『あまり大きくならない猫種』3選 それぞれの特徴・性格から、小さい猫ならではのお世話のポイントまで

『あまり大きくならない猫種』3選 それぞれの特徴・性格から、小さい猫ならではのお世話のポイントまで

同じ猫でも、平均体重3㎏に満たない猫種は「小型」に分類されます。今回は、「あまり大きくならない猫種」についてご紹介します。お世話のコツも解説するので、参考にしてみてください。

1.マンチカン

黒背景のマンチカン

猫の平均体重は3㎏~5㎏ほどですが、「マンチカン」はオスで約3㎏~4.5kg、メスで約2.5㎏~3.5kgと小さめです。小柄ではありますが、がっしりと筋肉質な体型であることも特徴といえます。

種としては「純血種」「メヌエット」「キンカロー」「スクークム」の4種に枝分かれしており、それぞれ身体的特徴が異なります。

マンチカンといえばダックスフンドのような胴長短足の体型を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際には短足の個体は2割ほどしかおらず、残りの8割は中足・長足です。

またマンチカンは、非常に人懐こくて好奇心旺盛な性格をしています。甘えん坊な一面もあるため、猫とたくさん遊びたい、スキンシップを取りたいという方には打ってつけかもしれません。

2.デボンレックス

茶背景のデボンレックス

国内であまり知られていない「デボンレックス」の平均体重は、オスで3.5kg~4.5kg、メスで2.5kg~3.5kgほどです。がっしりとしながらも細い体に小さな顔、すらりと伸びた首と脚が特徴です。印象的なくさび型の輪郭は、アビシニアンやコラットの血が入っているからといえるでしょう。

とはいえ、デボンレックスの最大の特徴は被毛です。短毛種ではありますが、柔らかく細やかにウェーブした毛はまるでぬいぐるみのよう。ゴージャスというよりはキュートな風貌で、長毛巻き毛の猫とはまた違う魅力があります。

そんなデボンレックスはとにかく活発で好奇心旺盛な性格の持ち主。じっとしていることがあまりなく、四六時中飼い主を追いかけたり飛び乗ったりするほどです。かなり珍しい猫種のため、入手するのは海外輸入が主になります。

3.シンガプーラ

グレー背景のシンガプーラ

現存する猫種の中で最も小さいとされるのが「シンガプーラ」です。その体重はオスで2.7kg~3.6kg、メス2.3kg~2.7kgほどで、一般的な猫と比べると一回りほど小ぶり。小さな体からはあまり想像つきませんが、意外とがっしりとした体型をしています。

シンガプーラの魅力は、ピンと立ち上がった大きな耳、そしてアイラインを引いているようなくっきりとしたアーモンドアイです。被毛は短く絹のように滑らかで、尻尾は長く先細りしています。野性味あふれながらも上品な風貌で、世界中で親しまれています。

シンガプーラの性格は優しくて甘えん坊です。小さな体であちこち動き回るほど好奇心旺盛ですが、飼い主以外には警戒心が強くシャイな一面も。あまり鳴かない猫種としても知られており、集合住宅でも飼いやすいといえます。

「あまり大きくならない猫種」ならではのお世話のポイント

3匹の子猫

「あまり大きくならない猫種」の猫は、一般的な猫よりも狭い空間に入りたがる傾向があります。

その結果万が一出られなくなってしまったら、事故やトラブルにつながりかねません。小さいが故に飼い主の視界に入りにくい点も要注意。気付かずに扉を閉めて猫が挟まってしまったり、窓の隙間から脱走してしまうことがあります。

猫が出入りしそうな隙間には、ゲートを置くなどあらかじめ対策をしておきましょう。また、首輪に鈴を付けておくと安心かもしれません。

小さい猫は、骨格が小さい分、太ったときの負担が増えてしまいます。関節に負荷がかかることで関節炎になったり、内臓に影響が及ぶことも。

肥満を防ぐため、食事管理は徹底することをおすすめします。並行して、適切な運動ができるように環境を整えてあげましょう。

まとめ

テレビの前に居座るマンチカン

今回は「あまり大きくならない猫種」について解説しました。

注意すべきは、「あまり大きくならない猫種」だからといって飼育が楽になるとは限らない、ということです。

性格や気質は個体によりさまざまであり、あまり大きくならないからこそ気を付けなければならないこともあるからです。

しかし、ユニークな特性を持つこれらの猫種たちは、暮らしに彩りを与えてくれるはずです。気になる猫種を見つけたら、ぜひ候補に入れてみてくださいね。

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