猫が『高い声で鳴いている』ときの4つの理由 どんな気持ちが込められているの?

猫が『高い声で鳴いている』ときの4つの理由 どんな気持ちが込められているの?

家猫にとって鳴き声は、まさにコミュニケーションそのもの。では、『高い声で鳴いている』ときはどのような理由があるのでしょうか。ここでは、4つの理由について徹底解説いたします。

猫が『高い声で鳴いている』とき考えられる4つの理由!

鳴く猫

猫はあまり鳴かない動物だといわれていますが、実際に一緒に暮らしていると様々な声を聞く機会があるものです。

その中でも高い鳴き声には、可愛い印象から緊張感が漂うような雰囲気まで、多彩なバリエーションがあります。

ここでは、『高い声で鳴いているとき』に考えられる理由を4つ紹介いたします。

1.甘えたい!

猫の親子

子猫が母猫に甘えるときは、可愛らしいソプラノボイスになることが特徴です。

家猫の場合は独立することがないため、成猫になっても「甘えたい!」「構ってほしい」と思ったときは、いつでも高い声で甘えてきます。

ほとんどの場合は少し撫でてあげれば気が済むのですが、なかなか要求に応えられない場合も多いでしょう。そのため、適度に我慢させることを覚えさせることも重要になります。

一緒に過ごす時間が長い場合は、あえて離れる時間を作る、ひとり遊びをさせるなどの工夫を凝らして分離不安になることを防いでください。

2.不安になっている

不安そうな猫

不安に陥ったときも、やはり高い声で鳴くという特徴があります。

これは母猫に『助けて〜』というメッセージを送ることに由来しており、家猫も飼い主さんに対して「ニャオーン」と鳴くことがあります。

不安の要因が雷や地震のような不測の事態に対するものであれば、優しく声をかけて落ち着かせることが大切です。

ただし、先ほど少し触れた分離不安(母猫もしくは飼い主さんと離れることに対して過度な不安を抱くこと)が背景にある場合は特訓が必要になります。

まずはひとりで留守番ができるようになることです。出かけるふりをしては姿を見せるという行動を繰り返し、必ず帰ってくることを刷り込むことから始めましょう。

そして、ひとりでも寂しくないように蹴りぐるみのような頑丈なおもちゃで遊ぶ習慣を身につけさせます。

肝心なのは最後の行動です。1日の中で数分だけは必ずスキンシップを取り、甘えることを許してあげましょう。

分離不安に対する対応として重要なのは「メリハリ」です。単に突き放すだけではなく、一緒に遊ぶ時間を決めて継続することで、徐々に安心して過ごせるようになります。

3.興奮している

目を丸くする猫

大好きなおもちゃで遊んでいる最中に、熱が入ると興奮状態になることがあります。

このときに発せられる鳴き声も高くなりがちで、ちょっぴり怖いという印象を持つかもしれません。

猫にとって遊びは狩りの練習という位置づけになるので、本能的に興奮しやすいシチュエーションでもあります。

熱中するあまりヒートアップしてきたなと感じたら、遊びを中断してその場を離れましょう。

興奮が止まらない猫は、悪気がなくても攻撃してくる場合があります。

怪我をする可能性も考慮し、行動が落ち着くまでの間は遠目から様子を見るようにしてください。

4.痛がっている

カラーを巻く猫

怪我や病気が原因で痛みがあるときは、「ギャー」という悲鳴に近い鳴き声を発します。

これも高い声になるのですが、どこか緊迫した様子が見て取れるでしょう。

痛そうにしている場合は、まず愛猫の動きを観察してください。どのような場面で痛がっているでしょうか。

歩行に支障はありますか?排泄は問題はないですか?

次に、特定の部位にのみ反応があるかどうか確かめます。例えば腹部に触れると痛そうにする、足を動かすと痛がるなどの異変がないか探ってみてください。

何か該当するものがあれば、動物病院を受診しましょう。その際に、様子を収めた動画があればなお良いです。あらかじめ撮影し、その情報も含めて診てもらうと診療しやすくなります。

まとめ

鳴く子猫

猫が高い声で鳴くときは、甘えたい・不安がある・興奮している・痛いなどの理由が込められていました。

どれも飼い主さんに対する重要なメッセージなので、何が起きているのか、どうしてほしいのかをしっかり観察してあげてください。

全ての欲求に応えることは困難ですが、必要に応じて対応する必要があります。まずは何よりも、安心して過ごせるように環境を整えてあげましょう。

分離不安の傾向が強い場合は、留守番のトレーニングをしてみてください。

どこか痛がる様子がある場合は、具体的な情報を集め、一度診察を受けることをおすすめします。怪我はもちろんのこと、膀胱炎や尿路結石などの病気が潜んでいる可能性も考えられるためです。

特にオス猫の場合は尿道が狭いため、悪化が早いのが特徴です。できる限りその日のうちに診てもらいましょう。

今回は『高い鳴き声』について紹介いたしました。改めて愛猫の『声』に耳と心を傾けてみてください。

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