猫も『オイデ』ができる?教える方法とトレーニングするメリットを解説

猫も『オイデ』ができる?教える方法とトレーニングするメリットを解説

猫はしつけをすることが難しい動物と思われていますが、猫に呼び戻しを学習させることは可能です。ここでは猫に「オイデ」と言って、近くに来てもらう方法と習得するメリットを紹介します。

おやつを使ってトレーニング

オイデと言って猫におやつをあげる

基本的に猫は食に貪欲なため、おやつを使って「オイデ」を教えると、効果的にしつけを行うことができます。

トレーニングの方法は、「オイデ」と言ってからおやつを与えるというシンプルなものです。最初は猫のそばで「オイデ」と言っておやつをあげ、次は1歩分離れて「オイデ」と発してからおやつを与えましょう。

猫との距離が、1歩分から2歩分、2歩分から3歩分と離れていくことで、猫はおやつをもらいたくて飼い主さんい近づこうとします。その一連の動きの中に必ず「オイデ」という言葉を聞かせることで、猫は「オイデ」という音をインプットしていきます。

そして「オイデ」という言葉が聞こえて近くに行くと「おやつがもらえる」と学習するのです。

なお、このトレーニングをするときは、猫の空腹時を狙うのがおすすめです。食欲が高まっているとよりおやつに反応します。また声のトーンや一連の動作は、極力同じ雰囲気で続けると、猫が覚えやすいですよ。

おもちゃを使う

おもちゃで遊ぶ前に合図をする

猫はおやつも好きですが、遊ぶことも大好きです。お気に入りのおもちゃを見せると、ワクワクした瞳で近くに寄ってきますよね。

猫に「オイデ」を覚えさせたいなら、猫と遊ぶときにも「オイデ」という言葉を使うのもおすすめです。

基本的におもちゃは猫に見えないように片付けておくのがベストなため、おもちゃを入れてある収納に近づきながら「オイデ」と言います。

すると、猫は「飼い主さんがこの場所に近づいたら遊んでもらえる」と察知。そのタイミングで「オイデ」の言葉を使いましょう。

猫に「オイデ」を覚えさせるためには、まずその言葉の響きからすり込むことが大切です。

生後2週〜7週の「社会化期」に行うとスムーズ

呼んだら返事をする子猫

猫には社会化期といって、社会性や生涯にわたる習慣が身につきやすい時期があります。それは生後2週~7週の子猫の時期で、生まれてからはじめて出会う人や場所、状況などに順応し、いろいろな事柄を覚えていく期間です。

そんな社会化期の子猫は、まるでスポンジが水を吸っていくように物事を習得しやすい状態にあります。そこで「オイデ」という言葉(音)を耳に慣れさせ、「オイデ」という音が聞こえると良いことが待っていることをすり込みます。

もちろん成猫になってからでも「オイデ」のしつけは可能ですが、トレーニングをするなら社会化期が最も適しているといえるでしょう。

「オイデ」を習得するメリット

隠れていた猫が顔を出したところ

現代の飼い猫は完全室内飼育がほとんどです。そのため、「オイデ」が必要となるシーンがイメージしにくいかもしれません。

しかし、近年の日本で起きている地震や台風などの災害時に、愛猫とはぐれてしまい、その行方を探した経験のある飼い主さんはたくさんいます。

そういった緊急時に「オイデ」を習得しておくことで、隠れていたところから出てきたり、遠くにいても気づいたりするなど、再開する確率を高めることが可能です。

また災害時以外にも、猫が家から脱走したときや、家の中で隠れてしまったときにも呼び戻すことができます。

まとめ

返事をする猫

猫は人間の言葉を理解できませんが、「音」の違いで情報を判断しています。言葉の意味はわからなくても「この音が聞こえたらおやつがもらえる」「この音のときには怖いことがある」など、先の出来事が予測できるようになるのです。

猫に「オイデ」を覚えさせるためには、まずは「オイデ」という響きを覚えさせましょう。そして「オイデ」と聞こえた後には嬉しいことがあるという刷り込みを行うと、スムーズに覚えさせることができます。

なお、その習慣はプラスにもマイナスにも働きます。「オイデ」と言った後に嫌なことが続くと、猫は「オイデ」と聞くと逃げるようになるので注意してください。

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