゲにはたくさんの役割や、覚えきれないほどの名称がありましたね。尻尾と同じように感情を読み解くヒントにもなっているなんて驚きです!
またネコのヒゲは縁起物とされ、抜け落ちたヒゲを財布にいれておくと「金運アップ」のお守りになるとされています。飼っているネコのヒゲをみつけたら、お財布にいれておくのも良いかもしれませんね!^^
ちなみに我が家では抜けたヒゲをみつけたら、ウールでできているボール(猫用オモチャ)にプスプスと挿して保管しています。抜けたヒゲさえ愛おしく感じてしまいます!ヒゲの機能や感情による変化を理解して、よりネコとの絆を深めていきましょう!